essay

野鳥もいっしょにコーヒーブレイク

  去年の大雪の日、我が家の二階の雨樋は、曲がってしまいました。雨がたくさん降る日には、本来なら竪樋に流れ込むはずの雨水が、その曲がっている部分からたらたらとこぼれ落ちてきて、実は困っています。でも、(住人が無精なこともありますが、それよりも何よりも、)そう簡単には直せない訳があるために今もそのまま。その事によって、ちょっと一息、人間で言えば、まさにコーヒーブレイクを楽しんでいる生き物がいるからです。想像がつきますか?
 この冬は特に乾燥していますが、その喉の潤いを癒すのに、この簡易水盤(?)を利用している野鳥たちが、少なからずいるのです。かなりの容量があるらしく、相当晴天が続いたあとでも、充分に野鳥たちの要望に応えているようです。
計らずもこのような事になったわけですが、庭やベランダの片隅にでも、ちょっとした水のたまり場を作ってあげればいいと思います。
 川や池なども含めて、所詮生き物は、水がなくてはいきていけないのです。人間は勝手にかき集めた水を、自分たちの都合のいいように水道管でことごとく運んできてしまいますが、他の生き物たちにしてみればそうはいかないのです。
 今、あちこちで、干潟の重要性を問う問題が聞かれます。大きくは海、身近なところでは自分が住む家の周りの水のあり方を、見つめ直してみませんか。きっと、いろんな意味で潤いのある暮らしを過ごせるのではないでしょうか。



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