ラジオドラマ・宇宙戦艦ヤマト(第3部)

キャラクター説明 オリジナルキャスト
古代 進 18歳 ヤマト戦闘隊長。島大介とは同期、熱血漢。 富山 敬
沖田十三 52歳 ヤマト艦長。冷静沈着 納谷悟朗
島 大介 18歳 ヤマト航海長。古代よりクールな面がある。 仲村秀生
太田健二郎 18歳 ヤマト航海班。レーダー担当。 安原義人
相原義一 18歳 ヤマト通信班長。 木場 剛
真田志郎 28歳 ヤマト工場長。古代守とは同期である 青野 武
佐渡酒造 47歳 ヤマト艦医。大酒飲みのオヤジ。 永井一郎
徳川彦佐衛門 65歳 ヤマトの機関長。ヤマトクルー最高齢
アナライザー 分析ロボットアナライザー 緒方賢一
森 ユキ 18歳 ヤマト生活班長。 麻上洋子
デスラー総統 ガミラス総統。冷血な独裁者 伊武雅之
ヒス副総統 山下啓介
スターシャ イスカンダル星の女王 平井道子
ナレーション 広川太一郎
基本配役 8:2 5:2での配役
4:3での配役
5:1(2)での、通し配役一覧
♂1 古代  進/副長/声A/将軍C
♂2 沖田十三/真田志郎/スピーカーの声/乗組員A/ヒス/ガミラス兵士B/
♂3 島  大介/佐渡酒造/アナウンス/声B/ドメル/将軍A/ガミラス兵士/藪
♂4 太田健二郎/アナライザー/徳川/シュルツ/声C/デスラー/ガミラス兵士A/加藤
♂5 ナレーション/相原義一/古代守/乗組員B/声D/ゲール/将軍B
♀1 森 ユキ
♀2 スターシャ/相原の母
台本の見方
この台本は、効果音・BGMを流して出来るように書かれています。下記に説明を良く読んで下さい。
緑ラインは、効果音・BGMに台詞がかぶります。おおよそ縦に引かれた緑ラインまで音が流れます。
基本BGMが流れてから、台詞を読んで下さい。
赤ラインは、ブリッジBGMなど台詞にかぶりません。音が消えてから台詞を出して下さい。
黒ラインは、BGM終了ラインです。これ以前に台詞が終わっても、次の台詞には行かないでください。
「間」の指示の時は多少の間を取ってもらいます。
ほかにも指示があります。ご注意下さい



1 SE-01 BGM
1 ナレーション 「ラジオドラマ・宇宙戦艦ヤマト 第3部」
ナレーション 「西暦2200年5月5日。ヤマトは遂にマゼラン星雲へ到達した。だがヤマトは、目指すイスカンダルが何処なのか正確に判っている訳ではなかった」
古代(日記) 「お父さん、お母さん。こんな事を誰が想像したでしょうか。イスカンダル、イスカンダルと言って夢中で14万8千光年をひた走って来たのに、ゴール間近で足踏みをしているんです。
ボクは艦長代理として、眠る余裕もなく、物音ひとつにも神経をピリピリさせる毎日でした」

2 SE-02 受信音
古代 「相原、何だその受信音は?」
5 相原 「ええ、さっきから急に入り出したんです。故障でしょうか?
真田 「いや、技術班長として断言する。それは故障じゃない。
その宇宙羅針盤の針を見てみろ。ヤマトの飛んでる方向じゃない」
「だとすると・・・・、そうか、我々の進むべき方向を指してるんだ」
古代 「しかし島、仮にそうだとしても、宇宙の彼方から誰がそんな操作をしてるのかっていうことだ」
「うーむ・・・・、ガミラスの謀略か?」
10 ユキ 「ねぇ、イスカンダルが私たちを誘導しているのかもしれないわ」
3 SE-02+
スターシャの声 「こちらスターシャ・・・、こちらスターシャ」
相原 「あっ! スターシャだ! 発信源をつかんだぞ」 「あっ! スターシャだ! 発信源をつかんだわ」
ユキ 「スターシャさんだわ!」
古代 「しっかり受信しろ、相原!」
スターシャの声 「ヤマトの皆さん、聞こえますか? あなた方はとうとうやって来たのです。
マゼラン星雲の太陽を巡る第8番目の惑星。あなた方の位置から0.8光年。
そこからは、どうぞ私どもの誘導電波に従っておいで下さい」
古代 「島!」
「古代!」
古代 「とうとうやったな!」
「やったやった!」
20 一同 「やったー!」
ナレーション 「ヤマトの艦内は既にイスカンダルへ到着したような騒ぎになった。生活班長から特別の紅白の餅まで配られ、古代も肩の荷を半ば下ろしたように、ユキを展望台へ誘い出して記念写真を撮りまくっていた」
4 SE-03 BGM
古代 「よぉーし、次はセルフタイマーだぞ。それっ!」
ユキ 「あら、何するの古代くん!」
古代 「いいからいいから! 男と女が並んだら腕くらい組むもんだよ」
ユキ 「やめてよ!」
古代 「イテッ 痛ぇ〜!」
古代 「あっ あっ あ〜ぁ、ひでぇとこ撮られちゃったなぁ」
ユキ 「ウフフフフフ、今に子ども達にパパとママの青春を語る時の楽しい思い出になるわよ。ウフッ、じゃまたね」
古代 「あ、おいおい! へぇ〜、しかし女の子ってのは発想がませてるね。子ども達にパパとママの青春を語る時と来たね〜。
え? パパとママ? それは一体誰の事だ?」

30 ナレーション 「お祭り騒ぎのようなヤマト。だが間もなくその喜びの興奮は、潮のように引いて行った。
イスカンダルの誘導電波が途切れてしまったのである」
5 SE-04 妨害電波
古代 「何だって、相原?」
相原 「妨害電波が出ているようです」
「それにな古代、もう一つ弱った事が起こったんだ。ほら見てくれ。
第8惑星が二つ現れたんだ」
古代 「ええっ?」
6 SE-05 BGM ブリッジ
ナレーション 「島の言う第8惑星は確かに二つだった。二つの星が互いにグルグル回りながら、太陽の周りを巡るという双子星だったのだ。
一体どっちがイスカンダルなのか。しかも混乱するヤマトをミサイルが出迎えたのだ」
7 SE-06 艦内音
太田 「古代! 前方12時の方向からミサイル。数およそ60。距離7万キロ!」
古代 「しっかりしろよ太田、12時の方向って言ったらイスカンダルだぜ!」
「しかし古代、イスカンダルであろうとなかろうと、ミサイルは、アレは我々を狙っているんだぞ!」 
8 SE-07 ミサイル爆発 警報音
ナレーション 「ミサイルは群をなしてヤマトへ襲いかかってきた。
ヤマトはその一つひとつを片っ端から迎え潰した。そして一段落した時、その破片を回収すると直ちに技術班長に分析させた」

40 真田 「うーむ、ガミラスの物だ」
古代 「何だって、真田さん。もう一度言ってくれ」
真田 「このミサイルはガミラスの物だ」
古代 「と言うことは、島。我々はイスカンダルへ来たつもりでガミラスに来てしまったのか?」
「古代!」
古代 「そうだ、イスカンダルと言ってるあの双子星こそ、ガミラス本星そのものなんだ!」
ナレーション 「ヤマトの騒ぎをよそに、ここガミラス本星ではデスラー総統が入浴を楽しみながらスターシャから電話を受けていた」
9 SE-08 BGM
デスラー 「久しぶりだね、スターシャ。この前、声を聴いてから何年ぶりだろうか? このホットラインも錆びてしまったかと思ったよ」
スターシャ 「私も、通じるとは思いませんでしたわ。ところでデスラー総統、どうしてイスカンダルに対して電波妨害をしたりするんですか?」
デスラー 「フフフ、抗議かね? スターシャ」
50 スターシャ 「勿論ですわ。アナタは移住先をして地球に目を付け、地球人を攻め滅ぼして移住しようとしました」
デスラー 「滅ぼして当然だろ、野蛮人だもの」
スターシャ 「科学の力は劣っていても、同じ人間です。生きる権利があります」
デスラー 「ガミラス人にも生き抜く権利はある! 私たちガミラス人はアナタ方イスカンダル人のように、星の終わりの運命を受け入れて共に死んで行くなんて事は出来ない」
スターシャ 「そうですか、もうこれ以上お話ししても、無駄の様ですね。
とにかく、私はヤマトが自分の力でイスカンダルへ来る限り、コスモクリーナーDを渡します」
デスラー 「フフフ、どうぞ。このデスラーが生きている限り、ヤマトはアナタの所へなどやりはしませんよ。
それでは失礼、スターシャ。たまには可愛い電話を掛けてきてくれたまえ。ハハハハハハハハ・・・・」

ナレーション 「デスラー総統は自ら立ち上がった。もう既にガミラス本星そのものをもって、ヤマトの前に立ちふさがる作戦はすっかり出来上がっていた」
0 SE-09 民衆の歓声
デスラー 「諸君! あのヤマトがやって来た。地球を出て6ケ月、我々は最初この宇宙船を侮っていた。
だが今はそれが誤りであったことに気づいている。
諸君! ヤマトは我々が全力を上げて立ち向かわなければならない相手だ。
既に、ヤマトを地獄へ送り込む計画は整っている」
= SE-10 歓声 BGM
BGM始まってから
ナレーション 「西暦2200年5月26日。しばらく途絶えていたスターシャとの交信が回復して、双子星の片割れがガミラスである事を知らされたが、再び交信がガミラスによって妨害されてしまった。
それはヤマトにひとつの決断を迫る出来事だった。
古代は病の身を横たえている沖田を艦長室へ訪ねた」
古代 「ガミラスを叩き、自力でイスカンダルへ辿り着きます」
沖田 「いいだろう、やりなさい古代。ガミラスを葬らぬ限り、イスカンダルへの道はない」
60 古代 「はい」

^ SE-11 磁力に引っ張られるヤマト
太田 (叫ぶ)
「ヤマトに強力な磁力が作用中! ガミラスの方へ引っ張られて行きます」
「駄目だ、操縦不能だ、古代!」
古代 「全艦、戦闘配備!」
ナレーション 「ヤマトの決心を待つまでもなく、デスラー総統はいち早く作戦を開始した。
ヤマトは地表の穴から吸い込まれて、ガミラス本星内部の海へ着水した」
古代 「くそう、荒っぽい招待の仕方をしやがるぜ」
真田 「おい! 見てみろ! 地表に海が拓けてる」
古代 「変な星だよなぁ」
「これからどうする、古代」
古代 「敵の出方がわからん。しばらく様子を見よう。その間に成分分析だ、アナライザー!」
70 アナライザー 「リョウカイ!」 「了解!」
¥ SE-12 BGM ブリッチ
Q SE-13 波に揺られるヤマト
太田 「あっ、雨雲が広がっています。嵐が来るぞ!」 「あっ、雨雲が広がっています。嵐が来ます!」
古代 「何を慌てているんだ。
やっぱり船は水の上だなぁ、どうだいこの揺れ具合、いい気持ちだぜ」
アナライザー (早口で)
「ブンセキカンリョウ、ホウコクシマス。
タイキハ、アリュウサンガス。アメハキリュウサン。カイスイハノウリュウサン!」
(早口で)
「分析完了、報告します。
大気は亜硫酸ガス。雨は希硫酸。海水は濃硫酸!」
古代 「ええっ?」
アナライザー 「ハヤク! ヤマトガトケテシマウ!」 「早く、ヤマトが溶けてしまう!」
「エンジン全開! 垂直上昇!」
W SE-14 ヤマト発進 BGM
BGM始まってから効果音消えてから
ナレーション 「ヤマトは既に第三艦橋が溶け始めていた。
やっと硫酸の海から脱出したものの、今度は硫酸の雨とともに、上空から爆雷が雨のごとく降り注いだ」
古代(M) 「どうしたらいいのか判らない。このガミラスの内部へ閉じこめられたまま、頭を押さえ込まれ、前進を阻まれて硫酸の海に溶けるしかないのか・・・・」
  爆雷投下 爆発の音してから
ユキ 「(悲鳴)きゃーぁぁぁぁぁぁ」
80 古代 「ユキ!」
ユキ 「古代君、ヤマトはどうなるの?」
古代 「判らん、いや、もう駄目だと言うべきかな?」
ユキ 「アナタ・・・、あきらめないで。私たちは何の為にここへ来たの?
今が一番大事な時よ」
ナレーション 「古代は冷静な判断力を失いかけていた。そんな彼を、沖田艦長が、艦長室へ呼び寄せた」

E SE-15 爆発音
沖田 どうかね第一艦橋は? 大分難儀しているように見受けられるが・・・」
古代 「はぁ・・・、艦長、教えて下さい。ボクはどうすればいいか判らないんです。お願い致します。
沖田 「じゃ、一つだけ言わせてもらおうか。海へ潜るんだよ」
古代 「ええっ! 硫酸の海へですか?」
沖田 「そうだ」
90 古代 「ヤマトが溶けてしまいます」
沖田 「5分や10分で無くなる訳でもあるまい。溶けきる前に、鉱脈を探り出して波動砲で撃つんだ」
古代 「はぁ・・? 鉱脈と言いますと?」
沖田 「硫酸の海と言えども、元は美しい水だったに違いない。それを硫酸に変えたものは何だ?
おそらく、地殻内部の火山脈だろう。それを撃ち抜いて、ガミラスの地上に大火山活動を誘発させるのだ。
反撃のチャンスを掴むにはそれしかないと思うのだが」 
古代 「判りました!」
沖田 「忘れるなよ、溶ける前にやるんだぞ」
古代 「はい!」

ナレーション 「ヤマトは直ちに潜水艦行動に入り、全機能を上げて海底火山脈を探り始めた」
R SE-16 ヤマト潜水 ガミラスの基地音
基地音してから
ヒス 「総統! ヤマトが海に潜りました!」
デスラー 「フフフ・・。ヤマト奴、万策尽きて自殺を図ったか。ヒス君、爆雷攻撃をやめさせい。様子を見る」
100 ヒス 「はい」
ナレーション 「その間にも、ヤマトの火山脈探査活動は続いていた」
T SE-17 ヤマト艦内音 
古代 「まだか。アナライザー!」
アナライザー 「ジュウジノホウコウヘ」 「10時の方向へ」
「10時の方向、ようそろ!」
アナライザー 「ハヤスギルソクドオトシテ」 「早過ぎる、速度落として」
真田 「まだつかめないのか! 12分を過ぎたら潜水艦行動は無理になるぞ!」
ナレーション 「ヤマトはいよいよ潜水艦行動の限界点へ達していた」
アナライザー 「ヨジノホウコウヘ」 「4時の方向へ」
「4時の方向、ようそろ!」
110 古代 「まだなのか、アナライザー!」
アナライザー 「アッタ!」 「あった!」
古代 「島! 止めろ!」
「了解! 停止する」
Y SE-18 ヤマト停止音  モニター表示音
モニター表示音してから
アナライザー 「カイテイカザンミャクハ、12ジノホウコウハリクジョウヘ、6ジノホウコウハサラニシンカイヘムカッテイマス。チカクガンバンノアツサ、スイテイ16キロ」 「海底火山脈は、12時の方向は陸上へ、6時の方向は更に深海へ向かっています。地殻岩盤の厚さ、推定16キロ」
古代 「波動砲発射!」
U SE-19 波動砲発射  爆発 火山噴火
火山噴火始まってから
ナレーション 「ガミラスのあらゆる火山は鳴動し、大地は裂け、有毒な火と溶岩はせきを切った様に地上へ噴き出た。
街も村も都会も、一瞬の悪夢の様に壊滅していった」
ヒス 「デ、デスラー総統!」
デスラー 「ヤマト奴・・・・・、フハハハハハ・・・・・。やりおった、ヤマト奴、ハハハハハハハハハ・・・・・・」
ガミラス兵士 「総統! ヤマトが浮上しました! 爆雷攻撃を続けますか?」
120 デスラー 「当然だ! いや待て、ミサイルに切り替えろ。 天井都市の全ビルのミサイルの発射口を開けろ。
我々も苦しいが、敵も苦しい。勝利はこの一瞬を頑張り抜いた方に訪れるのだ。
諸君! もう一息だぞ!」
ヒス 「デスラー総統、お願いです、もうやめて下さい!」
デスラー 「なんだとヒス・・・」
ヒス 「まだお気づきになりませんか? そんなことをしてもどうにもならないのです!
大ガミラスと言えども破れる事はあったのです! これ以上の戦いはガミラスの自殺行為です!
おやめください! おそまきながらヤマトとの和平を・・・・、地球との共存を!」
デスラー 「ヒス君、私の前から消えてくれたまえ」
I SE-20 銃の音
ヒス 「デ、デスラー総統・・・・・あぁぁぁぁぁ」
ナレーション 「ヒス副総統はデスラー総統の銃弾を受けて死んだ。もはやガミラスの何処にも天使の羽ばたく余地は無くなっていた。
それはガミラスもヤマトも同じであった。戦いは戦いを呼び、一路地獄へ向けて突っ走っていた」
O SE-21 爆発 BGM 
BGM始まってから すこし間をもって
太田 「左舷装甲板損傷!」
相原 「右舷展望室熔解!」
古代 「各担当班は、それぞれ損傷箇所の修理を急げ!」
130 太田 「ミサイル接近! 大型です!」
古代 「全砲門開け! 応戦だ!」
相原 「第三艦橋大破!」
古代 「島! 全速発進だ! 敵の心臓部に突入する! 行くぞ!」
 ヤマト発進 砲撃音 
 BGMの中に効果音無くなってから
ナレーション 「ミサイルにはミサイルを、ヤマトは煙突ミサイルで応戦しつつ、デスラー総統の総統府へ迫って行った」
ナレーション 「そしてヤマトの怒りの一撃は、遂にデスラー総統の大本営へ突き刺さった」
P SE-22 主砲発射  爆発
デスラー 「うぁあぁぁぁぁぁぁぁ〜!」

@ SE-23 風
ナレーション 「ヤマトとガミラスの死闘は終わった。
そこに都市は無かった。廃墟があるだけであった。
破壊の限りを尽くされた地上には音もなく、動く物も無かった。
古代は知った。宇宙の一つの星が今、死んだのだ」
ユキ 「(泣いている)」(古代の台詞中も、ずっと泣いていて下さい)
古代 「ユキ・・・」
140 ユキ 「私たちは、なんて事をしてしまったの・・・!
私には、もう神様の姿が見えない!」
[ SE-24 BGM  
古代 「オレたちは小さいときから、人と争って勝つことを良いことだと教えられて育ってきた。
入学試験でも、入社試験でも、社会へ出てからも、人と競争し勝つことを誉められる。
しかし、勝つ者がいれば負ける者もいる。負けた者はどうなる?
負けた者には幸せになる権利は無いというのか・・・・?
今日までオレは、それを考えた事は無かった。
オレはそれが悲しい! それが悔しい!  弱い人の事を忘れていたと言うことが・・・・!

ガミラスの人は地球へ移住したがっていた。この星はいずれにしろおしまいだったんだ。
地球の人も、ガミラスの人も、幸せに生きたいという気持ちに変わりない、
しかし我々は戦ってしまった!

我々がしなければならなかったのは、戦う事じゃない・・・、愛し合う事だったんだ!」
ユキ 「(泣いている)」
古代 「勝利か・・・、クソでもくらえ!





ユキ、行こうイスカンダルへ・・・・・。他にどうしようも無いじゃないか」

ナレーション 「西暦2200年5月29日。ヤマトは死の星ガミラスを離れて、満身創痍に身体を引きずる様にイスカンダルを目指していた」
A SE-25 BGM
かなり間をもって
沖田の声 「ヤマトの諸君・・・・」
沖田 「ヤマトの諸君、艦長沖田だ。
我々は遂にイスカンダルへ来た。見たまえ、今諸君の目の前にイスカンダルがある!
この機会に艦長として一言だけ諸君に申し上げたい・・・・・。
ありがとう・・・・・。以上だ」

BGM終了 第3部  END  第4部へ