Richard Souther (リチャード サウザー)

解説
Richard Southerはグラミー賞にノミネートされた事もある実力派アーティストです。
彼の作品で代表的なのは古楽で有名なヒルデガルド・フォン・ビンゲンの作品を現代風にアレンジしたものです。
その作風は同じく古楽をモチーフにしているPilgrimageに通じるものがありますが彼は更にエスニックな要素を盛り込んだものになっています。


ヒルデガルド・フォン・ビンゲン
(Hildegard von Bingen 1098-1179)

12世紀頃のドイツのカトリック修道僧でライン河畔のルーベルツブルク女子修道院長をしていました。
彼女は今風に言うと「マルチタレント」の先駆者のような人で自然学、医学に通じ政治や外交にも手腕をふるいました。
そして彼女は「まとまった曲が残っているものとしては最古の」音楽家としての才能も持っていました。
しかし当時は作曲家としてより「預言者」として有名で彼女が著した曲も自らが生み出したものではなく「預言者」として「天から賜ったもの」と主張していました。
この彼女の独自の世界観から生み出された曲は印象的な旋律に富み彼女の音楽はキリスト系の宗教音楽でも独自のカテゴリを形成してると言えるでしょう。
 
アルバム一覧
アルバム名 説明
Vision
ヒルデガルド・フォン・ビンゲンの作品解釈集その1とでも言うべき作品です。
女性コーラスとシンセサイザーによるリズムビートやアンビエントサウンドなどの組み合わせはPilgrimageに通じるものがあるのでPilgrimageが好きな人にはお勧めです。
アレンジはIlluminationに比べると原曲に近い形で施されています。
ただ全体的に単調な気がします。
Illumination
Visionの続編であるヒルデガルド・フォン・ビンゲンの作品解釈集です。
トライバルなコーラス&パーカッションの導入などワールドミュージック的観点からのアレンジがなされています。
また参加アーティストもアイルランドの代表的歌手であるNoirin Ni Riain(ノイリン ニ リアイン)やAdiemus IVでおなじみのイーリアンパイプ奏者Davy Spillaneなどの豪華メンバーが名を連ねています。



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