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曲名(上:原題 下:邦題) |
解説 |
1 |
Cu Chullain (クー・クラン) |
AdiemusIVの先頭を飾るこの曲は途中で何度も曲調が同一トラックとは思えないほど何度も激しく変わる
その様は悲劇の英雄と呼ばれたクー・クランの生涯を音楽にそのまま写し取ったかのようである
〜 The Myth of Celt 〜 |
クー・クランとはケルトでも有名な英雄の一人である 神話などでは勇者であり部族の守護者であり神々と人間世界の掛け橋的存在として書かれている |
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2 |
The Eternal Knot (遥かなる絆) |
静かなイントロで始まるこの曲はアルバムのサブタイトルにも用いられている
後半の一気に盛り上がる様子は壮大な物語の始まりを感じさせこのアルバムの序章とも言える
なお、Karl Jenkinsの最新ソロワークであるThe Armed Manにも多少アレンジが異なるものの明らかにこれと同一の曲(「Benedictus」)が収録されている
〜 The Myth of Celt 〜 |
美しい曲線で構成された縄のような模様の装飾はケルト文明の特徴でありケルト文明に関係するものには多く見る事ができる |
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3 |
Palace of the Crystal Bridge (クリスタル・ブリッジの宮殿) |
軽快な感じの曲で全体的に重厚な雰囲気の曲が多い今作の中でアクセントとなっている
〜 The Myth of Celt 〜 |
「メル・ドゥーンの航海」という話が元になっており、彼が仲間を引き連れて航海していると鈴で飾り付けられた城とクリスタルの橋、そして美女のいる島に辿りつく メル・ドゥーンはそこにいた若い女に結婚を申し込むが翌朝目覚めると城も女も消えていたという話である |
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4 |
The Wooing of Etain (ウーイング・オブ・エータン) |
Adiemus初のインストゥルメンタル曲でイーリアンパイプやアコースティックギターの音色が冴え渡る
今作の中で最もケルティックな曲の一つである
〜 The Myth of Celt 〜 |
美と魔法、そして激しい戦いの神である「エータン」 エータンは、彼女に恋に落ちたものの妻に泉や毛虫、蝶など様々な姿に変えられてしまい世界の反対に送られてしまう 最終的にはアルスター王妃の娘として生まれ変わる事になる |
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5 |
King of the Sacred Grove (聖なる森の王様) |
PamelaのリコーダーとコーラスというAdiemus節が前面に出ている前半&後半部分と静かでもの悲しげなMiriamのソロが冴える中盤部分で構成されておりAdiemusの様々な要素がこの曲では堪能できる
〜 The Myth of Celt 〜 |
ケルトでは森などの自然を聖的空間としていた(森のそばには妖精に注意という看板がある場所もある)その中でももっとも神聖な場所は「木立」といい「聖なる木立(Nematon)」はケルト系世界で多く使われる |
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6 |
Saint Declan's Drone (聖人デクラン) |
ケルト音楽特有のテンポの早いリズムに合わせて奏でられるイーリアンパイプの音色とMiriamのボーカルワークがケルティックな雰囲気を引きたてている曲である
〜 The Myth of Celt 〜 |
デクランは多大な尊敬をうける初期アイルランドの重要な聖人の一人 アードモアの僧院の建設者でもある また、デクランは多くの奇跡を起こしたともいわれている |
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7 |
Salm O "Dewi Sant" (サーム・オー・ドウィ・サント) |
抑え目のメロディにのせられたMiriamの澄んだボーカルが聴き所の曲である
またPamelaのリーコーダソロも素晴らしい
〜 The Myth of Celt 〜 |
ドウィ・サントはウェールズの守護聖人であり若いころから神学を学んでいた 彼は物語で語られた場所を旅や巡礼にれることになりその途中12の僧院を開設する |
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8 |
Connla's Well (コンラス・ウェル) |
軽快なリズムの曲で後半のボーカル・イリアンパイプの掛け合いが見事である
今作で初めて用いられたアコーディオンも重要なアクセントとなっている
〜 The Myth of Celt 〜 |
ケルトでは井戸の水を飲む事により魔法や叡智や治療力を得られるとされていた その中でもコンラの井戸は知恵の泉として知られている コンラの井戸の上にある9本のハシバミになる実には叡智、知識そして発想力の力が含まれている この実はやがて井戸に落ちその落ちた実を食べた魚、または井戸の水を飲む事によりその力が得られるとされている |
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9 |
The Dagda (ザ・ダグダ) |
ケルトの戦闘ラッパの音を再現したという独特のイントロで始まるAdiemusの中でもかなり個性的な曲である
おそらくこの曲はImagined Oceansに収録されている「Lacus Pereverantiae」をAdiemus風にアレンジしたものであると思われる
〜 The Myth of Celt 〜 |
ダグダとは「良き神」という意味を持ち全知全能の指導者である そして巨体で大食漢でもあった(ちなみに好物はおかゆ) ダグダは大軍をも満腹にする大鍋と生と死を自在に与えられる杖を振るい神話でも重要な役目をはたしている |
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10 |
Children of Dannu (神の子供たち) |
聖歌風の曲でMiriamの透き通ったボーカルワークが素晴らしい「Adiemusらしさ」が堪能できる曲である
〜 The Myth of Celt 〜 |
ダナはケルトの母神で「ドナウ川」の名前はここからとられている トゥハ・デ・ダナーン(アイルランドで四番目に上陸した種族の母神とされている) |
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11 |
Ceridwen's Curse (ウェールズの魔女) |
ポップス的な雰囲気を持った曲でMiriamのボーカルとギターのかけ合いがが絶妙でAdiemusの新境地を表現しているかのようである
〜 The Myth of Celt 〜 |
魔女ケリドウィンは北ウェールズにあるバラ湖に住んでいるとされる また、様々な物に姿を変えることができ知識と霊感の大鍋を守っている 醜悪モーファンという息子がいるが後伝説的な詩人タリエシンという子供を授かる(その後タリエシンは海に流されてしまうがエルフィンに拾われる) |
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12 |
Hermit of the Sea Rock (ハーミット・オブ・ザ・シー・ロック) |
今作中で最も短いトラック(約1分45秒)でMiriamのソロを堪能できる
イーリアンパイプのもの悲しげな音色との組み合わせが絶妙である
〜 The Myth of Celt 〜 |
メル・ドゥーンと仲間たちは航海をしていると海の真中の岩に立っている裸の老人にであう 老人はメルドゥーン達に「汝らは罪深い、神に死の報いを受けても当然だ、しかし汝らは遭遇した数々の危機から逃れてきた、神が汝らを許したよう、汝らも汝らに加えられた敵の罪を許しなさい」と語った |
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13 |
Isle of the Mystic Lake (アイル・オブ・ミスティック・レイク) |
おそらくこの曲はImagined Oceansに収録されている「Palus Nevularum」をAdiemus風にアレンジしたものであると思われる
オリジナルは月面の地名としての湖をイメージしたものだがケルト神話に登場する神秘の湖を表現した曲に置き換えている両者を聴き比べてみるのも面白いかもしれない
〜 The Myth of Celt 〜 |
赤い実のせいで赤く染まった泉である老いた鳥が水浴びをしていた するとその鳥は若返って飛び立っていった それを見たDiuranは仲間達に泉に入ろうと誘うが皆怖がって入らないどころか入ろうとするDiuranを止めた しかしDiuranはそれを無視し泉に入るとその勇気が報われたのか死ぬまで若く健康に暮らした |
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14 |
Math Was A Wizard (魔法使いの夢) |
AdiemusIVの最後を飾るこの曲は今作中もっともトライバルな要素を持っており従来のAdiemusの作風に最も近い
〜 The Myth of Celt 〜 |
マビギノという文学の最も複雑な部分を占めているのがこのマットの物語だ 神話と魔法、人間要素が組みあわさった物語である また、これ以外にもマットの物語はいくつか存在する |
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