電子レンジで温めた弁当は、コンビニエンスストアにとって主力商品である。当然ながら、弁当を買いにくるお客さんが多ければ多いほど、そこには数々の珍事も起こる。
弁当の大きさは様々で、また、温まりやすい物や、そうでない物もあり、商品ごとに温まるのに必要な時間というのも異なる。だが、ある程度経験を積んだ店員なら、だいたい”この弁当はこれくらい温める”ということも判断できるようになる。
俺「お弁当温めますか?」
客「ぬるめにね。」
俺「・・・・・。」
俺「え?」
客「だから、あんまりぬくめんといて」
(注:"ぬくめる"というのは "あたためる"と言う意味の方言である)
俺「ぬるめに・・・ですか・・・」
客「そう、ぬるめに。」
俺「・・・・・・善処します・・・・・・」