さて、真面目にお答えしましょう。
そもそもハイオクとは
「オクタン価の高いガソリン」のことです。
この「オクタン価」という代物、いったい何か?
「オクタン価」というのは「非ノッキング性」あるいは「耐ノッキング性」を数値化したもので、簡単にいえば「ノッキングのしにくさ」を表すものです。オクタン価が高ければそれだけノッキングしにくくなるわけです。
じゃあ、その「ノッキング」って何?
ノッキングというのは、簡単にいうと「ガソリンが不完全燃焼している」状態だと考えて頂ければいいと思います。
ご存じの通り。エンジンというのは1分間に何千回転という猛烈なスピードで動いています。
「3000回転/1分間」なら1秒間に50回転という計算になります。
これだけのスピードのなかでは、0.01秒のズレでさえガソリンが不完全燃焼するには十分な原因となります。
車にとってノッキングは避けて通れない問題と言えるでしょう。
ノッキングが起こることによって、本来得られるはずのパワーを逃してしまっているのです。
ここまでの説明をまとめてみると。
「ハイオクガソリンとは、ノッキングによるパワーロスを起こりにくくするガソリンである」
ということになります。
もっと分かりやすく言うと
「ハイオクガソリンは、エンジンの本来持つ能力を十分に引き出すことの出来るガソリン」です。
よく「ハイオクを入れると、スピードが出る」 と、勘違いしている人がいますが、ハイオクを使ったからといって必ずしもスピードが出るわけではありません。 (結果的にスピードが出ることはあります)
では、ハイオクガソリンを使うとどんな効果があるのでしょうか?
まず、燃費が良くなります。(とはいってもその分値段が割高なのですが)
次に、最近のハイオクは洗浄剤が配合されているので、エンジンの内部を錆や汚れから守ってくれます。
そして、パワーロスが減ることによって、結果的にパワーや低速域での加速がUPすることもあります。
しかし、やはり世の中は「車なんて走れば良いんだよ派」が大部分を占めておりまして、ハイオクを注ぐ人というのは少ないんですねぇ。