ガソリン税

「ガソリン高いぞ」

(俺にいわれてもなぁ・・・ ) (--;)

 時々こんな「困った君」がお店にきます。 きっと、安くしろと言いたいのでしょうがガソリンスタンドにもガソリンスタンドなりの事情と言うものがあります。ガソリン税もその一つです。

 1リッター100円前後のガソリンの中にガソリン税、石油税、原油関税、あわせて約60円/リッターの税金が含まれています。    (これは97年の春頃のデータですので今は若干変わっているかもしれません。)

 原料費、精製費などをあわせて、1リッターのガソリンの原価は大体15円前後のようです。  それに税金と元売(フランチャイズで例えると本部や本店にあたる)のマージンを加えると、各ガソリンスタンドの仕入れ値は80〜90円という計算になります。  ガソリン税が減税されない限り、1リッターが80円を切る事はないでしょう。(しかし一部の地域では、実際に80円以下で売っているところがあるらしい)(^^;)

 さて、ガソリン税を1リッター60円として計算すると、私たちは1年間にどのくらいの税金を払っているのでしょう。  たとえば、1ヵ月で2回、30リッターづつ給油する人の場合、

30(L)×2回×12ヵ月=720(L)/年

720(L)×60(円)=43200(円)

 1年間で4万円以上も払っている計算になる。下手をすると自動車税よりも多い。  しかも、ガソリンスタンドのレシート(伝票)にも明記されていないものだから、気づかないうちに払わされている。  知らない人がいるのも無理はない。

 ここまで読んで、「あれっ?ちょっとおかしくない?」と、思った人はかなり鋭い。

 そもそも、ガソリンの値段は100円前後、その金額に当然5%の消費税がかけられる。ところが先ほど書いたように、その100円の中に60円近い税金がかけられている。  ということは、100円のガソリンが消費税で105円になるとき、その60円の税金に対して更に5%の税金がかけられているのだ。

 これが、消費税導入時から問題視されている二重課税である。図で表すと、このようになる。

 ところが、

 「ガソリンの価格は、ガソリン税、その他の税金を含めた上での『商品』としての価格だから、消費税は二重課税にはならない」

 とかなんとか・・・   (苦しい言い訳だ・・・)

 まぁ、ちゃんと有効利用してくれるなら文句はないけど。