「ガソリンスタンドでアルバイトをしている」と言うと、多くの人が「時給いいだろ？」と、聞いてくる。

という図式は結構根強く浸透しているらしい。
でも実際にはそんなことはないっす。
そりゃ、バブル全盛の頃は「普通車免許」と「危険物乙四」持ってるだけで時給１０００円ってのもありましたけど
今はそれが８００円くらいです。（当社比）
でもこれって地域差が大きいでしょーね

実際こんだけ時給が安くなると新しいバイトが、来ない来ない。
来たとしても１ヶ月もたたない内に半分くらいの割合で辞めていきます。
ガソリンスタンドの仕事は一昔流行った「３Ｋ」に当たる仕事ではないでしょうか？

まずきつい、
夏でも冬でも立ちっぱなしの走りまくり、力仕事ではないけれど体力と忍耐は必要です。
夏は暑い中走って汗だく、冬は雪の降る中、凍えながら立ちっぱなし（しかも水仕事あり）
中でも理不尽なのはお客さんがいないときでも表で立ったまま待機、はっきり言ってこれは効率が悪いのでは？

次に汚い
これは文句無しでしょう。ガソリンと経由の匂いはきついし、当然店は道路沿いにあるから排気ガスは充満。（絶対鼻毛のびます）
そして手も服も、はたまた顔も油まみれ、仕事の後のひとっ風呂は欠かせません。

そして危険
だって第四類「危険物」ですから
引火性液体ですから、場合によると爆発しますし。

３Ｋのうえに接客業ですから、いやな思いをすることもよくあります。
で、「やだなー」と思いつつも辞められない理由があります。

それは従業員の特典というやつですね。これには

１、ガソリンが安い
最近はお客さんとたいして違わないから、これはちょっと「？」

２、その他、車関係の物が安く手に入る
そりゃ、車関係の仕事ですから、いろんなところにツテがありますし、タイヤなんかも営業の人との仲良し度次第では相当安く買えます

３、洗車ができる
タダで出来る場合と、従業員価格で安く出来る場合が入ります
当然自分一人で洗車するわけですが、家で洗うよりはるかに楽です

４、ピット室が使える
工具は何でもあるし、タイヤチェンジャー、バランサー等も使えるので大変助かります。リフトが使えるだけでも大助かり、自分で車のメンテナンスが出来る人はこれだけでかなり車の経費が浮きます

５、いろいろな車を見ることが出来る
実物を見たり乗ったりするわけですから自分が車を買うときの参考になります

と、まあこんな所です。

結局車に乗ってる人にとっては「おいしい」バイトなのかもしれません。

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