てんちょぉー!
掲載日 2000年7月7日
情報提供者 AKILA


以前私が勤めていたお店の話です。

当時深夜のバイトが一時的に人手不足で、週に一度くらい店長と二人で仕事に入ることがありました。

私もその頃はコンビニでアルバイトを始めて1ヶ月ほどしか経っておらず、ほとんど「新人に毛の生えた程度」というありさまでした。

そんなある晩のこと、事件は起きました。




(勤務交代10分前)




私「おはよーございまーす。」

私「あれ?店長はまだ来てないの?」

夕方のバイトの娘「まだですけど・・・」

私「ふーん」



(5分前)




私「こりゃ遅刻かな?」




(勤務交代時間)





まだ来ない。

電話をする。

……出ない。

どーしよう(・.・;)





むー。ほかのバイトにヘルプを頼もうにも、電話番号が分からない。

夕方のバイトの娘は高校生だからもう帰してあげないといけない…。

おいおい、孤立無援かよ。

仕方がない。一人でやるか…。

ということで深夜の仕事を一人でやることとなりました。

まず晩御飯時のラッシュをレジ一台でさばきながら、米飯の1便の検品をし、商品を並べる。

次にレジの仮点検をし、廃棄作業を済ませ、店内の掃除をする。

気が付いたらチルドが来ていたので、検品して商品出してたらパンが来ちゃった…(笑)ヽ(^_^;))

しょうがないのでパンの検品を済ませて、チルドとパンの二刀流で商品出してたらいつのまにか朝(-。-;)

フェイスアップ!? する暇無いっス。(- -;)

ちなみにその店は日販平均80万で、立地も良く(主要道路沿いでライバル店一切無し)深夜でも結構お客さんが来る店でした。

とまあそんな具合だったんですが…、これで終わりではありませんでした。

その次も、そのまた次も店長は無断欠勤を重ね、気が付いてみれば1ヶ月くらい店長と会っていない。これはさすがに変だと思い、古株のアルバイトさんにこの事を話してみる、すると、




古株「あぁ〜。またか。」

また? (゚_゚)


古株「時々あるんだワ、そういう事が。ふらっとどこか行っちゃうんだよ、あの店長。ま、心配しなくてもそのうち戻ってくるさ。」



……………。(・.・)







いや、ちょとまて!

そういう問題かぁ!?



仮にも店長という立場の人間が、無断欠勤の挙句、お店放っておいて「ふらっとどこかに行く」だとぉ!? なんかおかしくないか、それ!?

どうやらこの店長の放浪癖はこの店では周知の事実らしく、この店長がオーナーの息子でなければ「とっくの昔にクビになっているであろう」、とのこと。


結局3ヶ月ほど経って戻ってきたんですが、3ヶ月も経つと新しいバイトも何人か入って来ていまして…、

新しいバイトの娘「(店長を指差して)あの人誰ですか?

私「………一応……店長……。(-_-;)」

バイトから「誰ですか?」って言われる店長って一体……。

本人は北海道の釧路まで行って自由を満喫したらしく、ご機嫌でした。

(参考までにここは広島県です。北海道の釧路って、思いつきでふらっと行ける距離じゃないですよね…。)


このあとしばらくは真面目に働いていた店長ですが、翌年またふらっといなくなり、その後私がお店を辞めるまで帰ってくる事はありませんでした。

まあ、私も深夜の一人勤務にずいぶん慣れまして、オーナーと交渉の結果「深夜の一人勤務の時は時給1500円」という無茶な条件を承諾してもらいましたので、「稼ぐには良いかな」と割り切ってやっていました。(1500円×9時間=13500円/日)うーん。ごついなぁ(^o^;)

この頃になるとお店のバイトも店長と面識の無い人ばかりになり、気が付けば店長の顔を知っているのは私を含めて古株のバイト・パート数人という有様でした。

私「今度はどこに行ってんでしょうねぇ? 店長。」(^o^)

早朝勤務のおばちゃん「なんかねー。奈良の方で遺跡の発掘してるらしいよ。」




おいおい(^^;)

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