青きあやまち
掲載日 2001年9月5日
情報提供者 「ぷしけー」さん

昔、私が予備校生の頃、その予備校の目と鼻の先のコンビニでバイトをしていた時の店長は、まだ20代の若い人でした。

予備校の目の前ということもあって、連日、店が人で埋まるほど客が来るこの店に配されるということは、それなりに有能でもあったでしょうし、人間的にもきさくでいい方でした。

しかし、青いゆえの失敗も、たびたびやらかしました。

これは、その中でもトップクラスの出来事です。




当時、私は朝番を担当していました。このコンビニは24時間営業ではなかったので、朝番のものが開店準備も行うことになります。

その日、いつものように私が朝一番でお店へやってくると、店の前に、酔っぱらいが大の字で寝ていました。

しかし、飲み屋も多いこの界隈、じつはこういうことは時々あったので、それ自体は、私は動じませんでした。




問題はその寝ている人物が店長だったことです。





………個人的にはそのまま放っておきたい気もしましたが、店の真ん前に寝てるので、完全に営業妨害です。

店長の営業妨害を店員が阻止するという図式にめまいを覚えながらも、私は店長を起こしにかかりました。

ほどなく彼は目を覚ましましたが、泥酔していてふらふらです。

それでもなんとか店長を立たせ、店の奥に行って休むよう言いつけて、さて看板を出しに行こうかと背を向けたその時、ある音が店内に響きました。



「ゲボゴファッ」



………。




………。




そう、店長は、店の入口すぐの床に、○ロをぶちまいたのです。

そしてそのまま店の奥に直行、仮眠ベッドに倒れ伏しました。




残された私の目の前には、陳列しなければならない日配品とパンの山、そして店長の○ロ………………。

一時間後には怒濤のように客がやってくる。そして朝番は私ただ一人。

選択の余地はありません。


ええ、私がすべて拭いました。



まだ10代の娘が、他人の男の○ロを手にまみれさせるには、相当の覚悟が必要だったことは、ご理解いただけるかと思います。


午後、正気に戻った店長は、講義終了後に様子を見に来た私に土下座して謝りました。


目次へ戻る □ □ 広 告 □ □