「愛は国境を越えて」
掲載日 2002年3月21日
情報提供者 「みみ」さん

私の実家はコンビニをやってます。

それゆえ人がいないときや時給単価の高い深夜など時給¥0の労働力としてよく働かされていました。


ある日、いつものように深夜シフトに入ろうとすると父が一人の青年を連れてきました。

父 「新しくはいったB君だ。深夜希望でほとんど毎日働きたいって希望してるんだ。おまえと
   俺でしばらく面倒みるからな。挨拶しとけ。」

私 「はじめましてみみです。この時間の勤務がほとんどだからよろしくね。」

B君「えっと夜なのに女の人なんですか?」

父 「ウチの娘なんでね。まあ君がなれてくれたら夜は君にまかせるから。」



というわけで父と私ででB君に仕事を教え、2週間もたつとまじめなB君は一人ですべての業務がこなせるようになりました。

わたしの深夜勤務のお呼びもかからなくなり「これで金になる昼のバイトが探せる」と喜んだのですが2ヶ月ほどたったある日のこと父から「B君首にしたから、明日から深夜入れるか?」ときかれました

「何でいきなり?お父ちゃんあんなに気に入ってたじゃないB君」

「あいつとんだ食わせ者だった。」

「?なにそれ」



月末にKDDから20万もの請求書が店当てに来て、KDDと「俺は国際電話なんかしない」って大喧嘩のあげく明細を取り寄せてみると、電話の時間が深夜に集中していたので「もしや」と思いB君に問いただすとアメリカに留学している彼女と連絡を取ったり会いに行くお金が欲しくて時給単価の高い深夜バイトを始めたが電話代が高すぎてアメリカまで行く費用がなかなかたまらない。


ふとある時レジカウンタ−下を見ると非常用の外線電話があった。ひっとしたらこの電話でアメリカにいる彼女に電話できるんじゃないか。

そう思った彼は試しに彼女に電話してみるとなんと電話がつながった。

これで味を占めた彼は毎日人がいなくなる時間帯をみはからって彼女に何時間も電話していたらしいのです。

しかも彼女にも店の電話番号を教え「このくらいの時間なら俺はいつもいる。コレクトコ−ルしてこいよ。」と言っていたらしい。




電話代はB君のバイト代でまかなわれ、足りない分はご家族に弁償していただきました。

おまけにB君 その後彼女に現地ですてきな彼氏ができてフラれたそうです。


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