大神ゼウスとミケーネの王女との間に生まれたヘラクレスは、生まれる前からのゼウスの正
妻であるヘラの呪いを受け、多くの罪を犯していました。
その罪滅ぼしのため、ヘラクレスは12の危険な冒険を成し遂げることになり、そのひとつが、
牛や羊だけでなく人間までも食い殺す、獰猛な化け獅子退治でした。
化け獅子はゼウスの宮殿の近く、ネメアの谷に住んでいました。
ヘラクレスは弓矢とカンランの大木でつくった棍棒で闘いましたが、矢は命中しても跳ね返っ
てしまい、棍棒も折れてしまうほどでした。
ヘラクレスは両手で獅子の首を締め付け、ようやく退治しました。
ゼウスは彼の手柄を記念して、この化け獅子を空に上げて、星座にしたといわれています。 |