青年座研究所卒業公演「僕の東京日記」。
舞台は1971年。沖縄が基地を乗っけたまんま日本に帰ってきたり、ビートルズが解散したり、学生運動が終わりを迎えつつあったりというとある下宿が舞台。主人公の満男は大会社のボンボンなんだけど、母親からの管理から逃れるべく、この下宿で独り立ちしようとする。下宿にはヒッピーとか、上野の上京組を狙ったヤクザとか、公認会計士目指して試験勉強してるやつとか、落ち目になった過激派とか、そういう、当時の世相、いた人をギュウと詰め込んだのがこの劇である。
休憩込み3時間、まったく長さを感じさせなかった。ハナからケツまで気の張った良い芝居であった。
しかし研究生、20人くらい。 卒業公演としてここから本当に役者稼業のスタートラインに立つのだろうが、この内どの位の人数に、次の舞台が用意されているのだろう。
そんなことを考えていたら、妙に感慨深くなった。
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