「ツ、ツモーー!」
まぁ、ちょっと捻ってあるからよしとすんべえ。本文とは何の関係も無いけど。 #それよりも、理解った?
久々のスーツで営業でござい。昨日からの雨で寒々しかったので冬物のジャケットを出すもゆくゆくは晴れ間が差してきましたよ。暑いのう。 仕事を終えて、ふと魔が差して巣鴨に足を伸ばした。最近テレビで見たというのもあるが、未踏破というのと年寄りっぷりと原宿っぷりを見ておきたかったのでありんす。 池袋→巣鴨。北口をホイホイといくとマダムの群れがぞろぞろ歩いているのでなんとなくついていってみる。年寄りというには若干若いような、そんな人が十人、二十人、三十人。 いや、おかしい。この数はおかしい。 で、しばらく歩いた先は新興宗教の建物でしたよ! 怖かったよ! 平日昼間からマダム大集合だったヨ! #緊急撤退
気を取り直して駅前まで戻ると、どうもその関係らしいマダムが100人単位になっているところをかいくぐって、ソープランド通りを抜けて、ようやく精力的なマダムが日に干されて渋みが抜けてきましたよ、という人の流れ。ああ、渋柿が干し柿というか生き倒れが即身仏というか、急に平均年齢層があがったところで刺抜き地蔵商店街に到着でありんす。 で、ずーっと商店街。 すごいな。ごんぱち兄さんも書いてはったけど、まわりがしぼんじゃった爺さん婆さんばっかりなのでなんとも見晴らしがいい。いわゆる道端の人口比率が逆転したようなもので、われわれヤングがウロウロしていると、ポツ、ポツと浮くんですよこれが。 商店街は軒並みジジババを相手にしてきた歴戦のツワモノばかりで、「お前みたいな若造にモノぉ売れるかぁ!」という気迫おびただしく。 すごいな、こりゃあある意味ソガイカンだ。 刺抜き地蔵は通りの途中にあった。なるほど、別に参道があるわけじゃない辺りが巣鴨クオリティか。 有名な洗われる観音は盛況なので、特に痛いところも無い小生は横目で見つつ退散。そのまま商店街を見回ったほうが面白い。 しかし、連れ添って歩いているならともかく、一人で歩いているときの爺さん婆さんの顔にはいままでの人生の皺がある気がする。なんだかせんでもいいような苦労までしてきた婆さんは歩いているだけで眉間に皺がよっているし、なんかそれなりに不自由ない人生を送ってきた婆さんは楽しそうに目が泳いでいる。なんつーかな、人生において必要とされた気迫がそのまま人相に宿っているようで、これはこれでみものであったよ。 こういう例は、結構ある。 ふとむかし介護施設でボランティアをしたときに、遺産相続で揉めに揉めて、そのときのどろどろを引きずったままボケちゃったらしいオバアハンをちょっと思い出した。 人間、金じゃない。どう楽しむかだ。
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