■ 「たまの映画」行ってきた
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2010年12月27日(月)
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「たまの映画」あれだけ宣伝しても二日目は席に空きが出てた。テレビ自身が喧伝するテレビの影響力以外の尺度では、テレビって想像以上に影響力が弱くなってるのを実感した。 昔はマスコミにも市井一般の素材を「売れる」って見抜く目があって、全国にプロモーションする力があったのにたいして、今は自分たちの予算と人材の及ぶ範囲で、見ている側にブームを起こそうとしてる。内々でつくろうとするから見ている人はしらけるし、しかも内々では「完成」してるから反省しない。 どこに予算を割けるか、どこで勝負をかけるか、っていう上層部の勝負勘とか選球眼みたいなのが衰えてるのかもな。ローリスクな判断っていうのは、ともすると仕事全体の技術やセンスの劣化を招くような部分もあるんじゃないだろーか。で、その実証みたいになってるのが今のテレビな気がする。
話がプロモーションの失敗みたいな話になってしまった。あれだけ営業を頑張ったんだからもっと入ってもいいのにー、みたいなことを考えてたらこんな結論に達した次第です。
映画自体は、そうねぇ。 久々にGさんの今が見られて嬉しかった。 「たま」という素材を壊さないように、繊細に、丁寧に丁寧に二時間弱の尺に織り上げました、という仕事です。これだけ繊細な手つきで、他にどんな作品を作っているのかが気になりました。
そのくらい、10年前からメンバーの様子は変わっていないように見えたし、変わっていないように見せる手腕は大したものだということです。
ファンに取っては好きなバンドって常に傍にあるものだからな。だから、ああ、変わってないんだなぁ、って思って安心するくらい。 この違和感の無さこそが、実はものすごいことでした。
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