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彼岸録

ときどき、12歳以上推奨。心して御覧下さい。


たま、解散のこと。 2003年10月30日(木)

 @吉祥寺スターパインズカフェ。サポートは斉藤哲也さん。

1.ロシアのパン
2.学校にまにあわない
3.らんちう
4.丘の上
5.リヤカーマン
6.へっぽこぴー
7.とかげ
8.箱の中の人
9.ゆめみているよ
10.夢の中の君
11.汽車には誰も乗っていない
12.ハダシの足音
13.南風
14.学習
15.ハッピーマン
16.サーカスの日
17.いわしの子守唄
アンコール1 with ライオンメリイ
 18.星を食べる
 19.あるぴの
アンコール2
 20.海にうつる月
 21.金魚鉢
アンコール3
 21.まちあわせ

 ライブで聴いているものにとってはおそらくベスト、であろう。解散までの19年間で、初期からずーッと生き残った歌から、最近の曲まで(一番新しいのはハダシの足音だろうか?)ここの読者にはたまファンも少なかろうと思うので、あえてライブの様子を詳らかにする気は無い。でも、最近(今年はライブやってた記憶がないけど)の中では一番かみ合ったかな、という気はする。

 いや、最後の最後まで「汽車〜」にアレンジが加えられてたぞだとか、実は書きたい事は山のようにあるのだが、今ひとつまとまらないのである。ので、これはまた別枠を設けて、何とかして書きたい所存。

 また一つ、オイラの青春の灯が、消えた。

モゴモゴ 2003年10月28日(火)

 人と合う用事でお茶の水。見知らぬ人と会うのも見知った人に電話をかけるのもいやだ。なにやらモゴモゴと、時には過分に流暢に、ぐったりして帰るのである。ドシャブリ。寒い一日だった。冷え性なので指先から風邪を引く予感がする。明日も雨だそうな。鬱々。

 現在日があけて0:18.胃が痛い。

 体が冷えると悪い夢を見た。何故かは知らないし、悪い夢を見るのと体が冷えるのとにちゃんとした関係があるとも思えなかった。
「要するにあれなのよ。新しい枕がちょっと今までより高いじゃない? だから肩口から冷たい空気が入ってくるの。で、眠りが浅くなるのよ、きっと」


 六〇〇の由美子戦記(25回)より。これはまさに、自分のことだ。

吉田町の歌 2003年10月27日(月)

 ダイエーの日本シリーズ制覇を横目に、日テレの吉田拓郎復帰特番を見た。まー、オイラの音楽コアってあきらかに「たま」なんであるが、両親の影響もあって、一時期フォークソングだったことがある。大体中学校から高校の初めあたりまで。吉田拓郎を筆頭に、かぐや姫、アリスetc、聞き漁ったんですよ奥さん(今日、奥さん早いじゃない)。

 で。今日の特番、もう、イントロだとか歌詞の一部を聞いただけであと全部歌えてしまう不思議。まぁ、最近の曲はとーんとわからねど、でも、今日までそして明日から、マークII、春だったね、お、おおお。みんな歌えるよ。DNAに刷り込まれた歌詞は、たまよりもむしろ拓郎だったーーー! というお話。でも、唇をかみしめてでも落陽でも、やっぱり骨太で、いいんである。

悪態採録控 2003年10月26日(日)

 ♪他人の定期券でビクビク乗って〜(c)植木等

 日和俣センセ御休みにつき定期を借り受けて西荻窪。(セコイ!)猫の手書店で川崎洋『悪態採録控』(思潮社)、北斎漫画1(東京美術)購入。金がないのに金を払う理不尽、スカタン理不尽とちゃうぞ! 金がなかったら行かなければいいのである。金がなかったら払わねば云いのである。ホンマカイナ? いえ。I'm very 小市民ゆえ前のセンテンスを打ってから足腰がガクガクざんす。嘘つけ。

 『悪態採録控』は日本の古典から現代作品までの悪態をコレクションした奇書。いや、こうやってみていると、ある種の陰湿さは別にしても、確かに悪態罵倒の持つエネルギーというのは、ある。それが負だろうがなんだろーが、何かに対して怒るというのはエネルギーが要るのだなぁ、と思うのでありんす。
 ……んにしても、井上ひさし『吉里吉里人』(←一発変換だ! すごいや)からの引用がコレデモカコレデモカ、という感じですさまじい。

<そげな事(ごど)知ない(しゃーねー)癖(ぐせ)になにが「吉里吉里国はそう長く持ちそうもないな」だ。こら親父(おやず)、勉強ばし(す)直すて来い(こー)。その頭ば、自分(づぶん)の小便(しょんべ)で良(え)ぐ洗い(あれー)、男根袋(へのごぶぐろ)の皺々(すわすわ)で良(え)ぐ拭いて(ふえで)出直して来い(こー)>
 ※( )内、ルビはながしろ

 『北斎漫画』は、御存知の通り葛飾北斎の戯画集。もちろん江戸の人間が江戸の風俗を描写しているわけなんだけれども、でも、あれだよな。人間の顔の書き方というコトではあの書き方が一番美男美女だったことになる。
 まぁ、平安期における美人が、目が細くて下膨れな感じ、というのは有名かと思いますが、今で云うアイドル路線、黒目がちで顎がすっきりしててー……という女性は逆に「鬼のようだ」なんで言われてたんざんすよ。これ、例えば同じ地獄絵図から鬼を見たとしても、昔の人間が目のぎょろりとした感じやら口の大きな感じを「醜い」といったのに対して、われわれ現代人は鬼や醜女の「イメージ」で捉えている、といったところが面白いんじゃないかと思うが。長くなるのでまたどこかであらためて書きたいと思うけれども、広末涼子がなんであれだけ持てたかって、眉間の辺りにしわがよらない辺りに高感度があるってな報道もあったり。(むー、リンクはろうと思ったらニュースソースがどこかにいってしもた。うぬー)

臨時ニュース 2003年10月24日(金)

 この時間は「怖きもの、それは女なり・2」をお送りする予定でしたが、臨時ニュースをお伝えします。

 駅前に住んでいる。夜の九時前に、やたらめったらヘリコプターが飛ぶので、家人に「様子を見てこい」と云われホイホイと出かける。駅前商店街にパトカーがわんさといて、馴染みのスーパーに縄(ワイヤー?)が張られている。現場によってみてもよくわからず、ただモノモノシー雰囲気が漂っているばかり。ばねばかり。
 家に帰ると「強盗殺人だってね」という。ンだよ、現場を見に行った人間が一番情報が遅い。恐るべき町内会。
 どうなるかな、とおもっていたら予想以上にでかいニュースとなっておったわけで。そういや、うちの地元で殺人事件って、意識したのは今回がはじめてかもしれん、と思う。
 ……いや、三鷹事件は別ですョ?

恐ろしきもの、それは女なり 2003年10月23日(木)

 中野。専門学校生らしい女の子四人連れ、T字路で三対一に分かれてサヨナラバイバイの候。それまでは「デートがんばれ」だの「パンツ買え」だの言っていた四名が、三人になったとたんに「ざっけんなよあの女」ちゅテンションにガラッと変わったのに驚いた。(ロイター)

 ……洒落。

 いや、女の子の話は本当です。その後も三人は、「あの女は潮吹くからパンツ汚ねーんだよ」だの「男なんか人間じゃないじゃん」 だのの会話を連発。

 ……いや、これは怖い。別れてから三歩、ってあれはニワトリか。ニワトリよりたちが悪いかもしれない。怖い人々。でも、その薄皮一枚で四人組、やってるんだろうか。

 *

 帰り、西荻からスコール級の大雨で、泣く泣く濡れて帰る。でも、最近買った帽子のお陰で、傘がなくても結構何とかなるものでした。いいぞこの帽子。

グルグル。 2003年10月22日(水)

 雨ですが、のっぴきならず出かけます。これでいいのだ。上野へ。
 帰り道、Qでおなじみの青野岬さんこと緋川小夏さんが扶桑社からアンソロジー『リアルロマンスベストセレクションII・愛のかたち』購入。で、魔法陣グルグル(16)購入。グルグルもとうとう最終巻です。一巻目が出た(もとい、月刊少年ガンガンで連載が始まった)のが小学生の辺りだと思ったけれども、ようやく完結。まー、さいごまで冒険モノ漫画を見事におちょくりきったエンド。ただ、衛藤ヒロユキのクサさが、今どこだかで連載している『がじぇっと』の方に吸われてしまった感じ。決して作品を創ることに手を抜いてはいないけれども、くそー、100点つけられないこのもどかしさ。その圧縮されたクサさが非常に気持ちのいい気がする『がじぇっと』もいい漫画だと思うけれども、まー、グルグル。完全燃焼かなぁ。完全燃焼って言ってもいいだろうなぁ。どうしても自分が作る側だと、やっぱり人の作ったものは人の作ったものだよなー、と思ってしまう。青春の一作がひとつ、終わった。
 『〜愛のかたち』収録の緋川小夏「季節はずれの岬のまちで」も一読したけれども、女性の書く官能小説、これ、オイラ、野郎の立場として感覚にクルもの、性別を超えて感じる性感帯(陳腐だなー、この表現)というか公約数というか、その辺りを読み取れればいいのかなぁ、と思うわけで。
 女性の書くエロッたら、紅くりすとかアン=ライスだとか田辺聖子(!!)なんか好きであるが、でも、男としてはこういう「ロマンス」を女性に見せないといかんのやなーと思うと、色々肩身が狭いのである。もちっと読む。
 あと、古典を読もうシリーズということでボ−ドレール『悪の華』購入。集英社の新刊で、パラパラやって読みやすそうな印象。あと、リアルロマンスに対抗するわけではないがマドンナ文庫一冊。

I read a news today,oh boy... 2003年10月21日(火)

 昼飯を捕獲すべく、吉祥寺、のはずかパルコの本屋が気になって寄り道をする。新しくHMVが地下一階に出来て(いいことだ! でも、店の感じは昔あった八階のWAVEの方がよかった)、おや、BGMに矢野顕子『Super folk song』である。めーじらしー。

 ♪恋に遠慮はいらないけれど 遠慮は恋が嫌いです

 アッコちゃんの声が、HMVのブースを抜けて本屋に辿り着いても追っかけてくる。Super folk song、いいよねぇ。作詞が糸井重里さん。聞く人によってはMOTHER(任天堂)じゃん、と思うかもしれない。
 でも、いまでも「各駅停車の逃避行」て流行るんじゃないか。自分を非力だと知る事は必要だけれども、それを超えるくらいの強い気持ちが欲しい、と思うのでありんすよ。へなへな。
 CLAMP『ツバサ』二巻目を発見。『xxxholic』ちゅ作品と連動しているつくりらしいけど、今ひとつ『xxx〜』に魅力を感じない。むしろ、さっくらちゃんの魅力があって買っているようなもので。
 個人的な趣向も含まれるけれども、昨今の萌えメディアの頂点として生まれるべくして生まれたキャラクターはさくら(CCさくら)と大阪(あずまんが大王)ぢゃないかとオイラは信じて疑わない。このあたり、昔『本の月』内の漫談風エッセイで書いたのだが、あのメディアがリビドーを刺激した、云々とは別に萌えメディアのパターンとして取り上げてみるのもいいんでないかい。
 あとは、原稿を買ってくれるところがあるかどうか、だけど。>蟹兵衛に私信

日記再開 2003年10月20日(月)

 まー、もともと五蘊冗句にせよ、電マルにせよ日記やら雑文が売りだったわけで、特にEquinox.になってからはファイル構成が面倒で、今ひとつ自分でログ作ってアップする作業がかったるかった、というワケだ。

 8月の第二次関西遠征記も書かねばなるまい。どうもネットで人の日記を見ると、自分も書きたいちゅ欲求が出てくる。表現は人間の業だと思うので、やっぱり、ということで文明の利器内で文明の利器を使おうというわけだ。

 "Equinox."はすなわち彼岸である。モノツクリとしての自分と、社会に顔向けする自分との境界になればな、と思っている。

 ※ なお、不定期更新。負担にならない程度に。

【前史】 はーんしーんタイガース。 2003年10月19日(日)

 日本シリーズ第二戦。
 D13‐0T。
 あの阪神はどこに行った。今年の巨人横浜をさんざん痛めつけたあの阪神はどこへ行った。

 でも、あれだけぼこぼこに打たれる伊良部を見て、「ああ、これこれ!」とアタシの中の巨人DNAは喝采していたのは、これ事実。(←絶対巨人主義)

【前史】 越冬かもめ、襲名。 2003年10月18日(土)

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 氷月そら嬢(fg)参加のオーケストライベント@府中。諸仕事終わらせて武蔵境→是政線白糸台、徒歩武蔵野台で東府中。越冬こあらさん、さっちん、3104さん、こあらさんの御令嬢であるアイドルひとみさんがいらした。
 オイラはクラシック無学であるが、でも、田園にそろタンホイザーにしろ、なにしろ演奏する側のテンションが高い、というのは音楽やるものにとって重要なんでありんす。
 むかし、似非教師だったときに、中学生を率いてコンサートの公演を見に行ったが、あのときの、分かりやすいクラシック、という題目は、それは癖のない、と気迫のない、を履き違えたものであった。あれだったら、ライブというよりも大音量のCDをおいておいたほうが、まだ気が利いている。ミウジシャンのやる気は、けっこう観客に伝わってしまうもので。今回は大学の部活動ながら、いや、だからこそか。よかったんでないかい。
 *
 公演後ごんぱちさんを交えて、武蔵境の沖縄料理店にて会食。ひとみさんは店の年齢制限にいくらか足りないようだったが、オイラの帽子をかぶせたところ、なんとうら若き乙女にめきめき成長してしまったのである。凄いじゃないかナカムラ!(←誰だよ)
 要するに、店内を走り回るガキンチョやそれを黙認する母親、食事を求めてうろつく18人兄弟など、そういうややこしいことがなければいいのである。その点ひとみさんはいやなんとも、聡明なお嬢様でありましたよ。
 そのひとみさんが「アイドル」業を引退したいという。みんなのアイドルではなくて、一人のアーティストとして生きて行きたい、と云ってはいなかったがお父さんはそういう目をしていた(ような気がする)。ので、父・越冬こあらの遺志を継ぐものとして越冬かもめを襲名したんでありんす。いや、いいな越冬かもめ。このまま演歌歌手デビューできそうな勢い。ばんばれ。第二の松田聖子は君だ!(駄目ぢゃん)
 その後、うなぎのオッサン合流の後、佐藤yuupopic姐さんから電話。「今原宿なのでー」というので、武蔵境から新宿である。新宿かいな、行くけど。というわけでぞろぞろと新宿に向かう8名。ひとみ改めかもめさん
もついてくる恐るべきバイタリティー。ああ、ええ子や。
 新宿着。yupoさんに電話をすると「いま、おなかがすいたのでケーキを頼んだところです」という。ケーキ! 新宿に喫茶店はたくさんあるので、致し方なく一行は新宿三丁目Baobab。六〇〇の根城である。ようやく紅茶まで飲み終えたyupoさんを迎えに行って、なにやらゴチャゴチャやっているうちに夜もふけてしまい帰宅。上の写真は、さっちんの作品集『幸』(文芸社)にさっちん本人からサインをもらう、の図。なかなか好い字のようにも見えるが、たしかにお習字(byQさん)のように見えなくも……ない。
 でも、あのBaobabの中で、かもめ姐さんはよくがんばったよなー。Qの濃度の高いオッサンオバサンに負けず、これからも頑張って欲しいと思う。

 *

 星野監督、辞めますか。あ、やっぱりなー、という感じ。元々中日にずっといた人間で、阪神に呼ばれて優勝させたのは、それだけでとんでもない功績だったと思うし。

 ……全国の巨人ファン、忘れるな、阪神は、どうころんでも、あの阪神だ。

 でも、この時期に勇退宣言、それで花道を飾るための発奮材料として今なのか。
 そうかんがえると、やはり星野さん、したたか。

【前史】 トキ 2003年10月10日(金)

 日本最後のトキ「キン」が死んだという。日本産の純粋種はこれで絶滅、という話。でも、死因が老衰じゃなくて、ケージに頭を打って死んだ、という話なので、人間で言えば、人間国宝が便所で滑って頭打って死んだ、みたいな感じである。

 すげぇな。

 あまり関連性がないが、バックトゥーザフューチャーを思い出す。ドクが便所のタイルで頭を打ったときにタイムマシンを思いついた、とか。アタシの大叔母が存命中に便所で額を打ってお岩さんのようだった、とか。(彼女は死の間際まで一切病院にいかなくて済んだ人だった)とか。

 10月10日は体育の日♪(所ジョージ『フォーク全集』)という歌はもう意味ないじゃん、とか。

 色々思い出す。色々とな。


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