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彼岸録

ときどき、12歳以上推奨。心して御覧下さい。


ちゅるちゅるくねくね 2004年05月31日(月)

 まあいい、黙ってやってくれい。
http://www.ymori.com/contents/fgame/neuronian2.html
 余暇(じゃない部分も含めて)最近はこやつにかまけておる。現在70問突破。もう、にっちもさっちもいかんのであります。

よせてあつめて:5 2004年05月30日(日)

・今日も暑い。誰かの作謀と違うか。

・今朝から胃の辺がじんわりと痛い。来週末の飲みまで、ちと酒を控えることに決定。異常個所は、使わなければ治癒するのである。ちゆ12歳。

インターネット方位学
 当サイトEquinox.はインターネット上では南、LAN内では東北に位置しとるんだと。ちなみに、同サーバーなので六〇〇も豆畑も同じ位置でした。ほっ。
 ところが、六〇〇のうなぎサーバーはネット上では東北、LAN内では 東南と来た。
 いやに長ッ細い文芸サイト。

15世紀の武術教本
 注目すべきは男女での決闘の場合。

 男は木製のメイスを武器に腰辺りの深さの穴の中に立たねばならない。女はベールに結んだ4か5ポンドの石を武器に男の上の地上に立つ。

 そこまでしてハンデをつけて、はじめて対等に戦える、というあたりのニュアンスが西洋チック。日ノ本ですと、夜這いに入った強盗の刀をむんずと掴んでぐにゃぐにゃに曲げちゃう姫様がござい。あれ――なんだっけ、古今著文集?

家内安全文書モデル集
 夫婦間事故報告書なんて、泣けてきます。

とある挫折 2004年05月29日(土)

 クーラーを入れる。もう、日中仕事にならん。

+++

 原稿を郵便局の元締めにダンクシュート。日中かび臭いクーラーの元(掃除しろよ)作業に励んだ後、思い立ってキティだの総帥だの寺霊だのと飲むので荻窪。

 なんだかサンドバックのようであるが、色々精神的に詰まっているものを発散したいのである。存分に発散できた。帰りはキティさん宅によってしばらくギターの練習をした後(迷惑なやつ)帰宅。大阪に出張中のこはら先生から電話。おおさかのどん兵衛をお土産に買ってきてくれるらしい。やりー。

くらららいたいろるしゅー 2004年05月28日(金)

 舌が回っていません。思いついたしょうむない題名。

・「中心で愛を叫ぶけもの」
 『世界の中心で愛を叫ぶ』がありなら、こっちだってアリだ。

・「着るビル vol.2」
 なんかこう、ズボッと。

・「針医堀田と不整脈の医師団」
 騎士団はいいが、死ぬぞ。第五弾は社会派。

 余談ながら
「針医堀田とケンちゃんの結石(いし)」
「針医堀田と秘蜜のヘア」
「針医堀田とあるカバンの修繕」
「針医堀田とおのおのハムレット」
 を、誰か書け。

・「冬のそなたは」
 腋臭がなくて一緒にいやすい。

・法律の出來る事務所行列
 事務所の出来る行列法律でも、行列の出来る法律事務所でもいい。(まんまやん)

 ……なんだか自分がせんだみつおになっていく気分。

 ところで、スチームボーイの前に『蒸気王』だろう! と思った唐沢商会ファンは挙手のこと。同志よ。

へえ、そう、かい。 2004年05月27日(木)

 五月一杯あわあわぶくぶく。書きたいことは沢山あれど、ヘタれポンチのしわ寄せが月末にやってきているので自業自得と心得て根性入れます。ゾス。

 まぁ、戦地に赴く前に、このニュースだけ。

<横田夫妻>世論との温度差に戸惑い「ひたすら訴えていく」

 戦時中(もちろん、WWIIですよ?)に青春を過ごしたわたくしめの祖母がこの件に関しては非常に敏感に反応をなさる。まぁ、呈していえば「甘ったれたことを言ってるんじゃない」なのであるが、どうもそれは、同様の憂き目にあうに際して、「こんなもんじゃなかった」ことを体感として知っているものらしい、ということで把握していくと、だ。「政府がやって当然」という態度は確かによろしくないわけで、せめて当日だけでも大喜びすればいいのに、というのは当然の反応だとは考える。(※)
 <夫妻は「世論との温度差を感じる」>と書いてあるが、アタシの場合にはそれ以上に、帰ってきた五人の家族(地村さん、蓮池さん)の反応も含めて考えても、あえて日本対北朝鮮の外交政治とは別のところで「人間としての感情論」で批判しているところに、論点の温度差を感じるのだ。逆に横田さんも、言い方は悪いが「一家族の情的な問題」と「国際外交」をごったにしている違和感については、普通勘づくと思うのだ。勘づくっていうとニュアンスが違うな。日本国家としての外交姿勢/一家族の感情、この辺の違いについては、社会人ならば重々わかっているだろうに。
 ただしかし、現に「予想されるべき最悪の結果」と公的に発言しているのだ。

 誰かに「言わされている」気がしてならない。

 ※.でも、ここで手放しで大喜びしてしまうと、政府側も「こんなもんでいいんかな」と、今後の追求がぬるくなってしまうのではないか、という危惧があるのも、なんかわからんでもないけれどもなぁ。
 やっぱり、一連の行動は却って人間的では無い気がする。うむ。

prev.『知識ゼロからはじめる株式投資』 2004年05月25日(火)

・和田知見『知識ゼロからはじめる株式投資』(実業之日本社)83点。

 まぁ、昨日の日記を御覧でない方は、「なんで株の本を!」と思われたことだろう。だがしかし、ここだけを御覧のかた、というのも非常に少ない気がしますので、色々なことを省いて書きますよ。この本を読むに当たってのいきさつは、昨日の日記あたりを参照ということで。(今日は、いやに読者に絡むね)

 えーと。筆者はもともと軽い小説書きなのです。QBOOKSではごんぱち名義で作品を御覧いただけますし(おすすめは――こことかこことか))、集英社の『コバルト』ベスト・ショートショートなんか開いても、けっこう常連で出たりする。だので、非常に文章は軽くて読みやすいです。ネタの出所のカルトさ(御丁寧に、本人直々であろう註までついてますが)も含めて、あたしゃ充分楽しみました。この軽さで株のコトを書いてあれば、きっと読者だってとっつきやすいことでしょう(現に、昨日いただいた本だのにもう読み終えてしまった)。株の本は殆ど全く知らないけれども、誰が株主総会に出るときの服装までレクチャーしてくれようか。誰が松屋フーズの株主優待お食事券で食べたものまで記録しようか!? もりたさんの挿画もカジュアルな感じで、株入門! というよりもライトノベル作家のおもしろエッセイ、として楽しめる一冊でありましょう。
 おすすめですよ。

 ↓反転(ネタばれ厳禁)

 ……いやでもさ、ここまで褒めておいてなんで83点なのか、という話なのですよ。もちろん、これから売り出そうということなのであんまり大きな声ではいえないことなのですが。
 これだけ中のソフトがいいものなのに、何だこのタイトルはという話。『知識ゼロからはじめる株式投資』だぁ? 『ごんの株日誌』(元タイトル)で何が悪かったのだろう。たしかに、表紙にワンポイントではいっているもりたさんの絵はおしゃれではあるが、それはカジュアルであって、決して若向けではないのである。どう見ても購買層は30過ぎだよな。何だあの表紙にどかどかと並ぶ墨字の数々は。
 経済書籍界における不文律、というのがあるのかもしれないけれども、なんかもっとなかったのか。ああいやぁ、編集者とデザインやった人の名前を見たら、とてもとても反転なくしては書けないんですが。ごめんQさん。撤回はしないけど、読者を拒んでいる気がする。
 あと、筆者が素人であるという前提の元に書かれているので、その道のプロからのアドバイスなり指摘なりが欄外に示されているのだが、筆者が(文脈からして)ネタとして書いたのであろうことに手厳しく突っ込んでいるのは、どうしようかと思った。まぁ確かに、ネタだからと思って突っ込まないでいるとプロの権威として気まずいのかもしれないけれども、でも、ネタだとわかっている読者にしてみれば、冷や汗かいて笑うしか、ないのである。


 沢山書いたので、一本だけにしておこう。

俄か多忙 2004年05月25日(火)

 明日の打ち合わせに間に合わせるべくそこそこ緊迫感をもって作業中。で、こういうときに限って文章を叩くのです。勢いで。

 ● ドリンクうらなーい

 実はアタシね、ライコス時代からここのタロットを使ったりしてたの。ライコスといえばトリケラトプスの出てくるCMが印象深かった(今でも覚えているくらいですから)。

 [とにかく頑張れ!栄養ドリンク系 ]

 責任感が強い。約束は絶対に守る! 与えられたノルマは、しっかり果たす。こんなに頼もしく信頼できる人はいないかも。組織の中では出世間違いナシのタイプ。人間関係でコケさえしなければ、ね。理想主義者なので、そのあたりをうまくこなしていくことができるかどうか・・・。自分を曲げてまで人にコビへつらうことはできないので、そこが難しいかも。だから人間関係がすべての鍵。良い仲間や上司に恵まれるかどうかで、運勢が大きく変わるタイプでもある。
 つねに完璧をめざし、さらには上を上を見てしまう努力家なので、目標を追いかけ続け、とどまるところを知らない。そしてさらに頑張らなければ、と思い込んでしまう。コダワリ派、不屈のチャレンジャー。なにせ仕事が好きなので、結婚しても家庭をほったらかしにして職場でサバイバルしていることも多い。栄養ドリンクを片手に・・・。
(中略)
 頑張らなくっちゃならないので、健康第一主義。健康にはすご〜く気を使う。だって体が資本だからね。コツコツ努力家なので、財産を作るのがうまいタイプでもある。忙しすぎてお金を使うヒマがなく、気がついたら結構たまっていた、なぁんていう人も多い。


 当たっている気がするが金は貯まらん!

 <私信>

 ● 昔から、何もなくなったところから全ては始まる、と申します。これ、どういうことかというと、先人の培ってきたパターンを使って、自分なりのヴァージョンで使い始める、ということです。
 学生小説だの素人小説だのは、自分表面的に持っているパターンやセンスで勝負できるし、また、それがウケるもので。自分の中が空っぽになったときに、はじめて身の回りの素材に眼が行くようになる……んだろうな。
 こればっかりは、一度カラっけつになった人しかわからない感覚なので、あたしゃ書評でも言わないのですよ。色即是空までにゃあ青春で辿り着くが、空即是色まで目指して玄冬に至りやしょうぜ。

 ● 千葉の県立高入試で“難問” 受験生の半数0点 道案内の作文、選択肢に混乱

 問題はこちら――と、小骨さんところより。

 やってみましょうか。

 自転車で来たってことは、それなりに体力に自信があるのだろう。で、孫娘のピアノの発表会に行くのだ、そんなにまずい格好はしていまい。近隣から自転車、ちゅことはそれほど治安的にも地形的にもあんまりきつくない場所である、と。ただなんつーかな、問題文からすると「おじいさん」だもんな。ちゅことは、回答者から見ても「おじいさん」に見えるという前提になる。お爺さんに見えないのに孫娘がいる例は、数人知っております。
 まさにアタシが把握するところの「おじいさん」であれば、わざわざ見知らぬ地へ自転車でやってくる、ちゅのは考えにくいのです。でも、発表会の会場を知らない、ってんだから、やっぱりムチャクチャ元気な爺さんなのです。間違いない。<by長井秀和(本人)>

(1)ウ

 で、どんな配慮かといえば、そりゃあーた、ジジイですもの。道は単純なほうがいい。通りすがりなので爺が坂道で難儀しようが知ったことでは無いし、遠くから来たンだ。坂道に出会うくらいの覚悟がなくてジジイが出来るか。

 <解答>
 Aの道:そこのパン屋の角を右に曲がってください。道なりに行くと突き当たりに花屋さんがありますので、花屋の角を右に曲がってください。しばらく行くと公会堂が見えてくると思います。まぁ、近くには案内の看板も出ていることでしょう。(Javaカウント107字)

 ……150字にしたかったら、八百屋とか米屋とか勝手に足してくれ。(誰に向かって怒っているのか)

 そもそも、縮尺が書いてないのは出題者側の手落ちである。

ごんぱち先生出版記念なんとか 2004年05月24日(月)

 日曜の夜中にひいひいとはらたいら、ぢゃなかった働いていたよ。次々にやってくる暗い蟻、もといクライアントから(いい加減にわかりにくいボケはやめよう)のメールにヒィヒィ言わされつつ、なんとか、画像処理やらCGIいじりなど。

 夜は新宿で飲み会の上、中野でお仕事のために何処かで時間を潰そうとしておったところ、お金を下ろすはずがカードを持っていないことが発覚。財布の中には2000円しかなく、にっちもさっちもいかず泣きながら自宅まで戻ったのことよ。どうも日本語がグズグズですがいつものコトなので気に司馬遷。中野の南口、西よりに古本屋二軒を発見。どちらも品揃え的にはけっこう珍奇でよかったけれども、一軒、地下に潜る方は五月一杯で店を締めるようなので、もし時間と財布に余裕のある方は行ってみてもいいかもしれないかもしか。古書全品半額なので『中国の思想X 孫子・呉子』(徳間書店)購入。650円なり。孫子関連の書籍が一冊欲しかったゆえ、非常にタイムリーでありました。最近、四六版のノウハウ本で孫子の兵法の解説本が出ていたけれども、こっちの方が豪華そうなので、よかったことにする。あ、原文と首っぴきじゃん。これは助かる。
 (やろうと思えば)訳者の解釈とは別解が引き出せるので、原文があると便利なのです。

 さて、新宿。ごんぱちこと和田知見先生の初の出版である『知識ゼロからはじめる株投資』(実業之日本社)出版記念酒盛りであります。越冬こあらパパ、AMOREことマニエリストQのオッチャン、QBOOKSの偉い人蛮人Sさんという面々ともに新宿コマ近辺の「一休」ににて飲んだ後に近辺のカラオケで大騒ぎ。
 ↑端的にまとめるとこういうことだが、もちっとなんか書くかね。書こうか。書くよ。

 【メモ】
・Qさん、現状を嘆き、本当に泣く。

・蛮人さん、アクションが欧米化製作の波に乗り本領発揮。

・酔っ払い軍団、yupoさんに電話する。仕事中なのに優しく応対してくれるyupoさんは偉いなぁ、と思う。

・途中で太郎丸さんから電話があったのに、気づかず。(本当にごめんなさい)

・こあらさん、台風の渦のよな鬼宴会でありながら、うまいこと台風をサーフィンするような場のこなしは、さすが苦労人だといえる。桑田圭祐の真似はすでに芸。

・主賓は放っておかれている。カラオケの途中で主賓だけ中座。

・帰り道は蛮人S+ながちろ、Q+こあらに分裂してしまい、なんだかよくわからない。

・別れ際の会話
蛮:「これでMAOさんがタイマン棄権しつつ全感想は継続してくれるといいんですが」
M:「はっはっは、負けませんし金も払いません」
蛮:「死んでくれ」(ホームを駆け上がる)

・登場人物が多いと各人のサイトへのリンクを張るのが大変だ。

・御利用は計画的に。

・ドサクサにまぎれてマニQvsアタクシのタイマンバトル勃発。Qさんの老衰具合を考えると1000字。

・ごんぱちさんの本をいただいた。もらってしまったので大々的に宣伝の方向で。

・最近飲酒が減っているので、酷くべろんべろん。

・飲酒の果ての糖尿病にはインシュリン。(ネタ)

うなは恒例の月末貧乏祭りにつき不参加。

詠理はサザエさん症候群により財布を忘れて街まで出て不参加。

・小泉首相は来なかった。

・シャア!

図画工作の思ひ出 2004年05月20日(木)

・ 同じクラスのしのざき君にのこぎりで斬りかかられた。図画の先生は嘱託のオバアチャン先生であったので、自力で何とかしなくてはならなかった。

・よって、林先生は小学生のパワフルさについていけてなかった。基本的な動作のみ教えると、半ば放置されていた。(林先生、もう死んじゃったろうな)

・アンタの絵見てるとなんかムカツク、とクラスの女子に言われていた。新聞委員会だった。
+++

 ただ、学校の授業においての「美術」というのは、あたしにとっちゃ一種の救いだった。色々な人がこの件を取り上げているので、遅ればせながら言及しておるのじゃが、中学校の時の先生(美術の先生で空手部顧問でした)が評価してくれなんだら、学年通信のカットを担当の先生が一任してくれなんだら、その後のながしろはなかった気がする。もちちん月刊カレンダァも8年は続かなかったろうし、高校生の時に個展までこぎつけなかった、のだろう。教員の半分と生徒のほとんどを敵に回していた中学校生活であったが(その余波で、地元の友達はまったくいない、のである)認めてくれた極少数の人のために何かしよう、という気になるような環境だったんだこれが。(この辺で、今現在の生活態度が決まったような気がする)
 色々な人が学校教育での美術でひどい目にあわれているようだけれども、少なくとも私にとっては救いの時間だったのですよ。色々なことに悩まずに没頭できる時間だったわけで。
+++

 立川談春師匠が先月のみたか井心亭で喋ってはったが、師匠の役目というのは、基本的な作法を教えるところで終わるんだと、アタシも思う。僭越ながら(全)感想なんて大それた企画をやらせていただいているわけだけれども、そこで云っていることなんざ、所詮全体の1%、文字で突っ込めることでしかないわけですな。決して余所様の感性になぞ踏み込めるものか。せめて出来ることはといえば、「こういう見方も出来るね」なんてぇ言い草だが、それもまた、おこがましい限りななのであるけれども。

>付録
 教員免許所得のための「教育原理」でもこの感性の問題、やります。で、どう教えているかというと、「教員の感性と生徒の感性をぶつけ合わせて、第三の方向を生み出せ」なんて言い方をする。実例として

 春の小川は●●●●行くよ、てぇ穴埋め。

 文部省唱歌の歌詞としては<さらさら>でありますが、これを<ぬるぬる>と答えた生徒を是とするか否とするか、ちゅ話。先生側が「さらさら」生徒側が「ぬるぬる」をぶつけようったって、やっぱり先生側の力のほうがどうしても強いものな。
 ただ、先生の感性に対して懐疑し、異議申し立てをする生徒を作ろうぜ、という方向性ではあるみたい。

 ……でも、無理なのは言うまでもないわな。

追記 2004年05月19日(水)

 大覚おやびんの詩に! 詩が! くわっ!(5月16日分参照)
 あっちは水色の花でこっちは緑色の炎かい。ふー。

詩を書く 2004年05月19日(水)

「誕生日なのでなんか買ってあげ」と知り合いの女子高生に言うと「詩を書いて下さい」なんて云われてしまった。おぬし、なかなかやるな。
 ようするに、どう思っているかが一発で(以下略)

 うー。

+++

 永劫

どのくらい言葉を紡げば、
こころを満たせたとおもうのか

真夜中、眠れない部屋、
ラジオノイズの底で
君の言葉を拾い集めて
僕はキーを叩き続ける

壁の染み、天井の木目、色のちぐはぐな蛍光灯
どれだって有り余るほどなのに
言葉だけ、この手を離れずに
地に落ちて、なおも熱を孕む

きっと、届かないことが怖いのだろう
(もともと歯ならびは悪かったんだ)
君に送る手紙、手紙の裏には
羽のない、かたわの鳥がいて

ねぇもし、奇跡でもいいので
この空を、飛んでいけますように
まぶたの裏に あの炎の緑、点るよな
そんな時が、おとずれますように

拝啓、ゑぶの上から 2004年05月18日(火)

 めづらしく絵の仕事です。せっせこせっせこ、色々な種類の豆を書いています。そらまめ、えんどうまめ、とらまめ、ひよこまめ、いんげんまめ、えんどうまめ、なたまめ、らっかせい、ぐりーんぴーす、ひよこまめ、だいず、あずき。

 最近眼や上半身はへにょへにょのべろべろですのでがんばってキーボードを叩くという作業にいいかげん疲労コンパイルです。で、休みにN64のドンキーコングやってるんだからあーた。そりゃあ、休まる日もありませんわな。

 開いた日の日記は、色々人情を感じたりなんだろという事があったので、確実に残しておきたいのですよ。

+++
 しっかしアレだねぇ。知り合いの主婦二名がblogにてどうじに「お酢を飲む」宣言するとは。おそるべし志村けん。いや、あたしがこのネタ自体を知ったのは動ナビさんでしたが。思わずちょっと、吹いた。

+++
 (私信)上二件を書いていてふと思い出したのだけれども、blogで日常のしょうもないことを書いて垂れ流すのはけしからん、とおおせのオッチャンは、おそらく、日記というものに「残す」という観念を持っているのかもな、と思った。
 誰だったかなぁ。イギリスの女流の作家の人で、「日記の最大の価値は、残ることだ」なんていっていたけれども、(他人が)残すことに価値を見出せないものに否定的になる、という感情も、まぁわからんではない。

+++
 そうそう、話は関連して今日のニュース。
http://x51.org/x/04/05/1534.php
 ウェブが↑こんなんを目指しているのだとしたら、それはそれで崇高なのかもしれない。

祝われて 2004年05月15日(土)

 中野。キティ、吹雪直雲、総帥、寺霊、和洋折衷の異常偉大な面々が誕生日を祝ってくれましたよ。和洋君からは三葉虫の化石をもらい、皆様からはごはんを奢っていただきました。高校のときからみんな揃ってバカですが、バカに磨きがかかっていて安心しました。バカを助長したバカを育成するバカ、そう、誰も止めないからどんどん進化していくのである。

 いい奴らだ。帰りの電車でちょっと泣いた。

サンジャマを釣りに 2004年05月15日(土)

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 サンジャマ(霰蛇紋)……江戸城のお堀に住んでいたといわれる齢500年の鯉。大田道灌が江戸城を築城して後住み着き、徳川家康が江戸城を立て直したときにサンジャマと命名した。蛇の目の模様が霰のように全身にちりばめられている為にこのような名前となる。明治天皇が江戸に転居したときに、浅草公園の池に移された。

 というサンジャマを釣りに出かけた。いや、浅草橋で打ち合わせだったのだが、帰りに浅草に寄ったのである。そう、サンジャマ釣りに。

 さんじゃまつり。

+++
 まー、よくもここまで人が集まったものでありまして、前に云ったときに甘酒を売っていた箇所で抹茶を売っていたので飲み、鴨南蛮を食い、ハトと戯れたり。浅草六区あたりはいいやね。なんか元気が出るよ。
 以下箇条書き。

・白人の担ぎ手が多かった。あっちの人はちんちんが立派だったと見えて白いふんどしからうっすら透けてイヤ〜ンんな感じ。まじまじと見るアタシはどうなのか。
 でも、巨根でゆるふんちゅお好きな人にはたまらない世界が多少展開。

・ふんどし関連、担ぎ手で近所の飲食屋が軒並み満員御礼。でも、ドトールの床に生尻で座るのはどうだろうか。どうだろうかというかあの冷たい尻でぺたんとすわってしまって大丈夫かオッチャン! という按配。妙なところで気を遣うなバッギャモン!

・↑の写真、また思わず買ってしまったよ茶器。周りの模様はおそらく藤紋だと思うが、なんか色々なところで微妙なバランスなので気に入った。金もないのに。

・サンジャマは釣れなかった。

・後のニュースで80人くらい逮捕されてるのな。気が付かなかった。

・ふんどしの話ばっかりだね。

prev.映画『花とアリス』 2004年05月14日(金)

 『花とアリス』(71点)。このうち16点の内訳として、主役の女の子二人に10点、主役の男に3点、ヒロスエに3点。

 自分のテイノウを他人のせいにしても仕方ないけど、どうも、あれもこれもやりたい、ちゅ気持ちが横溢して、二時間でやるべきパーツにしては、色々なものが去来して、アタシのショボいキャパシティーではいっぱいいっぱいな感じ。これがもし、中原俊のほうの『櫻の園』と同じものを狙っているのだとしたら、そりゃあーた、『櫻の園』のほうが、格段にいい出来なんですわな。ちゅのも、作品を取り巻く世界の空気、の差といえばいいかしらん。鈴木杏の表情を崩したときの演技はいいよなぁー。
 でもなんか、あとになって出てくるかもしれないので、とりあえずはこんなところで。

prev.綿矢りさ『蹴りたい背中』他 2004年05月13日(木)

 誰も云えないのだろうから、アタシが云ってやる。

 全ての元凶は、ヤソちゅイデオロギーに他ならない。
 まぁ、こういう御時世だからこそ、遠藤周作の『わたしが・すてた・おんな』なんてぇ作品は、染みてくるよなぁ。
+++

・綿矢りさ『蹴りたい背中』(74点)

 えーと。ようやく読みました。『蹴りたい背中』。別に無頼漢ぶるつもりじゃあないけれども、石原オジジ、じゃなかった、石原都知事の云わはるとおり、「ものたりねえなあ」なのです。なんつかな、塗り方にムラがあるというか、神経の行き通らせ方に不慣れだというか。
 ただ、例えばネットや同人でたごまっている、いわゆる叙情だとか私小説だとかに躍起になっている、「悩むのが趣味」とかっちゅう人よりは格段にいい。そりゃあんた、人を「魅せる」ために作為的になるとか、ソツのないものを作る、という点ならば、書きなれている人間が、強いです。ただまぁ、なんというか、この年代の心情を(不安定な部分も含めて)うまいこと書いていますよ、という意味では、この作品は、きっと綿矢さんにとっても、<次の年には書けない>部分をうまいこと捉えたんだろうなぁ、と思うのです。
 ただ、それってのは年代がゆえに見えていない部分もあって、例えばそれがアタシのようなウハウハなヤング(ちゅー年でもないか)が読んでも「ものたりねーなー」と、そう、あの、トマトを齧ったときの青臭さですよ。ああいう”気の横溢”という点では面白い作品だったんじゃないかしらん。
 となると、対象年齢が難しいね。いやむしろ、同人にどっぷりつかっちゃったオッサンとか、ネット上で技巧的な「真実」に気づいたフリでふんぞり返っている人なんかが読むと、いいんじゃないでしょうか。この噎せ返るような「活力」は、むしろ創作者向けなのかもしれない。などと。
 他の人の感想を一切聞いてないからなぁ。これ以上はなんとも。


・安彦麻理絵『スリーピース!!(1)』(87点)

 女流漫画家ッちゅのかな、岡崎京子とか、安野モヨコとか、その系統の(どういうカテゴライズになっているのだろう)作家の中では、あたしゃ安彦麻理絵が好きでね。いや、他より随分と肉欲系の話が多いような気がするけれども、ただなんつーかな、色恋を情で書いているのがエライ。そう、○○君が好き! じゃないんだよ日本人は。なんか同僚だとかクラスメートだとかゼミの仲間だとか教え子とか、日々の関係性の中で情が涌くから一緒になるんだろうが、ということなのです。
 私見ですが、日本人は恋愛が出来ないと思います。じゃあ、我々が一般に云うところの恋愛ってなんだよ。アーキタイプとして「あの人はわたしの運命の人v」だの「神様がくれた出会い」だの、「二人は永遠に結ばれる」だの、この必然のニュアンス、ひいては神の祝福を受けた愛、冗談ポイよ。(古い)そもそも、明治時代に持ち込まれた概念を無理矢理「恋愛」に訳して、恋愛をあえてやろうとするから臭くなるんだろうが。中高生向けの「恋愛小説」なんちゅものを中高生のオッサンが読めない、という時点で実は色恋の観念としては破綻してるんだよね。それは、「恋愛」ちゅ持ち込まれた概念で小説を捏造しているからなわけで。
 八百屋お七なんか、放火したの16歳だぜ。16とはいえ女の情念、そう、これが情念だから年寄りが見ても面白れんじゃないの。そこにあるのは信仰心でも世間体でも、もちろん見栄でもない。人間の業だから、面白い。アベサダは恋愛か? 

 えーと、何の話だったか。
 ああ、で、「スリーピース!!」は情で色恋を書いていて、いいです。相手の男が久々にあったらデブになっていても、なかなか会えない彼女よりも近くの友達だと思っていた娘と情が通じちゃったり、単にサークルの仲間で、映画を二人で見に行くだけで、意識的に何の進展もなかったり、三姉妹がそれぞれの生活をしていて、書くのはオムニバス型式なんだけれども、「情」のそれぞれの過程を描いていて、なんだか動揺してしまうのであります。
 初期の「臍下の快楽」なんか、線が荒れてたけど、もっと生々しくて、よかった。
 安彦麻理絵、本屋で見つけたら、めくってみてくださいな。

新宿→横浜中華街 2004年05月12日(水)

 新宿京王プラザ(すげえ!)で打ち合わせをしていたはずが、気が付いたら車に乗って横浜中華街。台湾料理をぱくついていた、とさ。
 久々のピータン豆腐、うめぇー。

 こういう時もある。

+++
 今日のネット。

・久々に腹を抱えて笑った。
http://www.ne.jp/asahi/en/takenawa/kobo.html

・はじまっちゃったよ。
http://www.qshobou.org/taiman/kaijo.html
 Q主宰vs六〇〇のアレ、という戦い。
 ……なんだこの御題(涙目)。

・まだあったのか!!
http://www.anabuki.co.jp/anabukin-chan/charas/index.html
 いや、始めてCF見たときは、腰が抜けた。

・最近のCFでは
http://www.kureha.co.jp/living/00cm/index.html
 やっぱ、これでしょう。

・ミルキーはパパの味
http://x51.org/x/04/05/0522.php
 記事とは関係ないけれども、アフリカの某所では母親のミルクに咥え、父親のミルク(各自想像せよ)を一人歩きするまで子供に与えるとか。本当かね。
 世界ノ父親、奮起セヨ!

よせてあつめて;4 2004年05月11日(火)

・某チャットをROMりながら(そうか、今週の土曜日か)詠理作品にメッセンジャ経由でずぼずぼ蹴りを入れていると。窓の外からだすー、と大きな音。驚いてみると、編み戸の向こうから猫が顔を覗かせている。事務所は二階にある上隣は平屋、来た猫は近所でおなじみのにゃーにゃー軍団の四兄弟。うちの周辺や靴箱などに居座っていることが多いが、この事務所までやってくるとはごきげんよう。しばらく見つめあう。

 ……落ちた。

(−д−

復刊ドットコムって単行本にならなかった雑誌連載のものまで投票の対象にしてくれるのな。ちゅわけでアタクシメが票を入れている本。みなさんもピンと着たら投票、頼んます。

ぬいぐるみ殺人事件 新井素子→とりみき→吾妻ひでお→伊東愛子→中山星香→高橋葉介→かがみあきら→早坂未紀→いずぶちゆたか→水縞とおる→ゆうきまさみ→魔夜峰央→沢田翔→粉味→豊島U作→火浦功→しりあがり寿
 →メンバー、凄いでしょう凄いでしょう。

「最後の楽園」&「最後の学園」 坂本太郎
 →エニックス出版局最大の誤算、いや、御燦。あまりにも濃くてなぁ、単行本されなんだ。

元氣があってよろしいっ! 原律子
 →同様に単行本されなかった模様。下品の王道で、大好き。

続・感想返礼 2004年05月10日(月)

 正直、一度書き上げてから「不味ィ文章」と確信しました。「ふみぃ」なんて可愛いものではなく「まぢぃ」でした。
+++
 前に述べた己の心境を、自分の中で「表面的に平静を装っているが、何かの外からの刺激で、一気に崩れていく」というカラクリに配備してしまえば、とりあえず話になります。病院関連でどたばたして、疲れてうたたねをする。目覚めて、ああ、ねちまった、ということで大根の解体にかかる。カピさんの仰るとおり「平静を装う」ために大根があるとすれば、一生懸命に奥さんのコトを考えないように作用するガード(カクテキにしようか、煮付けにしようか、と無理にワクワクしようとして)寝覚めからどんどん醒めてきて。「俺は心配でしょうがない」という言い分って、何が何でも心のうちに潜めておくものなんだ、という意志(=キャラ)を持っている主人公で、奥さんの居ない証拠である断片は、チラホラ見える。流し台の下にあった食器は音を立てて明確に、主人公に奥さんの「不在」を告げる。もう、現実からボケキレなくなって「そうか、あいつ……」というコメントに繋がってくる。
 それから、料理に没頭することでようやく心の安定を保とうと思った矢先、電話。明るい医者。穿り返された表面が決壊して、主人公は泣き崩れる。もちろんそこにあるのは、安堵の感情。1000字なので、ここまで組みきれた、と。

 ……じゃあ、なにが悪かったのか。

 いや、冒頭に書いたとおり「不味いな、コレ」だったのです。文章的に。ひでぇなオイ、と。あいにく初稿は残っていませんが、結局は、1000字じゃ細かいニュアンスまで出来らなかったのかなぁ、と思うのです。
 普段ならばボツにして別のネタを用意するところですが、どうしても遺しておきたかった、という部分が勝ってしまいました。1500あったらうまいこといったかもしれないですね。原話から書くことはあっても、この作品を書きなおすことはないでしょうが、あの感情を「遺す」という意味では、1000字バトルで書くというところが本末転倒だったのかもしれません。

 でも、根本の部分は御気に召したようで、大変うれしゅうございました。

 これからも精進いたします。

 Q関係、これからタイマン、CoCとあります。CoCに勝ったら、復帰しよう……かな。

↓感想返礼 2004年05月10日(月)

 カピさんに拙作についての感想を頂きました。感想を垂れることはあっても頂くことはなかなかない上に真摯な感想でしたので、感激の余り、ちゃんととリあげることにしました。本文は珍しく下のセルに引用してありますので、まぁ、読んでいただけるとこのセルも観賞に耐えられるものになるかと。

 執筆動機は三つあります。一つは、まず、カピバラさんからオーダーを頂いたこと、そして、QBOOKSの会員期限が切れてしまうこと。最後に、遺しておかねばならない出来事だったから、であります。

 まず、カピパラさんの「駄洒落の無いMAOさんの作品を読みたい」というリクエスト。アタシにとってのQBOOKSは、中盤から後半に関しては、完全に実験室でした。リメリックやってみたり、機関車トーマスから機関車唐茄子ちゅ掌編をものしてみたり、古典文法を駆使して殺陣やってみたり、連句(独吟)やってみたり。

 Quo.)

 第二は、そのシャレのありようが、読者の知識量を試すようでちょいと気にくわんかった、ということです(第三は無いです)。例えば「後藤を待ちながら」。元ネタの「ゴドーを待ちながら」という戯曲は10人中10人が知ってるというメジャーな作品ではないと私には思われ(私もタイトルとあらすじしか知らない。作者は知らん)、それゆえに、彼の作品が一種の本歌取りであることに気づかずに書かれた感想もあるかもしれず、そういう感想を作者が冷笑したりしているのではないのか? もしかして、私がこれまでに書いた感想の中にもシャレに気づかずに書いたものがあって、冷笑されてたりしたのではないのか?という疑心暗鬼に陥ってしまい、他の作品も冷静に鑑賞できなくなっているのです。そんなの私だけかもしれませんが。

 上記のような理由があり、「ぜひシャレ無しの1000字小説を」とリクエストさせていただきました。

 コレはアレなんですよ。アタシの読書歴なり、印象を受けた作品群が悪い、としか言いようがない。例えば唐沢なをきだったりモンティ・パイソンだったり魔夜峰央だったり宮武外骨だったり、何かを茶化したりパロディーにしたり、てのをお家芸にしている作家の影響が、アタシの一部では非常に色濃いのです。逆に、発想の種としてのパロディーは生命線みたいなものだからなぁー。
 ただし、これはあくまでも「書きたい小説」なのです。コレだけっきゃかけないわけでは無いので、今回の執筆と相成りました。ネット小説でも第一回バトカメとか6000字とか六〇〇の由美子戦記とか、遊びを入れない作品は、まぁ、そこそこあります。そう考えるとQBOOKSの投稿はやっぱり実験。あ、でも6000字はものすごく真面目に書いてる。気がする。

 手法はなんであれ、面白いと言われなかった時点で負け、だと思っています。逆に、こちらの意図が100伝わることってないと思うので、そのへん、50伝わって面白ければいいかな、と。もちろん、作品の元となる実体験/読者に伝わるリアリティちゅ部分も同じで、読者に伝わらなかった時点で負けは負けなんです。(ケッ、このくらい、わかれよ! てひそかに毒づくのはもちろんのことですが)
 で、これでもかと具を詰め込むわけです。

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で、本作について。

 珍しく実体験です。うちの祖母の足腰が立たなくなって(前日から力が入らない、とも云っておりましたが)、翌朝、便所でもがいていたのです。脳梗塞か何かかしらん、と思って救急車を呼んで搬送(?)しますが
、結局、風邪っぴきで食欲のないところ、律儀に糖尿の薬を欠かさずに飲んでおりましたので、血糖が極端に下がってしまったんですな。そうか、身体に糖分がないと、筋肉系統に指令がいかないのかー、なんて妙なところで納得しましたが、医者の説明具合からして、確実に笑い話、なのです。薬の常習って、こういうミスも惹き起こすんだ、へぇ。と。

 先ほどの執筆動機の三番目に<遺しておかねばならない出来事>と書きましたが、これ、何を遺すべきかというと、こういう出来事に際しての人の心情の動き、です。具体的には自分の心情、当時学生だった私は、母親が付き添いで救急車に乗り込み、救急隊員が去ったのち、おこりにかかったような震えがきてそのまま布団を被って倒れてしまいました。いや、あれはすごかった。ガクガクブルブル、脳ではけっこう冷静に「なんで、カラダ動かんねん」と思いながら、やっぱり「もしものとき」への恐怖感ですか。そういうのがあった。
 で、半日たって医者から容態を聞かされる。まぁ、律儀な服薬が祟った、と。コレを聞いてまたカラダにふるえがきて、今度は涙が止まらなくなりましたよ。まぁ、そういう体の動きを、つぶさに脳は観察しているわけですが。でも、この反応は、面白い。

 これは、書かねば。

 逆に、頭で考えたことではなかったので、共感覚として読者にも繋がるかな、という打算もありました。おかげで、投票の次点には二作品。選んでいただけたようです。

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 さて実作、と行きたいところですが、いい加減長くなってきたので、次のセルに廻します。

「きみしかいない」 2004年05月10日(月)

 QBOOKS第57回1000字小説バトル#17より転載。いいよな、自分の作品だし。
http://www.qshobou.org/1000/57/index.html#17

 ながしろばんり「きみしかいない」

 大根を抱えて帰路について、そのまま眠ってしまったようだった。目を開くと炬燵布団の緋色で、口元から顎を伝ったよだれが、赤黒く染みを作っていた。額を天板の角で支えていたので、みっともなく痕がついてしまっていることだろう。顔をあげて、視線の先は真っ暗のガラス戸。欠伸がてら、蒸れた首筋をかきむしると、爪の先から垢が擦れて落ちた。
 大根は帰り道に吉野の奥さんにもらったものだ。俺の腿より太いような立派な大根で、賽の目に切って即席のカクテキ、という考えも脳裏をよぎったが、大根をくれたのが吉野の奥さんだったので、やぱり煮付けにする。新聞紙に包まれた姿はむしろ白菜のようで、抱えあげるとずっしりと根菜の重みが胸板にかかる。持ち上げると、畳に土の零れる音がして、あわててよたよたと台所に向かって、流しにごろり、とやった。底に積んであった小皿が派手な音を立てる。そうかあいつ、片さないで行っちゃったんだな。
 早朝、便所でもがく美代を抱えあげた。救急車が来るまでの十分間。足腰に力が入らないと、はやく着替えたいと泣きじゃくった。風邪気味、糖尿、脳梗塞。思いつく要因はいくらでもあったが、久々に抱きかかえた腿の細さに、とうとう、という覚悟を促されているのだと思った。近所の人々が見守る中救急車に乗りこんで後、美代の飲んでいた常備薬、保険証、替えの寝間着、紙袋の中身を気にしながら隣りの町の病院まで行ったり来たりする。ようやく本日は御役御免になって、吉野さんの家の前を通って帰ってきたわけだ。
 大根を敷詰めて水から炊く。思い出して、だしのもとを鍋の水面に満遍なく振りかける。冷蔵庫から鍋にする予定だった豚肉のパックを取りだして、そのまま粉末の浮いた上に落としこむ。失敗を匿すように蓋を閉じて、火を弱めておく。
 電話が鳴った。きっちり三回のベルで呼吸を整えて、肘のきしみを意識する。
「まぁ、あれですわ。エネルギーゼロ、っちゅうコトですな。糖尿の薬を飲んでおいてあんまり御飯、召し上がらなかったでしょう。それで神経が動かなくなってしまったんですな。まぁ栄養をつけていけば問題は……」
 電話を切って、不意に五臓六腑の奥から恐ろしい震えがやってきた。それは深く浅く呼吸を狂わせて、しゃくりあげる寸前でがくがくと歯を震わせて、おれは十数年ぶりの涙とともにへたりこんだ。
 立ちこめるだし汁の匂いに、醤油を足さなくては、と思いながら。

狒々の歯 2004年05月09日(日)

 狒々の屁。頬の麩。不負の帆。

 母の日。

 カーネーションを買いに行きました。とさ。

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 あとは稽古版の面倒見ててへとへと。あそこさぁー。もうちっと一度に書きこめる字数、多くしてくれないもんかなぁ。
 ストレスがたまって、よくないよォー。

第4回バトル仮面舞踏会 2004年05月08日(土)

 という催しをやっております。仮面名による4サイト対抗戦。負けたサイト三つは千円ずつ優勝者に贈呈、と。なにそろ票が多ければ多いほど盛り上がりますので、ここをごらんの皆様、なにぞと御投票ください。もちろんあたしも書いているわけですが、32作品中どれがあたしかわかった方、こっそりとメールを下さい。正解者にもれなくなんか差し上げようかしら。何を。

 なんかあむないものの入ったCD−Rとか。(いいのか)
 ↓閲覧・投票はこちらから。
<http://satsuki.sakura.ne.jp/~unagi/600/batokame/batokame4.htm>

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 100円ショップに行く。目的は夜の晩酌・ソーダ割用の三ツ矢サイダー。が、店にいた双子の娘がおもしろかった。年のころ9〜10歳。顔そっくり。まさに食うわなにするやめ(F.O)――なんだか黒い布ッ切れを。って、それはショーツでないの。
「これなんかいいんじゃない?」
「うん、映えるよね〜」
 映えるよねーって下半身にあてがってますよヲイ。まぁ、100円ショップで買ったナイロンのパンツの履き心地がどうかは存じ上げませんが、お前ら体育でも教室で着替えるんだろ! そのときに黒い下着で挑発しても小学生男子はピクともしねぇし先生は――もしや先生をっああやめろまだしゃべり終わっていない(F.O.)でも、姉妹で黒い下着を買い込んで、やっぱりお母さんはなんか言うだろうな。うん。

 などと釈然としないものを抱えて帰宅。家のものに話すと「母の日だからでしょ」と一蹴される。ああ、母の日――お母さん、あーたの趣味が外界に漏れてますよー。お母さん、もらっても焦るんじゃないかねぇ。

<最近見た映画> 2004年05月06日(木)

 まとめて。映画館には行ってない。テレビ。

 ・WASABI(85点)

 なんといっても広末。ヒロスエヒロスエヒロスエでとにかく広末だけ見られればあとはどうなろうと広末。
 世界に胸を張って自慢できる、オタク文化日本の女優、だとおもうんだが。日本的なエッセンスを持ちつつ世界で戦える女優ッたら、あとは大竹しのぶと宮沢理恵ぐらいなもんじゃないか。もっといるってんだったらアタシの勉強不足。出直す。でも、85点中ヒロスエで12点くらい。
 キルビルvol.1もそうだけど、なんかこういう、あんまりストーリーを目立たせなくして、珍奇なものやら派手なもので画面を満たす、ちゅのが日本でもウケるようになったんだろうか。QBOOKSにぷるぷる★どっくちゃんという作家さんがいらっしゃるが、作品の創り方、という意味ではものすごく近いものを感じるのである。なんちゅかな、アクションものでも昔の酸拳とかバックトゥーザフューチャーとかスターウォーズとか、なんかもっと、製作側が練り上げてく、という意味では「小説的」だったのかもしれない。最近の映画はむしろ音楽的なのかしらん。これ、北野版の座頭市でも、おんなじことを考えた。
 面白いんではあるが、これからの映画ってどうなっていくんだ、という不安に近いものを感じたり。ヤン・シュヴァンクマイエルなんちゅうアングラな方の「不思議の国のアリス」のアニメーションもありましたが、この辺、なんか創作論としてのパラダイムチェンジが起こっているようなそうでもないような。


少林サッカー(80点)

 あー、よく笑った。こっちは単純に娯楽でとんでもなく娯楽で、なにしろ出てくるサッカー選手が軒並み駄目な人なのがいいよなー。髪がなびくんだよ。髪が。こういうギャップのセンスは万国共通なんだろうか。そうやね、ギャップのセンス。今自分いいこと言った!(←莫迦)
 ただ、中国の映画ってこういうの多いと思うんだけれども、残酷だったりいじめだったりってシーンは非常に後味が悪い気がします。なんだっけか、ジャッキーチェンが捜査官役で、囚人として刑務所に潜入する、てな映画で、相棒の買っていたネズミが殺されて、その日の夕飯の粥の中に突っ込まれてるとか、なんかなぁ、陰湿がお国柄というか、人の心を踏みにじる術をわきまえているというか。中国の古典が、一番残虐シーンって激しいよな。この辺、あんまり宗教に拠ってないところが、なお恐ろしかったり。むしろ、人肉さえも食材、みたいなニュアンスの方が強いんだよナァ。この辺はやっぱり、感覚の違いなのだろうとは思うけれども。

あ(毒) 2004年05月05日(水)

 ブログやメッセンジャー、携帯メールでお祝いをくれた方、テディベア(の、写真)をくれた方、茶碗をくれた方、ウィルスをくれた方、掲示板に妙な書き込みをくれた父親、みなさまどうもありがとうございました。
 いつもよりにわかに幸せな誕生日でしたよ。
 鯵の開きも旨かった。

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 (昨日の日記)「たごまる」使ってますって書いたらバトル仮面舞踏会の意味がないじゃないかうわーんうわーん、ということで書いていた話はボツ。いや、話が重厚になったのでもっと軽く読めるヤツがいいな、ということで。

 ここを読んでいるバトカメ参加者の方がどのくらいいるかサッパリ把握できていないけれども、バトカメの作品って、今までの傾向を見ると、話の深みだとかイメージの良し悪しよりも、単純に作品の完成度が要求されている、という傾向がある気がします。まぁ、お祭りだし、さくさく読めて、ちゃんと完成されてる……って、あ、それだと普通にいい作品なんだな。(←馬鹿)

 つまり、中途半端に重いものをやってもアカンのですよ。ということであります。書いたよ。ちゃんと1200字ぴったりにあわせましたよ。でも担当はうなさんなので、アタシは高みの見物モードなのでうっしっし。
+++

 GW最終日なのでメールでどすんと仕事が転がり込んできたよ。ネット経由の仕事は幾分か気合が大事なので、一気に片付ける。外は寒いし雨降ってるし、離散していた家のものが一人また一人と帰ってくる始末。週末にどこか遊びに行こうかね。
 うむ、寒いので温泉施設がいいにゃあ。こうやって三時間も四時間もPCにしがみついて仕事をしているとおんもへ出たい願望が頻出。人間たぁそんなものか。

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 占い系? まだあるぞい。

カバラ数秘術。


カバラ誕生数(自分の本当の性格と現世での使命を解読する)

◆あなたの誕生数
9 (深い人類愛と知恵の教師)
◆長所
包容力、奉仕、同情、自己犠牲的、情緒的、正義感、博識、敏感、芸術的
◆短所
複雑、分裂的、利己主義、虚栄心、強情、感傷的、不安定
◆備考
神秘的で個性豊かである。

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カバラ姓名数(他人に与える印象を知り隠れた才能を発掘する)
◆あなたの名前
NAGASHIRO BANRI
513135127 21521 (数値化)
◆あなたの姓名数
3
◆あなたの印象
快活で穏やかである。文筆力や会話力がある。作曲家、美容師等に向く。

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あなたの2つの願望
◆外面的願望(子音数 9)
同情したい、奉仕したい、道徳的でありたい、支配されたい
◆内面的願望(母音数 3)
好きなことをしたい、自由でありたい、陽気になりたい

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簡易性格判断
◆名前の最初の子音
B(内気で小心。情緒的で穏やかな性格)
◆名前の最初の母音
A(明るく陽気。社交上手で情熱家。やや短気)

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性格や能力の傾向
◆右脳型(直観的)か左脳型(論理的)か
5 : 9 -- 左脳型
◆行動型か思索型か
10 : 4 -- かなりの行動型
◆熱中型か分散型か
5 : 9 -- 分散型

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カバラ日霊数(自分のライフ・サイクルをつかむ)
◆あなたの今日(2004/5/5)の日霊数
9
◆今日の運勢
活気にあふれた日。やりかけの仕事が完成する。

◆あなたの明日(2004/5/6)の日霊数
1
◆明日の運勢
初めて何かを体験する。新境地を開く日。


 うん、今日はよく働いた。夕飯はトンカツですよ。

たごまる 2004年05月04日(火)

 小説を書いているのですが。

 大体、第二次ぐらいの語彙を使うときには広辞苑なり何なりを引くのです。(細かいニュアンスを知りたいため)駄菓子歌詞。だーがーしーかーしー。
 「たごまる」(動詞・ラ行四段活用)
 ない。

 意味合いとしては、糸が絡まったり、寝相が悪くて、ベッドの足元にタオルケットが蹴られて丸まってたり、というニュアンスで、あたしは日常で使ってたんですが。

 で、ネット検索。
 あった。

たごまる

細い糸状の物が縺れて固まること
(糸がタゴ(グ)マッテとけない)


 桐生?
 縁も所縁もないぞ?

不一 2004年05月04日(火)

 外は生あったかい風である。西日本では土砂崩れや大雨や大風やら。こういう天気は好きなので、武蔵境まで出てドトールでコーシーとする。古本屋数件、特に収穫は無かった。

 風呂を洗おうと思うと羽虫の群が大量に死んでいる。おっかない。
 原稿かかにゃあ、と思ってもPCの水滸伝で三回ほど滅ぼされる。ほぼまったり休みになってしもたがな。
 曲が出来た。これは歌ってもらおう。

 某Qサイトでは楓さんが初勝利、詠理が詩人でこれまた初勝利。1000字では太郎丸さが念願の初勝利。お祝いメッセージを入れつつ、なにか自分が遊んでもらっている人々が一等賞をとれた、というのはすがすがしい気分だ。
 ちなみに、拙作は小説で次点×2、詩の方で一票。両方とも真面目に、時間をかけてやっただけにダメージもデカいが、っこれである種の踏ん切りもついた、といえなくもない。そういうふうに考えよう。
 今日買った雑誌、ある意味でアタリ。
 ああ、早く作業してメール返さなきゃ。
 雨はまだか。

 そういう誕生日。

GWだ! 言及祭り 2004年05月03日(月)

 さぁ、アタシの巡廻路についてこれて? ヲホホ。

・BOOKOFFに売るのは泥棒にあげるのと同じです。あちこちの古本屋を巡って、最後まで売れなかった本を「納める」べし。
 「金額がつかないのでこちらで処分しましょうか?」なんてなぁ。まぁ、古本って要らないから売るんですが、でも、「処分」されたくはない。自分の手を離れる本には、次の読者がいて欲しいのだ。この辺、明らかなエゴではあるが、そんなものなのです。ああ、対女性も同様かもしれない。(二重言及)

心の空模様占い

 孤高の澄み切った空

 迷いが無く澄み切った空気。そして高い空。たとえていうなら、空の高さはそのまま理想の高さ。地上を離れ、周囲から離れて、我が道を行く生き方や、孤独な自由への憧れをあらわします。クリエィテイブな才能に磨きがかかる人もいます。しかし、周囲からは孤立しがち。
 もう、何かに期待したり、頼ったりしない、といういわば悟りに似た境地になっているようですね。そして心静かに今までを振り返ってみたい心境。それによって、今までは見えてこなかったことが、見えてくることもあるでしょう。

 目の前の楽しみよりも高い目標をめざしているので、享楽的な恋愛や現実の金銭問題にはあまり関心がないようです。ただし、現実に対しての執着がないだけに、今の暮らしを捨てて、突然自由気ままにどこかへ行ってしまいたい、なんて思うこともあるようですが・・・。


 同じでした。

・CM(笑い)
 やさしく(もげ!) いきなり(もげ!)
 微妙に(もげ!) 連続(もげ!)


 曲は知らないが、妙に気に入った。
 でも、字面だけ見ると優しく捥げ! なので桃狩りとか梨狩りとかかもしれない。でも……猟奇?

・(私信)
 この星の一等賞は、多分そんじょそこらの一等賞より大変ですよ。まぁ、それだけのメンバーが集まっている、というのもあるけど、それだけ色々やってきた「濃い」連中ですよ。
 ……だからあれなのかな。新規参加者が来ない六〇〇。

・クイズ。
 えーと……?
1、「貯金」と「預金」の違い
 貯金が一版名詞で、預金が金融機関。貯金>預金。

2、「関東」と「首都圏」の違い
 関東は関ヶ原から東。首都圏は、首都の周り。 

3、「死体」と「遺体」の違い
 死体は死んでいる。遺体は殺されている。(遺す、だから殺人のニュアンスでは無いかと)

4、「ウイスキー」と「ブランデー」の違い
 ウイスキーは麦、ブランデーは葡萄。

5、「戸籍謄本」と「戸籍抄本」の違い
 戸籍謄本はフルヴァージョン、戸籍抄本はチョイス。

6、「神父」と「牧師」の違い
 神父はカソリック、牧師はプロテスタント。

7、「形成外科」と「整形外科」の違い
 形成は骨接ぎ、整形は皮……?

8、「ウインナー」と「フランクフルト」の違い
 ウインナーは英語、フランクフルトはドイツ語。

9、「リース」と「レンタル」の違い
 リースは不動産、レンタルは動産。

10、「クーデター」と「革命」の違い
 クーデターは内部、革命は反乱分子。

 どれ、答えを見てみよう。

 正解は4問。でした。でも、2なんか正解でもいいと思うんだが。

 答えを知りたい方は、こちら

コンサート@東府中ふちゅうの森 2004年05月02日(日)

 氷月そらちん率いる(率いてねぇって)東京外語大のオーケストラコンサート。そらちんの成長に伴ってアタシも三年目だけれども、質の高いオルケスタを聞かせてくれますよヤマちゃん。だれだヤマちゃんって。ともあれ、五月蠅いコトを言わないクラシック好きにはもってこいのレベル、とお考えいただければいいんじゃないかしらん。詳しいコトはよくわからないけれども、ミスが目立たないし、なにより演奏にかける気迫が見えるので、かなりお気に入りの楽団でありんす。閑があったら、是非。

 無料って素晴らしいと思ったら団員が負担してた。ヒデェーねぇ。

 Q関連で登場したのは伊勢さん、こあら・かもめ親子、詠理りん(←愛嬌)、ごんぱっつあん、そしてファゴットのそららん。帰りは調布の東方見聞録で、ぐちゃぐちゃ。たまーに焼酎を飲むと、止まらない。

 なにやら深刻なこともあったらしいが、追々明るみに。

 今日のトリビア
:イタリア語で、ファゴット。英語だと、バスーン。

麻疹(ましん、じゃなくてはしかって読んでくらはい) 2004年05月01日(土)

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 昨日は結局飲みに行かず。心象的不安。

 打ち合わせで木場。木場の公園(でけえ)を歩いていると陶器市をやっており、フラフラと行ってみる。公園の一角を天幕がぐるりと囲んでいて、洋物食器に茶の道具、浮玉花瓶壺お茶碗と所狭しと。
 で、連れの人に↑を買ってもらっちゃったり。伊万里焼・金彩天目茶碗(悦山作)。小生の祖父はどちらかというと茶の湯の人間であったか、祖母はその遺品で午後の紅茶を飲んでけつかる。ああいうのは粋ですな。あたしも茶の湯の椀で――バーボンでも飲むかね。

 夜は池袋で師匠多岐祐介のトークライブ。今夜はGINと阿部公房ちゅことで、いかに三島由紀夫や阿部公房、丸谷才一が「麻疹的」な作家であるか、という咄、でありました。でもあれやな、そう、ポイントはその「麻疹的」なところで読者が満足するか否か、我々作り手にとっての読者、がどんな読者か、というコトになってくるんだろう、とは思うんだけれども。
 久々に話を効いて酔えない酒。結構飲んだはずなのに。


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