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彼岸録

ときどき、12歳以上推奨。心して御覧下さい。


梯子をはずす 2004年11月27日(土)

 いや、怖い目にあった。

 土曜日は野方→都立家政で飲み、というルートであった。夜の10時半ごろ解散となり、拙者は中央線に乗ればいいので、ほとほとと中央線の線路まで歩いていったのである。この辺が東京のいいところで、都心を巡る山手線の各駅から、おおよそ5本の電車が西に延びている。つまり、南北にずっと歩いていけばかならずいずれかの線路にぶち当たるわけで、まぁ大体、東西南北さえわかっていれば、そうそう深刻な迷子にはならない、はずであった。
 駄菓子河岸。
 同行の人に高円寺駅までの道を教えてもらい、都立家政の駅前からぽつらぽつら、歩いていくうちに公園に突き当たる。公園に突き当たると公衆便所があり、反応したかのように、下が近くなる。ベンチで一人酒盛りをしているルンペン氏の「ウェヘヘ」という一人笑いにおびえつつ用を足し、公園の敷地から一歩外へ――
 はて、南は、どっちだろう。
 やー、焦りましたよアータ。商店街といっても駅とは関係なく住宅街の中にひっそりとある街灯の列、あっというまに途切れてしまう。アタシ自身の土地認識というのが、前述したとおり東西南北であるとして、その東西南北という自信の梯子が外されたときに、いやーホントに、迷子でした。迷子。
 どれくらい歩いただろうか。三の酉も過ぎていいかげん寒うござんすからな、出来るだけ光のあるほうを歩いて、歩いて歩いて。
 都立家政駅。
 orz
 いいかげんに辛抱が切れて、同行だった人にメールを入れる。
<迷いました>
 帰ってきたメールがすごかった。
<ひとにきいて!>
 ああ、なるほど。
 コンビニの店員から話を聞いて(北に向かって直進していた)高円寺のはずがついたのが阿佐ヶ谷で、電車に乗り込んだのももうすでに12時をまわっていただろうか。

 いやー、怖かった。人間頼るものがなくなると本当に弱いねフジさん!(誰)

 あとそうだそうだ、
 書評のデュナミス第二回が公開されたようです。相変わらずのおしゃべりでございますが、お楽しみいただければ幸い。

欠片B vol.2 予告編 2004年11月26日(金)

 前回好評につき、早速樽平のマスターからお呼びをいただきました。前回都合でこられなかった方も、クリスマスはデートで忙しい方も、翌日は休みですので、これを機にどうぞお越しください。

 ながしろばんり弾語
 欠片B vol.2

 2004年12月22日(水) 江古田 樽平
 start 19:00〜 ゲスト他詳細未定。

よせてあつめて・14 2004年11月26日(金)

・家を出るときに塀の上に隣家のニャーニャーズ・青がいる。お互いに物怖じすることなく見つめあうと、さらに物怖じしないニャーニャーズ青は華麗に地面に降り立

 どすっ。

 地面が揺れたぞこのデヴが。

・ヨン様フィーバーをテレビでぼーっとみている。
 面白いよね。こういう浮動票のオバハンどもと接点を持つことは少ないと思うが、だがしかし、日本の趨勢やブームの一端を確実に握っているオバハンだ。
 ヨン様ブームに踊る人、冷ややかに見る人、趣味趣向の問題ではなく、思考回路においてのカーストって日本でのみ色濃いのではないだろうか。あたしの知る限りでは、アメリカも韓国もここまで思考回路が分断されないと思うのだが。
 と、ここまで書いていてこの件は蟹兵衛のブログ(11/21)に触発されていたことに気がつく。
 危うく剽窃まがいになるところだった。

・茶の間の窓から隣家との塀が見える。すりガラスを通して、おおむねニャーニャーズ三匹が通るのだが、今日に限ってイヤに小さな影が通る。この季節に新しく生まれてくるというのは考えにくい。迷ってきたのかどうか、ちょっと心配である。

・久々にうなぎと差し呑み。忘年会の下見ということもあるが、野郎二人で鍋を突付いて熱くなる。財布は寒いので早々に引き上げた。
 六〇〇は闘争心を燃やす場所でなく、おのおのが作家としての体力をつける場所だということで一致。
 いいんだ、地味で。

・夜なのに生暖かだ。うなぎと「2月3月の陽気だね」と話す。

CUBISM 2004年11月24日(水)

きゅびずむ……モノを面として捉える画法。面として捉えることで、二次元の上に三次元を描き出そうという試みであったり、キャンバスの布ッ切れの上に人間の心証などというインビジブルなものを描き出す方法。
 しかしまぁ、補足的説明をすれば、このキュビズムこそが後のシュルレアリスムとか前衛芸術とかにエスカレートしていく基盤であり、それまでの絵画からの乖離が明確に見える部分であるともいえる。「気迫」という問題以外に前衛とかシュールのわかんない人は、キュビズムから見ていったほうがいいだろう、というのもだ。(寝起きなので文章がぐずぐずになっています)
 結局、キュビズムてのはアンチ−写真なんだぁな。
 室内で公爵様の肖像画を書いていた→外を見れば同じ場所でも、光の当たり方でまったく違う風景になるじゃあないか!→印象派、とここまで来て写真の誕生となる。いくら逆立ちしたところで、光と影の再現や描写の細密さにおいて写真には遠く及ばない。(だから、井の頭公園で風景画を書いているおばちゃんを見るとおめでたいな、と思う)当時の画家は、キャンバスと絵筆というツールにおいて、写真を超えようとした、と、ここの展開が偉かった。小説においても一時期、昭和軽薄体やらライトノベル化という現象があったが、どれもこれも他のジャンルでしかないということに気がついたときに、あらためて自分のジャンルでしか出来ないことってなんだ? という問いになってくる、と。
 ここなんだよなあ。キュビズムをつくらねばならなかった当時の画家、そしてその行く先は皆様御存知の通り。知らなきゃちょっと調べればわかるわよあははん。
 でもまぁ結局、創作者というのは最終的に自分のジャンルでしか出来ないこと、ひいては、自分にしか出来ないこと、に突き詰めてくる。
 ネット文芸はなぁ。まだまだ先が長いわなあ。

・そういや最近、電脳御殿ハゲにっちどんと会っていないなぁ、と。まぁ、あっちは敏腕販売員だからしてクソ忙しいわけだが。
 と、何で急にそういう話から入るかといいますと、にっちさんにより「ハウルの動く城」が褒められているからでして、果たしてジブリにおいてジャニーズを飼い殺しに昇華出来たのかという点で、へー、いいんだ。

 キムタクが?

 へぇ。原作としてはハウルよりもアブドラと魔法のじゅうたんがおもしろうござんす。

年賀状(死斗篇) 2004年11月23日(火)

 そういう季節です。隣町で去年使った安い印刷所があったと思うので、データを準備→入稿。

「おや、アンタ去年も来たでしょ」
「はははは、また今年もお世話になります」
「じゃ、版下をください」
「あ、な、ない。うっかりしてまして、おいてきまして、あの」
「しょうがないわねえ」
「すすすすみませんまた来ます!」


 これが――先週の金曜のことじゃった。
 翌土曜。ライブ前。今度こそ原稿もって駆け込む。休業。

 日曜日はどうせ休業だろうし。
 月曜日、打ち合わせの帰りに寄ってみる。さすが平日! やってるじゃん!

 また自宅に原稿おいてきたー。

 馬鹿にもほどがあるー。

 さて本日、旗日であるが――
 まあ、案の定。(それでも一応覗く)

――はぁ。
 ここまで来てネットで調べて、Q;driveのときに使った印刷所が、件の印刷所の30%ほどの値段でやってくれそうだ。
 去年の客を覚えているほど義理堅い印刷所にするか。
 それとも、やっぱり営業努力で安価な印刷屋にするか。

 次回、詰むや、詰まざるや。

誤答を待ちながら 2004年11月21日(日)

♪ぽんぱら〜ん、ふぁんふぁんふぁんふぁ〜♪

 はい、青の方お手つきで御起立ください、問題はまだまだ続きます、アタックちゃぁーんす!(握りこぶし)

 ああくそう間違えちまったよもう残り三枚しかパネルがないのに立ちんぼとは情けないああでもパネルにつき一枚一万円もらえるんだよなってことはひいふうみいよって四万円かよ行き帰りの新幹線代考えたらそのまま相殺しちゃうじゃんふざけんなよ冗談じゃねえよでもまてよあそこの22番取れちゃえばあそこの列がみんなひっくり返ってひいふうみいあああ三万円も儲かるじゃんよしよし七万もらって帰るから早くみんな間違えろっほらそこの白の間抜け面した大学生間違えろ間違えろ間違えろ――

 児玉清、百面相をしている青の解答者にビクビク。

欠片B vol.1 の様子 2004年11月20日(土)

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 ↑Photo by あやこ(無断転載)

 欠片B vol.1 in 江古田 樽平

 佐藤yuupopic
1、クライシェの星
2、ラブ・ジェネレイション
3、宮坂の姉さんを

guest ながちろ(g)
4、マグマの人よ

5、シンク
6、赤と黒

 ながしろばんり

1、後藤を待ちながら
2、ドンガラ
3、獏の夢
4、うさぐるみちゃん
5、面倒だね、かわいいね

guest 佐藤yuupopic
6、いまひとたびのきみとのおうせ
7、金星

8、探索鉄道デ
9、皿と血
10、月のひざし
11、薄紅のマンタ
12、落日病
13、(在東京少女)
14、越天

 来なかった者は不幸である。来たものは幸福である。

 というわけで、お越しにいただいた方、本当にありがとうございました。三十分前まで誰ァれもこなくてさ、どうなっているかと思いましたが。
 感想は人それぞれ、思うところがあって結構ですが、階下のマスターから「常連さんに評判がよかった」旨のコメントをいただきずいぶんと救われました。イヤサカ、会場が狭いとはいえ一杯のお運びで、加えて会場セッティングで齷齪してくれたうなしゃんに最大の敬意を払いつつ。簡単な忘備録を。

1、後藤を待ちながら
 タイトルでピンと来たQ作家の方、そう、あの作品を曲用に編集して載せてみたと。オープニング用の、Cから始まる単純な曲を作りたかったのだが、出来上がったものは変態コード進行であった。
|C |G |A#|F|
|C |G |A#|F|
|Dm|Am|Dm|G G#|
|Am|Em|F |G G#|
|Am|Em|F |F |
 ぶわはははは。
 この曲がライブ当日の午後二時半に出来たとは、誰も思うまい。

5〜7
 5はユポさん作詞の品。送られてきた歌詞があまりにも長かったので半分に叩っ切り、投げっぱなしな感じ。
 元ネタであろう曲がわかった人は通。ヒントはマルコ。
 「いまひと」は二人合唱。やー、やったねえ。
 「金星」は平沢進のやつ。これはこれで。

9、今日の歌詞すっ飛ばしその1、原マスミさんのCD未収録音源をチョイス、だったのだが記憶媒体にぽっかり穴が開く。いよいよこれからってところだったのでもう一度仕切りなおした。でも、ちゃんと間が持ったのは曲の力である。私のものではない。

13、歌詞すっ飛ばしその2。最後の曲でさ、さぁ、いよいよ盛り上がりますって時に濃霧警報である。あらいやん、泣く泣く歌詞カードを探すも見つからず、結局あきらめて14、「越天」で許してもらった。ちょっとした弁護を言えば、「在東京少女」は十八番の部類に入る作品でして、よもや忘れるまい、という段階の曲で、その「よもや」があるからライブなんだが、あー、うー、申し訳ない。原因はねぇ、結局3番と2番がごっちゃになっていたようです。どうごっちゃになっていたかは、CDをお買い求めの上――(しつこい?)

 ユポさんがゲストで、衣装合わせからなにからしてくれたのです。こういうときでもないと衣装を着るとか派手なものを装着するとかがないので、大人しく言うことを聞いてやって、結果的には面白かったわけで。
 足をお運びいただいた皆様、CD買ってくれた皆様、本当に盛況で、まことにありがとうございました。
 まだなんかあるかな。いいや追記で。

いよいよ。 2004年11月20日(土)

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↑メッセンジャ、なんかぴったり面白かったので。

 さて、現在20日お昼です。まだ曲を作っています。
 間に合ったらお披露目できますが。

 選曲については、なんかな、明るい。
 ユポさんとの絡み(いやんヒワイ)もあるし、出来るだけ演りなれたものにしたかったのだが。
 ああ、紙の味噌汁。

 じゃ、ライブ会場でお会いしましょう。

抵抗の出来ない 2004年11月19日(金)

 存在を蝕むものに、災いあれ。

 芥川賞の「介護入門」、作品としての体力はなかったけれども、「小さいときに子供を虐待した親は、同様の手口で老後に虐げられる」というくだりだけは印象に残っている。
 同様、小さいときの虐待がそのまま「抵抗の出来ない」弱者に向けられるというのは、やはり流れ上防げないことなのか。

 気まぐれな親に育てられれば、その気まぐれが、社会における弱者に向けられるのか。

 肯定はしないが、だがしかし、
 幼女を冒涜してはならぬ。

 閑話休題。

 ついぞ前、万里園の近所でも傷害事件が発生している。
 住宅街のさびしいところで、主婦が後ろからナイフでぶっすりとやられたのだ。まぁ、主婦は自分で自宅まで帰って救急車と警察を呼び、命に別状はなかった用であるが。
 恐ろしいのは、その刺した相手が、夫人の前に回って顔を覗き込んで
「痛い?」
 と聞いたことだ。その後男が逃げたとか、夫人が逃げたとか言う顛末までは聞き及んでいないが、とまれかくまれ、人を刺した→顔を見られたら捕まるかもしれない→防衛本能、という動物のメカニズムがすっぽり抜け落ちているところが怖いではないか。
 つかまったんかな、犯人。

〇、五人 2004年11月17日(水)

 いつものパターンで「二人羽織」とか「二人旅」とか来るだろうと思ったら間違いだよべろべろばー、って、誰に向かって云っているのか。

柳原さんの日記(11月15日)より。
 そうそう、小学3年だったかな、2÷3、つまり、「2つのりんごを3人で分けましょう」というところで、頭はパンクした。次に2÷0.5、「2つのりんごを0.5人で分けましょう」この0.5人で完全に頭はおかしくなって、世界は暗くなったんだ。

 教育心理学なんてぇのをちょっとかじりますと、人間の発育の問題上、抽象概念を応用できるのが12,3歳からなんだそうでして。はぁ? よくわからないので具体的に云うと方程式のxですな。なんだかわからないから仮にxとおきましょう、ってやつ。x+2=7、つまりx=5なわけですが、この代数を小学生にやらせても理解できない、と、まぁ、出来るだけ具体的に、って□+3=5、とかやるわけですな。はうはう、確かに虫食いならクイズなわけで。
 閑話休題、
 その、0.5人である。

 2÷0.5=4、つまり
2÷1/2
=2*2
=4
 なんだけれども、0.5人の人間(上半身だけ?)の人間が林檎二つを食っても四つにはならんしな。四つ分の満足感が、ということにしても所詮胃はひとつだし、逆に具体にするデメリットってこの辺にある。
 どうするかなぁ。


 1Lはいるマスと、0.5Lはいるマスを用意する。
 で、2Lの水を汲むと、何杯になるか。
 でも、この「具体」を式に持っていくところで、まだスマートじゃない。第一、水を汲んだってツマンナイ。

 というわけで、小学生教育のオーソリティーはどうお考えだろうか。でもオーソリティー、三日ぐらい前に大洗海岸から船に乗ってどっかいっちゃったンだよな。中国行きは1月だったと思うし。どこへ行きやがった。
 まさかイラクじゃないだろうね。
 厭ですよ、アタシャ。

一人静 2004年11月16日(火)

 昨日の打ち合わせで受け取ったゲラを校正している。PCもつけず、もくもくと赤ペンを走らせる。
 ああ、静かだ。
 PCの普及もいいけどさ、つねに電気の通ったものが動いている、ということは、延々と機械の発するノイズを浴びていることになる。防護策として音楽をイヤホンで聴いているのだが、それでも、このアナログの机仕事、無音の状態はひとつの御馳走であった。
 ああ、静かだ。ノイズは集中力の敵である。
 普通の仕事量の3倍のペース。よしゃよしゃ。

 【参考】一人静

 風邪を引いたようだ。鼻水、頭痛、咳に嘔吐感と非の打ち所がない。だがしかし、明日にはこの校正を渡さねばならぬ。
 年賀状も早いところデータを作って、印刷屋に持っていかなくては。
 ああ、もう今年も過ぎる。

あわただしく日々が 2004年11月15日(月)

 過ぎております。
 泡立て器にヒビが入っています。語幹は似ていますが嘘です。でも、あの、銀色の針金を束ねたような泡立て器も「器」なんだろうか。だって、ウツワですよ。

 やれウツワ蠅が手をすり足をすり

 一茶だっけか。イッサホイサッサ。ダバンプに行かないところに年齢が出ています。変換したら駄万夫ですって。万能なんだか使えないんだかワカンナイ。

 夕方五時より打ち合わせです。

 そろそろ行ってきます。さらばいばい。

うぃぬ 2004年11月10日(水)

 〔名詞〕

(1)食肉目イヌ科の哺乳類なのか。オオカミを家畜化した動物は犬だがなんとなくそれっぽい。よく人になれ、時には裏切り、食用・愛玩用・狩猟用・警察用・労役用・御用、御用だ御用だ、むむっ、もはやこれまで。上様の名前をかたる不届き者であるっ、斬れっ、斬り捨ていっ! とチャンチャンバラバラたちまち起こる剣戟の響き。などと関係の無い方にいってどうする。品種が多く、大きさ・色・形・におい・味わいなどもさまざまである。糞が。


 いつものように打ち合わせの場所に向かうべくテクテクと歩いておると、不意に
「夫婦喧嘩はうぃぬも食わない」
 という諺が頭を過ぎったのである。うぃぬ? 発音記号を書くならば【winu】である。国語学で云うところの一字一記号の原則により、ゐが【wi】なのであるがウィンドウズをヰンドウズと書く習慣が無いために「うぃ」なのである。(この辺、ちゃんと考証が入っています)
 ああそういえば、どうぶつ奇想天外だったっけか、あの番組で、犬の前でつかみ合いの夫婦喧嘩をするとどうなるか、みたいなことをやっていたのを思い出す。原因はともあれ、掴み合いの大喧嘩をすると、買っている犬がたとえ室内犬でもグレートデンのようなでっかいやつでも、二人の間に割って入って止めようとするんですな。
 ははぁ、なるほど。
 犬って、夫婦喧嘩を食うじゃん。

 ということは「夫婦喧嘩は犬も食わない」という諺は、ひとつの誤解を経て今まで伝わってきたことになる。

 うぃぬだ。

 夫婦喧嘩を食わないのは、うぃぬだったのだ。
 というわけで、うぃぬの画像を適当に準備しようと思います。いいんです。思いつきと勢いの企画だから誰が死ぬわけでもなし。

 うぃぬの特徴
・80歳のオバアチャンがうぃぬの絵を見て「ああ、犬だね」と云ってしまったら、負け。犬のようだが犬ではない、だがしかし、犬のアイデンティティーを損なった状態での「犬」という絵である。
 はー、どうすっかなぁ。
 とりあえず、耳をなくしてみんべか。

2004年11月08日(月)

 耳の中が痒くて仕方が無いので懸命に耳かきで掻いていたところどうしようもなく痛痒くなったので、麺棒でウナコーワしみこまして突っ込んだらギニャー。ながしろです。麺棒かよ。

・波がある
 感情に。今回稽古板でやっている叩っ切りというのは、新世紀小説バトルという商業においての基準で評を書いているのです。だから、今回に限っては売り物にならない部分はバッサリ切って捨てていることになるのです。そういうことです。
 仮にQがインディーズ文藝から商業誌に殴り込みをかける、というのであればやっぱりそれなりの姿勢が必要なわけで、(もちろんアタシが精通しているわけではもちろん無いですが)文藝屋の端くれとして、やっぱり違うだろう、と。
 一連の掲示板のやり取りなんかを見てても確実に出ているけれども、最終的には自分の表現したものに関する「覚悟」でしかない。他人の批評をそのまま真に受けるな、不満があったら批評した人間に問いただす、たいした答えが返ってこなかったら無視していい感想だと思え。作者自身に、自分の表現に対する自負を生むような基盤が作れないと、やっぱりネット→プロは難しいのだろうな、というのが最近の雑感であります。
 と、そゆことやっているのでQの普通の投票が優しいのなんの。今現在、体感小説、携帯18字、学生500字に投票しましたが、もう、こんなアマアマな投票したことが無い(笑)。ウチの常連さんにも一票入れてありますので、お楽しみに。
 いやしかし、人間はこうやって自分の精神のバランスをとっている。

・いまさらだが、幸田さんの殺害写真を見る。
 彼自身には別に何の同情もしないが、同胞が殺されていると思うと怒りとか何とかよりもショックである。何よりも先にショックであった。この辺だよね、「人殺しはなぜアカンのか」という質問自体がナンセンスでさ、例えば殺した相手の周辺の人間にまで想像力を働かせると、とてもとても人殺しなんか出来ません。
 もし戦場にリアルがあるとすれば、それは自分が前線に行かんでも戦争が出来る上層部、に一般兵が殺されているというリアルである。他人のヴァーチャルに殺される自分のリアル、ってのはまさに笑止。黙祷。

ライブ用に
 ゲストの
佐藤ユポポポーンさんと曲を作ることになった。拙者が曲を書いてユポさんがそれに詩をつけるという方策なり。ただし、アタシもアレなんだよな。歌詞が先行して曲がついてくるほうだから、結構難儀しております。でも出来ました。明日CDに焼いてもって行きます。
 その他にも、まったくの新曲を一曲……がんばります。

ほんつく
 ほんつくほんつくほんつくつっつー♪
 紙コップでパンケーキを作っています。SFだなぁ。

自戒(とはいえ) 2004年11月07日(日)

へん
厄介な絵なんざ
腕が未熟な証拠だ
どれ、その下絵を
見せてみな

こんな
こったろうと
思った

てめえはいつだって
描いたら描きっぱなし
"始末"をしねえから悪い

 杉浦日向子『百日紅』(上・ちくま文庫)より

 いや、まだまだ。


・相手がこちらを人間扱いしていないのであったら、こちらとて同様の処置をとっているだけの話。
 例のあそこのあの発言については、撤回しません。

にっぽん昔話 2004年11月04日(木)

 あたしゃ温泉卵の白身 ゆるくやらかくキミを抱く

 サビシーーーーーーーッ! ながちろです。

 特に書くこともないのじゃが、岩波版「日本の昔話」がドスゲエインパクトだったので引いておく。

 昔々あるところに爺さんがおったげな。爺さんは庄屋の米蔵の番をして暮らしておったが、変な癖があって、「ダレダ」という音の屁をこくのじゃッた。おかげで、夜中に米蔵に寄り付く泥棒は、「ダレダ!」の声を聞いて一目散に逃げるために、米蔵に賊が入ることはなかった。
 ある日、爺さんが昼寝をしていると真昼間から泥棒がのこのこやってきた。爺さんが寝ているのを確認してそろそろ歩いていると「ダレダ!」の声、驚いたがだれもいない、ああ、なんとまあ爺さんの屁の音であったか。
 しかし、なんともうるさい屁じゃて、なんとか静かにならんものか、と泥棒、隣のきゅうり畑からきゅうりを引っ張ってきて爺さんの肛門に挿入、まんまと米を担いで逃げるところで蔓に足を引っ掛けて肛門からきゅうりがスッポーン。さすがに目覚めた(変な意味じゃないぞ)爺さんに取り押さえられた――
ってヲイ!

 諸君、これが先人より伝わる伝統であるっ。(田村信風味)苦情は岩波書店へっ!

ブンカブンカと鳴る文化 2004年11月03日(水)

ビストロン買ってねぇー。

 というのも、こっちを買ってしまったからで。うくくくく。椎名林檎がポスト戸川純なんて呼ばれていたが、今度は逆に……考えすぎか。
 エキセントリックで若干難しいつくりではあるが、6曲目の「おしまい町駅ホーム」を20回ほどリピートして聞いた。うはははぐはわはは、脳が焼ける。

・師匠に会う。ガタイに似合わぬ杖をついているので、ハテ、そんなにどっと老け込んだかいな、といぶかしんでいると足の骨にひびを入れたという。しょうがねぇなー。しょうがねえなーなどと思いつつ久々に話が出来たのでけっこう嬉しい。

・オチ研の落語を見る。揉亭π春(もむていぱいしゅん)てイエローキャブ級の巨乳女子が落語をやっていて、どんなんやるんかいな、と思っていたら歯切れのいい「元犬」演ってくれてこっちが驚いた。やるじゃん。
 でも、若い身空でこの芸名はたいしたものだ。

・買い物
 北野勇作『かめくん』(徳間書店)
 ブレヒト『三文オペラ』(岩波文庫)
 『一寸法師・さるかに合戦・浦島太郎』(岩波)
 ケルレル『家畜系統史』(岩波)
 どっかのおねいちゃんがバリバリに勧めていた北野勇作105円、その他各50円。主にネタ本。

・読書中
 小川洋子『博士の愛した数式』(新潮社)

 つらつらと書いている午前三時半。
 いや、おかしいって体内時計。

GE 2004年11月02日(火)

 談志師匠の受け売りになるが。
 結局30過ぎで大金持ちってのは、周囲の嫉妬心しか買わないということである。ただ、一野球ファンとしては楽しみだよねえ、仙台の球団。ゴールデンイーグルスってことは略称GEだろうか。ギャラクシーエンジェルじゃないぞ。各球団から抜け落ちた選手がどう組み合っていくか。やー。楽しみだけど来年のパリーグはワシとタカでなんとか、って絶対言われるよな絶対。

 一日中資料整理や経理や執筆など。NHKラジオでの日本語の違和感についての番組、今日は駅のアナウンスについて。
「一番線に電車が参ります。危ないですから、白癬の内側までお下がりください」の「危ないです」にものすごく違和感がある、というのだ。なるほど、確かに、「です」の敬体を状態に直すと「だ」なので、「危ないだ」とは云わないと。確かに文法に矛盾が出るのだがラジオの解説は続く。
 この形容詞+断定という用法はところがぎっちょん、「金色夜叉」なんかの明治の名作にも話し言葉として出てきている。ここ、「面白いです」「寒いです」も同様で、当時においても若者言葉の描写として「面白いです」なんですな。文法に沿うならかろかっくういいけれ、形容詞の未然形なので、「一番線に電車が参ります。危のうございますから、白線の内側までお下がりください」アナウンサーは違和感が残るって云ったけど、アタシャ危のうございますでもいいとおもうけどね。だがしかし、今気づいた。<あぶのうございます>ではパソコンが変換してくれない。(゜д゜) なるほど、やはり淘汰されているのだな。
 でまぁ、戦後の国語審議会において「形容詞+断定」も認められて、指導要領にでもOKが出たわけなのですが、手紙やなんかでも「この前いただいた焼酎は美味しかったです」だとやっぱり幼い感じがするわけで。

 そう、焼酎。九州のヒカワコナーツさんから焼酎をいただきましたありがとうありがとうって銘柄が「大魔王」ってなんと粋なことを。大MAO、がんばりますよヘコヘコ。

 ヒカワコナーツと巫女みこナースはよく似ている。しかし問題なのは、両方を同時に知っている人間が少ない、ということだ。

 ヒカワコナーツ! ヒカワコナーツ! 姉三六角ヒカワコナーツ!
 ええ、どうでもいいネタで恐縮です。

もよんもよん 2004年11月01日(月)

 久々の渋谷。人が盛りだくさんで眩暈う。(造語)

 あー、でもねぇ、新宿でもここまで酷くない。何が原因なのだろうと思っていたら、街中に大音量で流れる音楽の所為だということに気がついた。新曲のプロモーションやら街頭のテレビやら、常に聴覚が刺激され続けている。これ、仕事中に音楽をかけていたりして集中しているときは意識的に幾許かシャットアウトすることで制御しているのだけれども、ボケーッと歩いていると翻弄されるのである。いやん。もよんもよん。(←馬鹿)

・今日のスパム
『真剣なお願いがあります。貴方の精子をください!子供が出来なくて困ってます。
絶対迷惑はかけませんので中出ししてください。一回10万円で、妊娠できたら100万円お礼として払います。詳しくはすぐに連絡先を教えます。出来れば明日迄に返事をください。』
いちよプロフィールも載せておきますね。
26歳、160cm-46kg、スリーサイズ《86・60・86》写メ有ります。
連絡先は断られた時困るのでもし引き受けて頂けるならここに登録してもらえますか?
http://www.ぴゅあらヴ888.com/r.php/777888
 ゆかりを検索してもらえばすぐわかりますので一度メールください。料金はかからないです。もしかかっても私が払いますので。
 その後携帯アドレスと番号教えます。
 PCだと両親に見られるかなりまずいのでお願いします。

 井本由佳里さんという方からのメールでした。
 や、なんでもいいが、ちゃんと日本語で文章の出来る人をバイトで雇った方がいいと思われる。チェックを入れる上役が文盲じゃしょうがないが。あと、論理的な文章の出来る人。
 昔の唐沢商会の『ぶんかノ花園』だったっけか、レディコミの変な投稿文「あした私は遊びに行くかしら」に通じるものがある。しかし精子をくださいか。すげえねぇ。


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