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彼岸録

ときどき、12歳以上推奨。心して御覧下さい。


今年のまとめ 2004年12月31日(金)

・ライブ6回。がんばりました。

・別れ! 出会い! そして別れ!(最後は別れだよ)

・六〇〇は、出版社と絡んだね。絡むよ。がんばるよ。

・Q関連はかなり勝ってるよな。
 6000字を皮切りに、ファンシー詩、超短詩、100字、ついにはCoC……。これで1000字と3000字をとればコンプリートでありんすので、来年こそは。
 って書くと、まぁ、無理ですわな。イグワナ。
……ああ、俳句も増えるのか。orz

・二冊目の商業本が出たよ!(一冊目もまだアマゾンで手に入るよ!)

 水面下で動いているものも含めて、来年はよりハードな感じになりそうです。実行に移せるもの、「可能性がある」段階のもの、まぁ、死ななきゃいいか。

 今年一年間読者の皆様には格別の御愛顧をいただき、まことにありがとうございました。
 お体に気をつけて、佳いお年をお迎えくださいませ。

雪だ! コートだ! 知床だ! 2004年12月29日(水)

 夏だ! 水着だ! 沖縄だ! にくらべてどうよ。ながちろです。

・「おしえれ!ばんりっく」質問二件追加しました。意外と来るねえ。でも、お勧めのAV女優とか聞いてどうしますか匿名の人。人の趣味で満足ですか匿名の人。まぁいいや。

・朝九時ごろから降り出した雪はなかなか止まず、日が落ちてから止んだ模様。まぁー、そんななか仕事だったわけですが。領収証を切ろうにも収入印紙が無くて買いに行ったり、家から一キロ先で財布を忘れたことに気づいたり(サザエさんだ!)、この雪の深深と振る中をウロウロ。体力維持のためにオロナミンを一本クイッと空けるといがいと身体が温まるもので、あ、平気平気なんていながら雪中行軍。運動靴が冷てぇ。

・そろそろ今年の総括でもやるのかね。いいや、明日やろう。

・そうそう、時期が外れてしまったが、一件だけ。
 先生、そんな夢、厭や。('A`)

冬の散歩道 2004年12月28日(火)

・床屋に行く。件の本をもっていくと喜ばれ、ポイントカードも溜まっており2000円も散髪代が浮いた。
 なるほど、本にはこういう使い方もあったのだな。

件の本の詳細が出る。
 ハウツー本の文章ってあまり面白くないので、イラストの方、極力考え落ちで面白がらせるようなつくりにしたつもりである。
 イラストが本文を茶化したりしているので、是非買ってくだされ。1/6発売ですって。全国で。

・冬枯れの井の頭公園を歩く。
 枯葉の山が急にモコモコザワザワと動いて非常に驚いたが、正体は枯葉色が迷彩になったスズメの群れであった。
 しかし、根性あるね。飛ばないものな、スズメ。

・年賀状が
 足りないので5枚追加。しかし三枚印刷に失敗している。印刷は業者に頼んだがデータがあるので自宅でも印刷が出来ないことは無いが(変な日本語)、印刷機がポンコツなのか、まっとうな位置に印刷しやがらねえ。
 こういう給紙の問題ってどうすれば解決するのか、また明日郵便局で取り替えてこなきゃあ。面倒くさ。

・明日は雪かよ。

万里園・日帰り強化合宿詳細 2004年12月27日(月)

 ということで、豊島園駅付近にある強化施設に黒隊員と二名で赴いた。強化施設脇のとしまえんは歳末とは言いながら平日のため閑散としており、冬休みの遊園地とは、かくも寂しきものであるよ、ということで強化施設。
 温まった地下水による全身運動、そして熱帯雨林を想定した個室で汗を流し、薬草のにおいの充満する蒸気を全身に浴びる。サバイバルと称して屋外にある陶製の防空壕にもぐりこむ。防空壕はなぜか逆さになっており、まるで茶碗のようなところに湯が注がれているのだ。

 おそるべし。

 昼食をはさんで我々の過酷な特訓は続く。

 僻地探索用にカスピ海の塩分濃度を想定したプールで演習。かっ、身体が浮くではないか! これでは潜行によるスパイ活動は出来ぬ!
 黒隊員は全身に塩水が染みて痛いという。ははあ、黒隊員は猫ではなくて、カエルだったのだ。
 黒は浸透圧に弱い。隊長として新たなる発見であった。

 激しい水流を腹部に浴び、くすぐりに拠る拷問に耐えるのは辛かった。水流の猛攻は続き、足の裏を延々と攻め続ける水流に、われわれは苦悶の声を上げたものだ。
 訓練終了、水流にしびれる足首をさすりつつ、めきめきと実力を上げた万里園特選部隊二名は、揚々と引き揚げたのである!

 〔総括〕
・豊島園「庭の湯」若干ぬるい。遊ぶと風邪を引く。
・ざるそばが結構本格派でうまい。

echo-U-nite復活ライブ 2004年12月26日(日)

しあわせ。

対バン:BLUE LAKE
 ヴォーカルの女性の巧さもさることながら、眼力に惚れた。なんだよー、いいバンドだったよう。
 三枚しかないという無料配布CDの一枚をいただいたのは、小生です。

で、echo-U-nite

1:赤塊
2:A jetで行こう
3:鉛の兵隊
4:君澄む世界
5:劇中歌(唐十郎)
6:カバンが無い
7:幻
8:flower
9:Mercy Mercy
10:Tailsongs
アンコール
1:煙突
2:レンズ

 だったはず。

よせてあつめて・15 2004年12月24日(金)

 駅ビル。エスカレーターに乗っていると目の前が女子高生の制服で、違った制服の女子高生で、ガチなミニスカから足がすっと伸びている。ゴチソウサマです。ふくらはぎから腿の線にかけて鑑賞しておると、やっぱり視線からはα波がでるのですね。女子高生気がついた。
「目礼:見てんじゃねーよ」
「目礼:見せてんじゃねーよ」
 眼力勝負で負けた女子高生はすたすたと去りますがその刹那、ミニスカートの、もといエスカレーターの上がり口は若干スカートがふんわりするんですな。
 で、でた。
 白の柄物トランクス。
 ごちそうさまです。

And Now...For Something Completely Different.
It's!

「メリー・ポピンズ」、40周年記念DVDを発売
 幼児期の記憶というか、やはり格好のいい男はディック・ヴァン・ダイクなのである。これは是非買い。
 今のディズニーなんか屁みたいなもんでさ、あの当時は短編アニメを一本作るのに、室内交響楽団で一曲ずつ曲を作ってたんでありますぞ。だから、アニメの効果音、オノマトペ、みんな一曲の中にはいってる。ゆえに、いまだに「ドナルドの夏休み」なら「ドナルドの夏休み」で一話分の音楽とセリフを音で記憶している。
 まぁ、ドナルドの英語はえらく聞き取りづらいわけだが。
 ……ところで、シュレック2にジュリー・アンドリュースが声優で出てるって?
 うわお。

『苺ましまろ』アニメ化へ(ぱのらみか、より)
 かわいい絵柄にだまされるな。
 あずまんが大王辺りに端を発する「間合い」の笑いタイプの作品でありんす。カテゴライズの問題から言えば、テレビであの間合いが出せるかどうか、です。
 もう萌えはいい。原作のエッセンスを希望っ!

これ、ちょっと欲しい。

・風邪、喉以外は何とか復帰。

ドラクエ買った。

・あ、そうそう。なにやら拙者の楽曲が映画で使われるらしいそうでござるよ。詳細はわかり次第お知らせ。

あなたのセンス鑑定します
 あなたのセンスは 44点 です。
MAO君のセンスは平均以下です。洋服はいつもナチュラル系でキメているつもりのようです。ナチュラルが好き、ナチュラルが好き、と言いながら、ビタミン剤をよく飲むあなたは、最近おなかがプックリしてきていませんか。アジアに旅行へ行くのが好きで、お土産には自分がオシャレだと思っている雑貨を買うのですが、それほどセンスのいいものじゃない‥‥と、もらった人は思っているハズ。


 まぁ、ねぇ。

かぜひいてねんね 2004年12月23日(木)

 ↑わかるやつぁ、わかる。

・ライブで全部出し切って全身節々痛いと思ったら筋肉痛じゃなくてインフルエンザっぽいな。あはは、あは、とうとうアタシにもブームが来た
 年明けまでに死んでいたらごめんなさい。(私信)

 じゃ、寝ます。


 ああそうだ、天ちゃん誕生日おめー。

欠片B vol.2の様子 2004年12月22日(水)

 曲順に確信がもてないのは、用意していった曲順とはずいぶん違ってしまったためです。
 冷静に調べなおしますが、とりあえず覚えているところだけ。


1:まひる
2:後藤を待ちながら
3:愛ヲクダサヒ
4:絡繰小道
5:雨
6:盲情
7:夜明け前
8:めんどうだね、かわいいね

 佐藤yuupopic
1.蛍の光(独唱/スコットランド民謡)
2.真夜中のチンドン
3.改札口
4.くたくたに
5.アイス
6.メリ、メリィクリスマス


9:白夜を呼んだのは退屈な毎日
10:さくら
11:人間のひみつ(原マスミ)
12:探索鉄道デ
13:業 to hell

 guest 佐藤yuupopic
14:うさぐるみちゃん
15:いまひとたびのきみとのおうせ
16:金星


17:オリオンビールの唄(柳原陽一郎)
18:長崎慕情(友部正人)
29:在東京少女
20:矮星娘のテーマ

 アンコール
21:永遠なる遠泳

++++++
 今回のライブ映像はありません。そいや誰も取ってなかったな。
 やはり喉の小人さんが完治していなかったようで、あきらかに高音部が上がりきってなかったり、いいかげんに指が疲れていたりと、後半はかなりバテバテだったので申し訳なかった模様。
 ただ、なかなか自分のライブって無いので、昔の曲やら何やらを引っ張り出していたらラブソング総集編みたいになったり、いやに三拍子が多かった(7/20!)りという特徴が如実に出ました。そうか、自分はラブソング歌いだったのだ! と。
 打ち上げの盛り上がりっぷり(マキルさんの憂ウツ玩具、こあらショーほか)と、みんな終電ギリギリだったのの都合もありましたが、ともあれ、全体的に楽しんでいただけたようでなによりです。
 見に来ていただいた方、まことにありがとうございました。今度はどこか、もっと広い会場でやってみたく以下略。

 そうそう、母親が来た。腰を抜かした。

明日のみどころ 2004年12月21日(火)

・佐藤yuupopicを見に妙齢のオジサマが殺到!

・あのsunday schoolのヨケマキルが来場!

・銘酒「樽平」一杯450円!

・越冬こあら、がんがん野次を飛ばす!

 ……そんなところかな。
 そんなながしろばんり弾語ライブ「欠片B vol.2」いよいよ明日。震えて待てて。

 やー、あたしは、みどころじゃなく、すごいよ?

高田渡は守備範囲外でした>私信 2004年12月20日(月)

「パソコンだって風邪を引くんだぜ」
「本当かい?」
「コンピューターウィルスだって」
「ははは」
「はははは」

 やるきあんのか! ナガチロです。
***
 年末からとあるサーバー管理者(借り物のだけど)をやることにもなりまして、サーバーというものの作りやら、メールアドレス発行の手順やらをふむふむと学習しております。
 で、その某ウェブマスターのアドレスであるinfo@xxx.xxx(仮名)というところのメールボックスを開いてみた途端、近頃流行のネットウィルス、お尻の小さなネットウィルスことNetsky70通がなだれ込んできたと。あたしゃいちいち確認したけど(仕事しろよ)、全部アドレスが違うのね、偽装アドレスとはいえ、芸が細かいなあ(違うよ)。まぁ、アドレスを作ってから半年近く放置していたというのはここだけの秘蜜。またエロかよ。
 しかし、70通か。そのたびに起動するセキュリティーソフトが、もう幼子のようで、たまりません。(末期症状)

・下あごが
 気になるお年頃です。どうも太りだすと下あごが顕著に垂れてくるので、ここの肉だけはみっともないなあ、と思ってネットで調べるとこんなんにぶちあたりましてん。この「下あご後方位による骨格性上あご前突」ちゅのにピンときたね。いや、まさにこれだわ。
 実際、もうウン十年の食事生活で歯を食いしばるポジションちゅのは出来上がっているのです。だから、前歯を合わせた状態でいると奥歯に3mm近い隙が出来てしまうし、これで100kgのバーベル持てったって無理よアータ、という按配なのであります。
 でも、前歯を揃えてみると、あら、あごの肉、なくなった、ような、気が、
 しない。

・というのが四日前の話だったのですが
 いま、非常にすっきりしています。
 体重も平均値に戻ったし、これであと4kg減ると楽かもしれない。やるか4kg。で、正月に戻るだろうから、年末までにとりあえず4kg減目標で。

うぅ 2004年12月19日(日)

 昨日の雑記はよほど不機嫌だったのだろうか。
 いや、忘年会の中にも色々と不機嫌な要素はあったのだ。失恋とかな。裏切りとかな。困惑とかな。
 大体において、抽象語で喋っているときはネタではない。間違えない。気を取り直そう。色々決着がついたともいえるのだ。ほほほほほほ。ってこう笑ってしまうと某Hさんが感染ったみたいでヤダな。ゲルデルメゾン千々石ミゲル。原マンショ、諸葛孔明、犬童頼安、安田生命、メイクイーン、ハム。なんでハム。

 昨日のカラオケで、封印を解いてパティスミスの「BECAUSE THE NIGHT」を歌ったのだが、歌おうとした寸前に喉元で何かがはじけ飛んだ。うふ、げふ、第一声、ヒッデエだみ声で、喉ものすごく痛い。一緒に若干もどしていたようで、胃液で喉が荒れてる。でも歌ってる。どすの利いたパティスミス。ああああ、そうなんだよ、水曜日にライブで喉潰してどうするんだよ、あとは大人しくしている。夜半からジンジャーエールしか飲んでない。喉仏がはじけた感じ、と言おうか。
 けっきょく現在、なんか知らんが高音部が出ない分低音が響くようになっている。

 まさか、声変わりか?

吃驚仰天
 なんだこりゃ、めちゃくちゃうめえ!
 駅前の蕎麦屋にあった日本酒である。スパークリングちゅのかな、日本酒にしてはシャンパンみたいで、飲み口がいいわりには一合あけたら酔いがズドーン、とやってきた。こういう酒は気分がいいね。で、ネットで見たら(↑リンク参照)四本で1,980か。いいな。
 買うか。シャンパン好きにはおすすめ。
 シャンパンよりはるかに安いし。

QBOOKS忘年会'04 2004年12月18日(土)

 抄録。

・美人多し。満足。

・久々にカラオケでオール。音の渦と通気で体調を壊した。
 もともとそんなに身体の強い方でもないけど、ここまで弱まっているとはおもわなんだ。頭痛がしたのと眠いのとでうづくまっていたが、急な吐き気でどたばたしたりする。こういうときは吐ききらないと良くないのできっちり吐ききる。最近は吐くのもうまくなったもので、周りを汚さない、胃に物を残さない。
 若干吐き癖がついているのかしらん。無理をしないに越したことはないが、ただ、今後困るだろうから体質改善を真面目に考える。

・寝たら直った。今は元気。

 ……抄録ってそんなものだよな。あとはなんかグダグダと喋って、フガフガとしていただけで、とりたてて実のあることってしないものな。
 ああ、まさしく忘年会だった。

 【防備録】
・カピさんに八百屋の前掛けをもらった。紺を白く染め抜いて、なんとも粋な一品。いまはギターにかけてにやついております。いいなあ、これ。

・鳥野さんに手のひらサイズの暦をいただきました。ちょうどデスクの脇にかけて、こちらも粋な品物で、にやついております。ありがとうございました。

ささやかな疑問 2004年12月17日(金)

 オリックスの岩隈は、オリックスのどこがそんなに厭なのだろう。
 知りたいよう! ながしろです。

・疑問つながりで、
 最近質問系列のメールやメッセンジャがちょくちょく来るようになった。分にあまることで大変恐縮ではあるが、自分の出来る範囲で答えるように努めてはいる。
 が、なんか一対一で終わらすのも勿体無いネタなんかも、あるのですな。

 というわけで、こんなん、つくってみました。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~banric/equinox/oshiere.htm
 まぁ、なんかあったら、どうぞ。よっぽどの事情がない限り、答えることにいたしたく候。

で、剣と魔法のファンタジー 2004年12月17日(金)

 前日の日記読まれはったん? なんか無駄にながいんねんけど、読んでくれれんと多分ナニがなんだかわかららららりりん。ちゃんとした日本語喋りないなオッチャン! すまん取り乱した。

 以上の考察から考えるに、バトカメにおける原稿は以下の選択肢から選ぶことにする。

1:読者をおいていく異端尋問
2:正攻法で勇者様大活躍
3:RPGの矛盾点を茶化して遊ぶ
4:厭・苫法のファンタジーとする。
5:陰陽師に逃げる
6:神仙伝に逃げる
7:料理人(剣=包丁 と魔法=技術)に逃げる
8:主人公の内面に逃げる
9:なし崩し的にエロに逃げる
0:その他、あっとおどろくネタ

 とま 【▼苫/▼篷】
 菅(すげ)・茅(かや)などで編んで作ったもの。船などを覆い、雨露をしのぐのに用いる。
「―葺(ぶ)き」
三省堂提供「大辞林 第二版」より


 gooの辞書は便利だなあ。

 今回の企画は、普段ファンタジーなんか書かない人間が書いたらどうなるか、というところにもあります。
 是非是非皆様、面白がって参加のほどを。

ライトノベルとどめ 2004年12月16日(木)

 今までの流れは前回の「ライトノベルつづき」からどうぞ。すごいな、6月21日かよ。

 なんで半年前のネタにとどめを刺す気になったかといいますと、第5回バトカメで悩んでいるからでありまして、剣と魔法のファンタジー、つまり、ライトノベル「的」なものの根源を日本のRPGに立脚させることにしたからであります。RPGちゅとウルティマ、ウィズ、あと毛色は違うけどポピュラスなんて外人のゲームがあって、そこからメイドインジャパンで作ったRPGがドラクエ、だとすると起源がはっきりしますわな。アタシのじいさんが養子で、そこから家系がつながっている場合、正式な意味での初代はアタシの父親ということになる。これと同じです。日本語版ウィズは初代ではない。

 でまぁ、ライトノベル「的」の根幹って何だろう、と考えたときに、ウィズがドラクエに移行するときに削ぎ落としてきたものが明示されてくる。それは、ファンタジーを成り立たせるときに発生する「宗教」の問題だといえる。
 あのー、「エルフランドの女王」だって「ナルニア国ものがたり」だって、いわゆる宗教的観念がベースとしてあるからこそ成立し、発展しうるといえるのである。エルフの女王と人間の王子が一緒になれないのだって、ひとえにエルフが宗教的観念から見ての「異端」だからだものね。そういった思想/倫理根幹が読者である国民に浸透しているからこそ、、ファンタジーがファンタジーとして受容されてきた、とも考えるとよかんべえ。
 これがウィズにおいては、パーティーのメンバーによって一緒にいられないわけですよ。光と闇、みたいなもので、この辺は女神転生あたりだと結構遵守されていて、それがリアリティなのであるが。
 でだ。ドラクエにおいては王様、姫、竜王という構図があって、ドラゴンが姫様を拉致ッたという一点において勇者ロトが活躍するわけで。ここにおいて、宗教的な異端として竜王を誅殺する、というのではゲームとしても重くなる、が娯楽としても重くなる、に日本全体の嗜好として移行して行ったんじゃないかしらん、と考えるのだ。この辺、日本の勧善懲悪的なものとの係わり合いとでの考察も面白そうだけれども、まぁ、それは後日。

 もっと明確なのがDQIIIでですね。ここでは冒険の酒場で仲間を登録するわけなんだけれども、僧侶と魔法使いを一緒のパーティーに入れることが出来るわけですよ。ほれきた、聖職者といわゆる黒魔術の使い手の混交パーティーが出来上がるわけであります。ここにおいては、各職業というものはそれぞれの特徴を備えたいわゆる「兵器」でしかない。僧侶から魔法使いに転職ってそりゃあんた改宗だろヲヱ! と。
 その辺がライトノベル「的」の正体なんだろうなあと考えるわけであります。平易な娯楽のために上澄みを掬ったジャンル、というのがライトノベルである、という解釈でひとまず結論として。

Present 2004年12月15日(水)

 Pre-sentなんかな。あらかじめ、送っ、と。過去形乃至は過去分詞系であります。あとになって送る、のの逆であり、何かの前にあらかじめ送った、と。で、プレゼント。プレゼンテーション。決断の前の品定め。はあはあ、なんとなく見えてきたぞ。
 週末の忘年会でのプレゼント交換を発案したのは伊勢のおっちゃんである。なにやら会社の忘年会で失敗をしたらしく(気になる人は御本人に聞こう)リベンジを、ということで。会社はさすがに大人の集まりですのでうまい棒からレミーマルタンまで飛び交ったらしいですが、まぁ、今回は学生さんもいるし、ってことで500円以内を目安に。いや、レミーマルタンをもってこようがお歳暮の海苔セットを持ってこようがかまわないのですが、それに見合うだけのものはもらえないぞ、ということなのです。
 というわけで取材がてら、拙者もロフトで物色しました。今いろんなものはブームなんだねえ。モノムックとモノガチャピンってびっくりしたね。お馴染みガチャピンとムックをモノトーンにしたデザインで、ああ、これは斬新だなと思ったけど、真っ黒のガチャピンを見るまで、この白っちゃけたモップのお化けがムックだとは気づきませんでしたよ。気づかなかったとも。
 あと、バンダイから出ている8インチレコード、憎いね。8インチレコード専門のプレイヤー(\3000強)を買って、あとはレコードが海洋堂のチョコエッグと同じで16曲+シークレット二曲だったかな。で、そのレコードが一枚400円弱で売ってる。
 しかもそのレコードがひらけ! ポンキッキのベストヒット集ですよりょうけんさん!(名指)アンタ、アタシもワナワナ震えて貯金を下ろしに行キカケマシタガナ! 買わないけど。でも、ものすごいニッチーなツボだよな。たまりません。くそー、ということは、ここしばらくは復刻版でもポンキッキの楽曲CDは出ないというコトだな? ひどいよ陽子さん!(誰だ)

 と、くらくらしながら物色しておったわけです。パーティーグッズ売り場にぶるまあが売っておりまして、これをしばらく手にとって色々な人に当たったときの反応を想像してしぶしぶ諦め、まぁ、そうね。結論から言えばいいもの買いましたよ。なかなか勇気が出ないけど、買って人にあげることでその人から感想を聞きたいようなブツを。
 お楽しみに。

 仲屋むげん堂で東南アジアの即席めんが一個80円前後で売っていて、それの詰め合わせもいいなぁ、と思ったけどそれはそれで自分で味見したいので、そのうち。

リビングデッド 2004年12月14日(火)

【Living Dead】生きている死体、つまりゾンビーかっちゅと違うわけで、ゾンビーが黒魔術で生きているのに対して、リビングデッドはなんらかの力で――ながしろ(いわゆるひとつの死にぞこない)ばんりです。

 昨日飲みから帰って、急な仕事のメールを片付けて横になる。もう一軒メールが来るのだけれども来ないから寝ていよう、ってそのままうつらうつらしていると四時半ごろに激しい嘔吐感にたたき起こされる。昨日は地ビールのお店でターンと地ビールだったので呑んでいたらやっぱりアレかなつまみのあぶらものをモサモサ食(や)りすぎたか、それとも帰りのコンビニで買った大福(うまかった!)が止めになったかしらってヨクワカンナイママにとしゃとしゃと吐いて死んだ。治まって変えるとメールが来ていたけど添付ファイルが開けないので何とかしろと返信して死んだ。

 先週の風邪からすっきりしない。

 基本的にぐったりしている。外の埃が気になる。
 週末の忘年会までにはなんとかしなきゃ。

 ライブの練習もしなきゃ。
 年の瀬は迫る。

prev.ハウルの動く城 2004年12月13日(月)

 ええ、原作じゃなくて映画のほうです。原作も面白いけど。

 えーと、96点。普通は、<それ以上の作品>のために95点以上はつけないことにしているのですが、今回はもういいや。非常によく出来ていた。エンターティナーというよりも、ジャパニメーションの職人の真髄を見せてもらったという意味で、一応最高得点をつけたいと思います。

 ちなみに今回、今までのトトロとか、ラピュタとか、勧善懲悪とまでは行かないまでも、明確な話の筋や道理のない作品が苦手な向きにはお勧めしない。ちゅか見ないほうがいい。すべてにおいて「解決する」という理路整然さを御希望とあらば、今までのジブリ作品で事足りてしまうからだ。それよりも、どうせ見るのなら造形美や、日本のアニメ史を総集したような、いわゆるアートの総集として肯定的に見たほうがよかんべえ。
 今回一番目を引いたのは、ちょうど冬休みだの試験休みだの永遠の冬休みだのにはいった家族連れがいて、そのなかでちびっ子連れも多かったのだけれども、このちびっ子どもが大して飽きることもなくずーっと見ていたってのに驚いたね。まぁ、尺は二時間ジャストだったと思うが、見ていてもわかるとおり、物語を完結させるがゆえに生じる中だるみの部分を取り除いて、そこにビーブを埋め込む。話がだるくなってきた、ああ、カカシが飛んできた。へえ、動く城にあわせてついてきたのか。なんて。映像表現もすごかった、リアルの追求という意味でディズニーがオールCGを専売特許みたいにしてるけど、ジブリは背景やモブが書割ですぜ。これはアレなんじゃないかな、アニメ作るときに、実際に動画として動く部分と背景の部分で色が違う、というアニメーションの特徴を逆算してたりしてな。ん、ともあれなにあれ、ある程度年齢に関わることなく、こうしてアーティスティックな職人芸をやり遂げられるということに、非常に感動したわけですよ。よかった。
 あとね、これは重要なファクターなんだけれども。
「ぽんぽこ」にしろ「紅の豚」にしろ、今回のハウルにしろ、やっぱり女性側から飛びかかってきて絵になるんだよな。恋愛ってのは。あとはその「突撃」を男性側に受け止められるだけの甲斐性と体力があるかどうかの話で。……だが、やっぱりこうなんだよ、こうでなくってんは。
 女性諸君よ、突撃せよ!(ダンダンダン)

 というわけでハウル。ディテールの気になる人は必見。

改装 2004年12月12日(日)

 風邪、治ったんだか治らないんだかわからない状態である。あいかわらず痰が続くし、全体的にぼんやりとしている(それはいつものことだ)。

● 一部改装しました。

 ・具体的には過去の日記、演劇評など、思いつきでSideA、SideBなんて分けた結果、結句更新が面倒になったので【Archives】に集積しました。
 ・で、QBOOKSに投稿していた詩を集積することにしました。しました。見られます。そうかぁ、こんなもんも書いてたんだねえ、なんて感心したり。案針秤。
 ・昔、詩を掲載されて2ch経由でボッコボコにされたこともあったな。banricでググるとそのなごりのスレッドが散見しますが。それなりに大きな荒らしだったのかね今思うと。未だにゲイ関連の板にうちのアドレスがはってあったりしてマヌー。ようやくほとぼりがさめたということか。ああ、あれから三年半経っている。
 ・あと「ツッコミ」は引き下げました。これは、アタシがネットに求めるものが変わってきたからであります。
 ・企画的にポシャったため鯰句、消滅。ログは残してありますので御安心あれ。ここからどんぞ。

 思いつき新企画があるので、それはまた後日(また潰すのか)。

flu. 2004年12月09日(木)

 先日儲けた90円は流感回復用のアリナミン270円なりで結局マイナス決算。ながしろです。

 ギャグか。

 激しい喉の痛みは頭痛と止まらない鼻水に転化して大暴れ中。しかも、今までうんともすんとも言わなかった仕事三つが一度に動き出して御覧なさいアータ。

 仕事→アリナミン→12時就寝→3時起床→仕事→6時半就寝→8時半起床→仕事で現在に至ると。
 郵便局に上がった原稿を出しに行くのにもゆっるい鼻水がぱたぱた落ちる按配で、あの、すみません。暫時仕事はしておりますので、いろいろもろもろお待ちください。南無。

ネコつかいに遇う 2004年12月07日(火)

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 週後半は修羅場を予定しているため、会期としては今日しかあるまい、とマティス展を見に行くのに思い立つ。久々の上野で、大宮行きの電車からおりて駅構内、公園口には先行チケット売り場があって、ここでチケットを買うと若干安いのだが、同様の割引券を持っている拙者としてはそのまま西洋美術館に直行――?

 その、先行チケット売り場が長蛇の列なのだ。

 お目当ては、マティス展。
 ちくしょうこのばばあども有閑かてこんな平日真昼間からぞろぞろぞろぞろそうかあれだなあれだろ最近皇后様がお見えになったからって皇室ブームでお前ら殺到したんだろ冗談じゃねえやヨン様の尻ィ追っかけてたと思ったら今度はマー様かよブツブツブツブツ。
 かなりのいやな予感をしつつ、改札を出る。
 なんだこの人々。
 思わず今日は休日だたったかしらんと携帯を確かめまして候。なんだこの人のごじゃーぶりは。これで平日であったら土日旗日はどうなっているのかしらああ考えたくない考えたくない。てくてうと国立西洋美術館に行っても並びで20分と来たもんだみのもんとぅあ!

 断念。

 ぎゅうぎゅうの列におされて色々の化粧品のミックスを嗅ぎながらムンムンむれむれの中にいたら気が狂う。

 仕方なくアメ横方面。と、石のテーブルがあって、いやに毛並みのいい黒猫が(↑写真)三匹ころんころんと転げているのである。毛ヅヤもいいしなぁ、路上生活者の人々によほどかわいがられているに違いない、と見ていると、なにやら棒を持ったオッサンがやってくる。棒の先にはネコじゃらしようのねずみのぬいぐるみがぶらんぶらん揺れていて、転がっていた猫がやにわに飛びついている。男はスポーツもののジャンパーにヒゲぼうぼうのサングラスで、いかにも路上生活者なのだが、オッサンが移動するごとに三匹もうろうろとついてまわる。ずいぶん慕われた飼われ主で、主人の隙を見て猫はちっちゃなねずみに飛びつくのである。
 しかし、すわ、これはなにかの大道芸かしらん、と思って見ているのだが、オッサンは一向に見世物らしきことをするでもない。大瀬の群衆の中で拙者一人だけがこの一人と三匹の動向をずっとうかがっており、ショウの始まりを――お、とうとうオッサンがこっちを見だしたので、そそくさといなくなることにする。

 それにしても上野公園は猫に優しいのだな。路肩にぽつんと丸まっている猫を見ると、一心にキャットフードを食べていたり、真っ赤な口紅を塗ったうえでカップスターを食っているオバアハンの脇で二三匹折り重なっていたり、なんかまぁ、マティスもいいが、それ以上に猫の血色のいいのに感心したのであった。

 いつも入り浸る古本屋で一時間物色の後ボウズ、アメ横を通って御徒町→西荻窪、徒歩で帰宅。さすがに草臥れたが、三鷹→上野=380円が、西荻→御徒町290円となることで90円の得となったわけである。これは大きい。
 そして拙者がみみっちい。

やるきなく経済学 2004年12月06日(月)

・三鷹−中野(JR)160円
・三鷹−東中野(JR)210円
・中野−江古田(バス)210円
・東中野−新江古田(大江戸線)170円

 三鷹→江古田の場合にかかる金額は、三鷹→中野→江古田=370円、三鷹→東中野→新江古田=380円と、まぁ、10円の差が出てくる。
 が、ここで三鷹から次の駅吉祥寺まで20分かけて歩いたとすると、吉祥寺→東中野=160円という情況から、吉祥寺→東中野→新江古田=330円という数値が導き出される。

 まぁ、12月の夜道を20分歩いて風邪を引いて医療費がかかる、というオチを期待して……いるのか?

 三鷹→吉祥寺=130円だったら歩くがね。
 三鷹→その隣の西荻窪=150円、も40分でいけることが立証された。帰り道に150円払っても、片道75円で往復できるわけである。まいったかJR。

 なんでこういう話を長々とふるかと申しますと。
 ピンでやっている以上、年内中に収支決算を出せ、と税理士に言われたのでした。で、もろもろ聞いてみると、交際費としての年賀状代なども経費で落とせる、と。ははあ、そいつはしらなんだ。
 小生の実家は自営業だったゆえ、学業用の文房具を経費で落とすなどのテクニックは朝飯前だったわけだが。そうか、ピンの人間でも計上できるのだ、と、妙な納得をしてちとその辺を勉強しようかと。
 そうかー。年賀状も領収書、もらってくればよかった。

 あ、年賀状が2,3枚余っています。もし欲しいという奇特な方は申し出てください。厳密なる抽選の上、発送を以って当選発表に替えさせていただきます。
 オリジナルデザインです。お楽しみに。

見た有名人(95〜04) 2004年12月06日(月)

・竹中直人の「秀吉」やってたときに利休役でスキンヘッドにしていた仲代達也が中央線に乗っていた。拙者は彼の前でつり革に捕まっていた。すごい眼力。

・山手線内で故・鈴木義司先生。お孫さんを連れてなんかニコニコしていた。

・三鷹駅の本屋で立ち読みをする庵野秀明。Tシャツにサンダルで汚い格好。そういえば、歩いて15分のところにガイナックスもある。いまもあるのか。

・吉祥寺で謀図かずお。

・阿佐ヶ谷の実家付近でねじめ正一。

・三鷹駅のホームで西原母子。もちろん母が淑子。

・Star Pine's Cafeでたまのライブを見ていた高田渡。

・葛西臨海公園で撮影ロケ中の出川。

・師匠と谷中墓地をうろついていると撮影中のアラーキー。

・出勤中の鳩山邦夫。

・新宿の喫茶店で打ち合わせ中に隣の席が大滝秀治。

・なぜかN芸をうろついていた谷啓。

・中沢けい。(すみません)

 そんなもんかな。

冬の南風 2004年12月05日(日)

 東京はえらく暑かった。日記としては、それだけ記しておけばいいだろう。嵐が去って、ピーカンで、南風が心地よくて、東京は24.7℃を記録、と。
 こういう気候が続いたら、犯罪も少しは減るだろうか。減るような気がする。

 今日の買い物
諸橋轍次『荘子物語』(講談社学術文庫)
本田和子『少女浮遊』(青土社)
P・ヒューズ/G・ブレヒト『パラドクスの匣』(朝日新聞社)

 久々に阿佐ヶ谷に拠ったので、なじみの古本屋を見て回った。

 あと、夏島彩『淫妻三十八歳』(フランス書院)でエロ分補給。
 黄土ソックス万歳。

心象 2004年12月04日(土)

酒に飽ひて枯野ぞ喉を駆け巡る 赤胡

 本歌取り。部屋で瓶ビール一本空ける。あはー、とにかく淋しい。

イケメンと遭遇する○7点 2004年12月02日(木)

・K先生と打ち合わせ、のはずが連れの若いこと肉を食い、カラオケというよくわからない事態に陥った。
 連れの若い子は絵本書きながらホストクラブで働いていて、方々各地のピンサロ評を喋ったり、自分がチーフを勤める店で蒸発した従業員を捕まえてボコボコに殴ったというような話を、自己顕示欲でものすごくよく喋る。普通、これだけだったらタダの、鼻持ちならないオレオレ男なのだけれども、ただ、ホストクラブでチーフをやっているだけあって、肉を焼くタイミング、飲み物のオーダーの仕方、カラオケの盛り上げ方など「ああ、いい男だな」と思わずにはいられない様子なのである。
 ものすごいイケメンでさ、反町隆史を大真面目に歌って絵になるって凄くないかね。
 あたしゃなかなか遭遇しないタイプの人なのでじーっと観察してしまい、不意のカラオケに選曲もおぼつかずアワワワ。ほ〜れみろ。よくわからないマニアックな選曲になってしまった。

・庭師KING(平沢進)
・夜が明けて(坂本スミ子)
・空(桃乃未琴)
・あたしもうぢき駄目になる(ヤプーズ)
・ひとり上手(中島みゆき)
・花火(所ジョージ)

 日付変更線ごろ帰宅。

畜生道・補遺 2004年12月02日(木)

●犬の耳に念仏
 犬にお経をあげて意味があるのか、ということだったけれども、犬用のお経があるんだよみたいなことを聞いたことがあるんで大丈夫じゃないかしら。
 このへん、デュナミスに書く分もあるからいろいろかいつまんで書くと、大乗仏教か小乗仏教かというのは、ひいては他力本願か自力本願か、という話になってくる。
 自分の力で悟りを開くのか、人間の力ではどうにもならないから仏様に何とかしてもらおう、という流れでして、南無阿弥陀仏てのは後者で、阿弥陀如来様にみんなお任せですな〜む〜、というのが浄土宗系。南無阿弥陀仏と唱えればみんな極楽にいける→でも「南無阿弥陀仏」って唱えている時点で自力じゃん→じゃあ、無言で祈る→祈っている時点で自力じゃん→じゃあ、もうこの世は救われており、ここが極楽だ(時宗)、というものすごい展開を見せるわけなのだけれども、こちらの方面では犬も幸せそうであります。
 ただなんかな、どことはいいませんが悪いことをすると仏罰が当たるとか、地獄に落ちるわよ、というのはどう贔屓目に見てもカルトなわけで、この辺だと人間は釈迦の帰依者で偉いけれども、道を踏み外すと人非ですよ、と、いう意味でとく畜生道、餓鬼道なんてな恫喝になる。宗派内で提示したモラルに対して○か×か、という話でありんす。あくまでも修身の問題で、実際の犬についてはずいぶんかわいがられていたのではないかなぁ、と。
 関連して、輪廻転生を謳う宇宙の総体=色を莫迦梵(仏陀)と呼び習わしたのが密教とか真言宗系の「色即是空、空即是色」というやつで、他が二元論で平易にやっているのに対して、こちらは一元論という、欧米近代知の矩を超えないと理解しがたい状況に陥ってくる。関連して禅だの荘子だのにもっていくと、小生としてもホームグラウンド、ですが。へりゃへりゃ。
 真言宗徒として若干色をつけて書いておりますが、でもまぁ、宇宙総体としての「色」なんて書いてしまうと、傍から見ると「独善居士」なんていわれてしまうわけです。身内で完結しちゃうから。
 魔矢峰央の『パタリロ西遊記』でこんなことが書かれていて、なるほどねえ、なんて思ったっけか。

畜生道 2004年12月02日(木)

 小骨さんのところより。

●柴犬系の雑種犬
http://www.asahi.com/national/update/1201/016.html
 うわあん。

 それはあたしも殴るぜヲイ。喜んで捕まってやらあ。
 と、件の畜生道ですが、ありゃあアレだ。元犬なんて落語もあるくらいで、結構その辺はおおらかに出来てる、というか、地獄を餌に結束力を高めようとした民衆宗教は一種のカルトなわけですな。戦国期の一向宗とか。
 そもそも仏教における二元論「極楽/地獄」には2パターンあって、極楽という楽天地を見せつつも、悪いことをすると地獄で目ン球くりぬかれるぞという道徳による二元論と、どうせこの世は生きていても辛いばかり(穢土)だから浄土で救われよう、という具合に出来た二元論があるわけです。一方は一種キリスト教的なニュアンスも含んで他宗派を攻撃し(日蓮宗とか)、一方は自力本願か他力本願かという問題を経て「死ぬのは怖くない」という農民ゲリラ集団か、この世はもう浄土なのだからみんな楽しく暮らせ踊れあはははは、という浄土宗→時宗というながれとに分かれるわけです。
 はてなの辞書には<仏教の教義である「六道」の一つ。悪い行いをしたことにより、愚かな動物に生まれ変わり、弱肉強食の世界へと身を落とすことを言う。>なんて書いてあるけれども、結局は修身という意味での二元論として考えればいいのか。そうね。

 まあ結論だけいえば、畜生を悪とする宗派もあれど、基本的にはOKなのですよ、ということで。もちろんお経だって大丈夫です。
 あれー、どこだっけかなぁ、うちの大叔母の葬式のときは、好きだった猫グッズを骨壷に入れるのを拒否された覚えがある。あの時は犬はOKだが猫はダメだ、みたいな事を言われたはずです。うろおぼえですが。

しわす 2004年12月01日(水)

しろいきもち
わたしは
すだこ

 なんなんなんだ。取っ手も大好きマイホーム。ながちろです。月末の戦いが終わりましたが、電マル本家の更新(再セットアップ時に街の写真が綺麗サッパリなくなってしまった)など遅れております。

・年賀状が
 出来たので取りにいった。「また来年もよろしくお願いします」というと「来年はもういないからね」と笑顔で言われる。廃業かよ。
 万里園謹製の年賀状は、今年住所の割れたお世話になった方にはもれなく届く予定です。喪中についてはごんぱっつあんと黒と二件だけ存じておりますが、その他「うちに年賀状を送ったら狂い死ぬ」という方は御連絡ください。送りません。
 住所のわからない方は……住所がわからなかったら送れないっての莫迦っ。

・そういや
 ごんぱっつあん誕生日。おめー。

・そういや
 拙者の親も誕生日。木の股に誕生日があるとは。

・しかし
 空気が乾いてきたな。厭な季節だ。


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