▲戻る / タイトル一覧 / 最新の10件 / ログ検索 / 過去ログ / 管理者用//

彼岸録

ときどき、12歳以上推奨。心して御覧下さい。


倍音 2005年02月27日(日)

 銀座で打ち合わせのあと、高校時代の連中がぞろぞろと集まって飲んだ。銀座だったのでどんなんかいなとそれなりにチレーな格好をしていったところ、同じく意識してチレーにしているものあり、ジャンパーにパンツにスニーカーという猛者もおる。
 昔からこうだったが、この10名を超える集団はワヤワヤしたところから次の行動に移るまでが非常に長い。短気な拙者なぞは待ちきれずにウロウロしてしまうのだが、まぁ、そんなのとは関係なく、だれぞ突っ込まないと際限なくズルズルしているのである。しょうがねえ奴ら。
 集団とはいえいくつかのグループに分かれてしまい、全体としての塊というのは全く考えない。それぞれが暴走し、特定の人間が突っ込まれ、いじけ、開き直り、ケロケロ笑う。
 ホント、成長が変わらねえ。
 ちょっと涙がにじんだ。あのころとあんまりにも同じなので、倍音になって感動するのである。

 店自体は隣に入った露助(あえてこう呼ばせてもらう!)とおぼしき外人とファッ●ンジャップの混合軍がぞろっぺく酒乱で馬鹿騒ぎであった。天井が狭くて暗い、というのはアングラ劇の常套手段であり、人はそういうトコロに押し込まれると、なんかどうでもいいとこでも笑いのツボに入るようになっているようだ。
 銀座なので通常の倍近い飲み代に気が遠くなる。もういい。一休でいい。

 地元で飲みなおして2時過ぎに帰宅。

評論のデュナミス・第5回 2005年02月26日(土)

 いよいよ好きな分野です。筆に力が入ります。
 こちらよりどんぞ。

・姓名判断
 ここ、それなりに親切
 あの方の運勢が以上にいいのは、さすがというべきか。当然というべきか。


***
 以下、クダ。

・オープン戦開幕。巨人 3−4 楽天
 負けてんじゃねえッ!(涙目)

・投票促進用ポスターを
 小学生に描かせて駅とかに貼ってるわけだ。「せんきょに行きましょう」とか、「公明正大な選挙を!」とか。
 んでもさぁ、選挙権もないような小学生に「せんきょに行きましょう」って云われても「うるせえ」とか思いませんかそこの人(手当たりしだい)。絵を描く小学生だって、民主主義による公明選挙、というものが実感としてあるわけないと思うんだよ。
 覚えがないですか。学級委員選挙。もしくは風紀委員、総務委員、なんでもいいや。
 やる気のあるやつが勝手にやる、もしくは、力関係弱い人間が祀り上げられる。国会議員てのは給料がいいからやってみようという気にもなるだろうけれども、小中学生の民主主義なんざ暴力みたいなモンだろうと。結局、クラスのうるさ型の女子が実験を握るわけでさ。
 なんかもっと、選挙結果が反映されるクラスだったら選挙も真面目になる気がするね。委員長の判断で停学が執行されるとか。懲罰も決めるとか。
 などと、中野駅の線路下で怒ってみる。

・ライブドア関連は、後々まとめて。
 なんか堀江社長が貧乏神に見えてくる。

あさぼらけ 2005年02月25日(金)

有明の月とみるまでによしのの里にふれるしら雪 坂上是則

 朝起きると部屋が明るい。昨夜からこんこん降り積もった雪が反射して明るいのである。外へ出る。世界が、明るい。


久々にx51から。
 証明できなくても、あるものは「ある」ンだからしょうがないのである。科学ってのはアレだろ、定義の積み重ねだから、定義(=人間の知)以前のものは見えないということを認めると、先に進むとおもうのだが。

東風吹かば 2005年02月24日(木)

↑ちゃんと読めた方、えらい。

 【宣伝】
 欠片B vol.3のチラシでやんす。
 今回カラー。是非のお越しを申し上げます。
 なお、出演者に変更の可能性アリ。御注意を。

・街ン中、東風が吹いている。東京地方というのは西部が山林であるため、西からの風によって杉花粉がやってくるのだろうなあ、なんて東に向かって歩いていたところ。
 頭上に大きな杉の木一本。
 目に見える濃度で、もやーっと。

 ああ、風は関係ない、と。
 花粉症患者各位におかれましては、厚くお見舞い申し上げます。春来たれども夏遠からじ、でござんして――。

・今日の買い物
 CLAMP『ツバサ』(9、集英社)
 67点。ストーリーが暴走しだしたので、ここからは古本屋待ちで追うことにする。でも、さすがに絵は巧くて、なんつーか、ミュシャに近いものを感じます。

 氷川へきる『ぱにぽに 桃月学園絶対合格マニュアル』(スクウェア・エニックス)
 買っちまった。 orz
 76点。エニックスは作家の人気が出るとガイドブック臭いものを出すことで有名ですが、柴田亜美、衛藤ヒロユキと騙されてまだ凝りねえのか、って、ああ、『ぱにぽに』の分に関してはよく出来ている気がする。スタッフがみんな面白がって作っているようで、人気に当て込んでみやげ物作ろうかみたいな空気がないのは、嬉しい。読者を馬鹿にしていない。

 あさりよしとお『るくるく』(4、講談社)
 85点、安定期で、なにしろ不安がないよな。
 ただ、作家の真価は、このあとなんだよなあ。どう盛り上げるか、どう展開させるか。ある意味根の深い問題だけに、さて、どうなる、というところ。
 ※ コメディーです

 [お知らせ]
 しばらく放置しておいた拙者のアンテナをかなりいじりました。
 デザイン、なんかいいのがないか探していますが(cssを勉強する暇は、しばらくはなさそう)、とりあえずシンプルなところで。
 ナガチロブログの方にも対応させました。

黙々と(追記) 2005年02月23日(水)

 作業。何かに追われているときが一番落ち着く。
 あとは寝るだけだ。最近はよく眠れる。グウグウ寝る。

桜玉吉、入院してたんかい。
 知らなんだ。驚いた。

出た!
 そこの筑波山の人とか行徳の人とか宇治の人とか経堂の人とか茅ヶ崎の人とか申し込め! アタシも申し込む!

これはやりてえ
 トンボvsトトロとか想像できません。
 あと、バロンがいない。

ねっこねっこしゃーんしゃんっ! 2005年02月22日(火)

・ふ〜かちゃん@NHK教育の「ねこねっこしゃんしゃん!」が最近の人生の支えとなっているながしろ(ひょうろく玉)ばんりです。振り付けのラッキイ池田は、偉い。

・昨日の鬱がへんたい、もといたいへんみつともないので差しかえた。

 読んだ。 > ・;つ~
・E・キューブラー・ロス『「死ぬ瞬間」と臨死体験』(読売新聞社)
 87点。子供のころに難病を患って死が確定してしまう人々のメンタルカウンセリングをしているお医者さんの公演集。諸々の宗教が提唱する「死」や「死後の世界」について否定するわけでもなく、臨床および実体験から、人間の作ったマイナスの感情を脱ぎ捨てて超感覚のところに帰っていくのだから、死ぬというのは怖いことではなくて、ただ、生前に遣り残した仕事を残しておくべきではない、という話であった。
 注意深く読んでいけば、あたしの知る限り、諸々の宗教で云っていることとおおむね合致してくる。「見えちゃった」人が新興宗教に走る気持ちもなんとなくわかるようなわからんような、ともあれ、医者の立場からスピリチュアルな問題に真っ向から肯定しつつ受容していく様は、見ていて気持ちがいい。
 がしかし、科学というのはスピリチュアルを排除したところにあるという固定観念を読者が持っていること、また、そういう科学を逸脱した部分に「全人類的な愛」だの「超感覚」だのという単語を当てはめることで、いわゆる新興宗教のレッテルを貼られてしまっている、というのが残念でならない。
 もっとなんかさ、人口に膾炙するためには売り込み方だと思うんだが。思考の問題として聖書によってわかりやすくしているのは仕方がないとしても、非常に売り込み方が下手だなあ、と思った。単純に。読んでいるあたしも、最後の方は新興宗教のセミナーみたいだなと思ったもの。そうでなくても、事実を元に確たる仕事をしていると思ったのだが。
 日本での判断基準ったらなんだ、この本が天下のY紙から出版されているところくらいか。

・養老孟司『死の壁』(新潮新書)
 『バカの壁』は読んでいないが『死の壁』は読んだ。
 87点。何が面白かったって言えば、安楽死の問題、アレだけ苦しんでいるんだから死なしてやればいいじゃないという家族や世論の立場とは別に、殺す側である医者の立場の話のあたり、である。
 結局、死刑にせよ安楽死にせよ、「自分が人の息の根を止めたんだ」という罪の意識や恐怖感を仕事する人が得ないために、銃殺の場合でも何人かが銃を持って立つ。電気椅子のスイッチも、何人かで押す。で、これらの汚れ役ってのをするのがいわゆる「エリート」と呼ばれる存在で、例えば鈴木宗男は逮捕されても、その後ろでお金のやり取りをしていた業者や人は明るみに出ないみたいな。まぁそこから、いわゆる肉を捌く人や皮を加工する人の話に展開する(杉田玄白だって、自分で腑分けをしたわけじゃないんだ! とか)わけで、ここでは生半可な書き方を出来ないので割愛するけれども、そういったいわゆる解剖学者視点からの展開が非常に読み応えのあるものでありました。
 文章も平易だし、お暇な方は読んでみても、いいかも。

読者プレゼント結果発表 2005年02月21日(月)

 プレゼント二冊に対して応募総数が二通!


……平和だ。
 ということで、明日辺り発送の予定。
++++++

 一方、鉄火場開始。色々大変です。

エウテルペに逢いに行く 2005年02月20日(日)

三鷹→荻窪経由中野坂上経由大江戸線勝どき。氷月そら女史(fg)の出演する、エウテルペ楽奏団第8回定期演奏会を見に第一生命ホール。
 開演前のロビーコンサートでそら女史含むファゴット四重奏。中低音の楽器四本が非常に軽やかな動きをする。耳というよりももっと下の感覚器官で聞いている感じで、気持ちがいいのである。
 時代は中低音、か。

 本編、オケ付きのピアノソロとしては今まで聞いた中で一番飽きなかったかもしれない。というのも、いわゆる楽団に溶け込むのではなくて、ある種一つの孤高さを感じさせるゆえであったかもしれない。もちろん曲をこしらえたモーツァルト氏の都合によるところが大きいが、それでもなお、全体の中で自分の音を閃かすことのなんと難しいことよ、という話である。

 時代は中低音、に付加するものとして、クラシックってどう聞けばいいのよ、という疑問がある。二宮知子『のだめカンタービレ』みたいに、それぞれのプレイヤーのここがなんとかだ! みたいなロマンチックな形容が出来るわけではないので、いわゆる曲の雰囲気が身体を動かさしめる、ということならばわかろうものだが。
 文学における新感覚派的な「共感覚」のニュアンスだろうか。耳への刺激が、そのまま他の器官への影響として顕われてくる……からといって、ホールの客席で不可思議に踊るわけにも行かず、じゃあじっと聞いて音に酔うと(こいつ、飽きて寝てるんじゃないか)と思われるわけである。
 今回のアタシがどうだったかというと、まぁ、陶酔していた、ということなのである。共感覚の作用として、脳裏には小学校でドッヂボールをするという映像が繰り返し浮かんでいて、ああ、感覚に共せしものは演者の生命力なりしか、と思へども、これだって傍から見たら「舟漕いでんじゃねえか」ということになってしまうのである。
 クラシックなんぞ好きに聞けばいいじゃないかという向きも多かろうが、それなりに深刻な問題なのである。

欠片B vol.3のお知らせ他 2005年02月19日(土)

・欠片B vol.3 〜フェロモンGOGO!(仮題)〜
 3/5(Sat) 19:00〜 料金未定
 場所:江古田「樽平」(西武池袋線江古田駅北口徒歩一分)

+++
 やります。
 ゲストなのですが、樽平のマスター推挙によりフェロモン全開美女による小説の朗読、ですって。打ち合わせもなにもないのでぼうっとしておりますが、なにやら聞いたところによると、居るだけで周りの男がほっておかないタイプの女子だそうどすよ山さん。

 (知り合いにいないタイプだな)〇0o('A`)

 まぁ、打ち合わせもなにもこれからですが、日にちと時間はお伝えしたく候。
 楽曲って落語のネタみたいなもので、うまいこと練習が行けばアレンジング含めて大ネタもやってみたいなり。見たことの無い方、是非。

・やることいっぱい
 一個ずつ片していかなきゃ何も進まないんだうわーん。
#でも、いろいろあってスコブルはかどっている

・東京荒天
 夜半からの雪が積もったまま豪雨。
 そっから出かけねばならない悲惨。凍える。

・コーラスを凍らす。

・越人流文芸教室・第八講
 「15分でなんとなくつかめる日本文学史
 実は次回デュナミスのための参考資料。非常に穴だらけで、柳宗悦の民芸運動とか新感覚派とか第三の新人とか入れてもよかったけれども、いま芥川賞や直木賞で騒がれている「小説」というものの価値基準に行き着くまでのことは押えられているんじゃなかろうか。
 だといいな。記憶だけで書いているので、むしろ読者に補強されたい、そのくらいの覚悟で執筆。

Mucha 2005年02月18日(金)

 上野。相変わらず風は冷たいが修学旅行生でごった返しておったよ上野。路上生活者各位におかれましてはずいぶんと厳しい日々かと思われますが肥えてるね猫と鳩。人が多いってことはそうそういたずらする人もいないってことで、半ば猫と鳩の楽園になってプクプク太りやがってこのお! って、猫鍋とか鳩鍋なんかにしたら食べでがあるだろうとか余計なことを考えておるとレゲエのオッサンがスナック菓子を鳩にやっておる。
 踏んで粉々にした菓子、ザワザワフリフリと寄ってくる鳩。「どれがいいかな」なんてオッサン、ゆるりと手を伸ばすとぎゅうと鳩を鷲掴み。ヒィ!
 そのままキュッと捻って日銭にしたりすると厭なので、見ない。あ、でも、遠巻きに見てたけど持っていたコンビニの袋に詰めてたかも。

 いや〜ん。

 で、上野。ミュシャ展。絵画史的なアプローチはそれぞれ専門職がやることだろうので措くが、まぁなにしろ、絵画に対してのもんのすごい鍛錬が窺がえる。デッサンをとことんやりつくして、この表現のための線はこれ一本しかない、というところまで追い詰めて描線をシンプルにしているのである。ミュシャ、一般的にも非常に人気のある画家ではあるけれども、それはいわゆる「自分の書きたい線」への確実な仕事が実際に出来ているということに他ならない。ゆえに、石鹸やタバコなんかの宣伝だとかの商業的なものもずいぶん遣っているのだけれども、最高の一線しか描かないところにおいて、Artとしても人口に膾炙するのにしても成功しているわけですな。
 これ、すべての表現活動に言えると思う。小説、評論においても、このシーンのこの登場人物の描写は、突き詰めるところただの一つしか正解はないということである。ただその「正解は一つだ!」というところにまで問を突き詰めて、という前提が出来ているか否かという話である。うちのモンにも「突き詰めろ」たぁ云っているが、これはアタシ個人の仕事であるために伝わらないことかもしれない。まぁ、それぞれが自分で見つけりゃいい話なのだけんども。だがしかし、自分が表現したい線を思い通りに書けるか否かってのは、結句日ごろの精進でしかないんだわなぁ。

 やっぱり一つ一つの仕事は丁寧にやらないかんです。
 反省。目からウロコ落ちた。悪かった。

 ※ ミュシャ展、本物を見るに越したことはないが、どうしても時間が取れない、東京は遠いという御仁は「Mucha」でグーグルイメージ検索をすると、それなりに大きなサイズのものが、出てくる。

[u]のはなし 2005年02月17日(木)

・掲示板で「読者プレゼント」実施中。

[u]ですってよ?
 見に行く。これは見に行く。

・ついでに[uu]。
 飯食いながらうたばんでダブルユー「恋のフーガ」見てたんだが。辻はともかく、加護は腿と腕張りすぎ。別にそれが悪ィんじゃなくて、アイドル体型というよりも漢としてむしゃぶりつきたくなる身体つきである。まぁー、曲のせいもあって昔からの日本のアイドルを継承しているようではあるが、もっと他にアイドル「役」の素材は転がっているように思えるのだが。
 そもそもアレだぁな、オタクというカテゴリーが蔑視/マイノリティーになったときに一人のアイドルに青春を燃やす、という行為自体が非常に暗いイメージを持ったと考えるのんである。山口百恵とか、松田聖子(初期)とか、珍走団のボスみたいなのがピンクの法被着て叫んでたわけで。
 狂信的に何かに熱を上げることが「キモい」といわれるようになり、アイドルも一人の人間である、といったところから容赦ないゴシップが飛び交うようになる。
 別に手に入れたものは「分別」ぢゃないと思うぜ。
 加護ちゃん妊娠→中絶なんてゴシップもスポーツ新聞で見たが、そうじゃなくて、見世物を見世物として見なくなっちゃったメンタリティーちゅのに、なーんとなく思いあたるところが、あるのんである。加護ちゃんは確かにおいしそうだったが。
生臭い話で恐縮である。

全国今更に人には聞けない常識テスト
 96点。威張ってやる威張ってやるあははうふふえっへん。

小林亜星逆転敗訴
 だいたい、著作権にせよサイト運営にせよ管理者がふんぞり返ってるとロクなことがない。大して動きもせんで立場だけでつったってると、こうなる。
 orz
 自爆。関係者に深くお詫び申し上げ。

みましたまとめてみました・1 2005年02月16日(水)

・有間しのぶ『モンキーパトロール』(1・34、祥伝社)
 領家なおき氏オスメスの、もといオススメの四コマ漫画。女性描写がどこまで正確かというのはヤングな拙者にはわからないが、こんなものかのうという生々しさは十分ある。85点。
 基本的にイケメンしか出てこないけど、まぁ、これはこれで、変にひねくれるよりいいのかもしらん。
 拙者の近辺にはヤイチと香はそれなりにいるが、すずなはいねえなぁ。残念!

・重松宗育『アリス、禅を語る』(筑摩書房)
 62点。作品世界の強い作品に思想的な解釈を与えるシリーズ。これはアタシが大学のときから細々研究していることだが、空間性の強い作品をそれぞれに解釈する、というのは、世界構図をそれぞれの宗派が解釈する、という宗教のシステムに類似しているところがある。
 ここにおいて、「アリス」「くまプー」「モモ」「星の王子様」なんでもいいや、これらにもろもろの思想的ニュアンスを与えて解釈したところで禅やタオは禅でもタオでもない、というところに自覚があると面白いと思うんだが。著者は臨済宗の方ですか。禅のニュアンスで静養の物語をなぞったところで、じゃあ結局何が言いたいのか、ということなのである。これとこれって似てるよねー? はぁ、で、オチは? という話。
 禅に造詣の深い方なのだろうが、アリスに対する作者のスタンスが読めない、不可解な本であった。

・吾妻ひでお『オリンポスのポロン』(1・2、早川書房)
 とうとうハヤカワ文庫から復刊しやがったぜドチクショウ一冊1200円で買い揃えた拙者は切腹クラスでござるが。
 もちろん吾妻ファンならずとも必読、85点以上は差し上げたいが、注目すべきはやっぱり今の吾妻ひでおと昔の吾妻ひでおの絵の差なのでありんす。今回の表紙は今の書き下ろしで表紙一枚めくった第一話が昔の絵、あきらかに昔の方が可愛いのでありんすな。
 このファンゆえの歯がゆさをどう伝えんべか、昔の勢いを最近の「マニアックるいちゃん」系のシュールな作風に下ろされてもかなり寂しいわけで。
 なんか具体例ないかなぁ、山上たつひこが最近中年になって復活したこまわり君の絵で、むかしの『半田溶介女狩り』とか『新喜劇思想体系』をやってしまうようなもんだろうか。いや、ちがう。やっぱり違う。今の山本直樹が『とらわれペンギン』書き直すと……え、もういい?
 書き下ろし作品が微妙です。昔のポロンを知っている方はマストバイ。ある意味泣けます。

・トリコミ feat. 戸川純
「Good girls get fed. Badgirls get eaten.」
 トリコミのライブCD。タコシェに向かったときに出ていて衝動買いしてしまいましてん。
 最近の戸川はライブ音源も演劇味を増してきていて、ああ、今はこっちの方向なんだな、というふうな、人質強盗がだんだん男を欲しい女になっていく「クーラー」なんかじゅんじゅんの真骨頂で、大竹しのぶ、宮沢りえ? 日本の女優三本柱ったらあとは戸川純だろう。
 あたしはさう思いたい。
 ヴォーカルも「彼が殴るの」「イチ日サン回」円熟味を増してきて、いいんだよー。なにはともあれいいんだよう。と、CDでハァハァ。

・安倍吉俊+gk『ニア アンダーセブン』(1・2、角川書店)
 70点。絵の巧さで言えば90点も出したいが、漫画ということで考えると及第点ってところ。シモネタも交えてソツなく笑わせて、ソツなくしんみりさせる、と。「スゲエ!」じゃない時点で消えるのは早い。
 そう、スゲエ! じゃないのだ。

霰雪 2005年02月16日(水)

・地元の「柏屋」のあられそばがおいしい。オクラとちくわ、エビなどの細かい揚げものの乗ったそばでありんす。おいしいがこの冬は喰っていないね。近いうちに行こう。

・昨日の暖かさとはうって変わって雪→霰である。で、その寒い中に散髪屋で頭を刈ってもらう。容赦なく髭をあたられて、ひりひりしている。襟足が確実なエッジでいい感じである。
――が、なにぶんにも寒い。昨日痛めた肩が冷えて首筋にまで痺れる痛みを送ってくる。
 いかんのう。

・色々の事情があって、精神的にも身体的にも参っている模様。漠然と理由を述べることが出来るが、色々と積まれてきたものがそろそろ雪崩を起こそうとしているのかもしれない。物言いが抽象的なのは、具体的な答えを一つ摘み上げたときに、絡み合っている色々の問題が一度に噴出してくるからである。了解されたし。
 まぁなんにせよ、一所懸命に働くほかない。

・よって、しばらく仕事の電話以外には、出ない。
 あんまりうるさい相手は着信拒否にしてしまった。

・わざわざ公言するあたり、よほど詰まっていると見える。

・冬来たれども春遠からじ、されど寒風すさまじく。

 一振りのさいころのごと冬嵐 赤胡

マルチーズ危機一髪 2005年02月15日(火)

 道を歩いていると足元をマルチーズが疾走していく。その後ろを引越し屋と思しきオニイチャンがおいかけていく。駅前、二車線のそれなりに大きな通りで、反対車線を疾走するマルチ(略称)が轢かれるのではないかと見ている方も気が気ではない。チーズ(略称)がペッタンコになるのはパニーニだけで十分である。
 車停まる。よかった、がしかし、人間の気苦労も知らないマルチ(はわわわ)は疾駆をやめない。オニイチャン疾走して手袋だの財布だのぼとぼと落としておいかける。ちょうど道路工事中で、あの黄色の縞々の金網、低くなったところにマルチ(商法)飛び込んだ。
 ――とまぁ、ようやく工事のおっちゃんに抱きかかえられて捕り物完了だったわけですが。
 やー、小型犬は大変だ。

・ちょっと腹の立つことがあって
 いろいろと封印しています。
 同類にしてもらっちゃ、困るんだよ。色々と。

・腰の次は肩。
 凝ったなあと思ってマッサージ棒でポンポン叩いていたら急にすじを外した模様。ここのところついてねえなあ。

・今日は暖かい
 事務所内22℃。調子に乗って窓を全開にしていたら夕方からどっと冷え込む。寒気。

・お詫び
 グーグルのイメージ検索で調べた結果、
 本記事のマルチーズはポメラニアンだったと判明
 直さんぞ、絶対直さんぞ。

よせてあつめて・17 2005年02月14日(月)

・今年の戦利品→6個。お返しが大変。

・仕事の打ち合わせやイベントものなど三連休含め木曜から出ずっぱりの日々が続いたため、本日月曜はお休みとす。ひさびさに心身ともにシンドバッド。もとい、しんどかった。

・13日朝に腰をヤってしまった。朝起きると腰から先がびくとも動かずみしみしと痛いので、しかたなく手踊りなどする。そろそろと起き出してシップをペタリ。

・で、その13日は遠方からやってきた未卯に吉祥寺を引きずり回される。主にデパートと服飾品。普段はこれをデートと呼ぶのであろうが、デパートのはしごに付き合うというのは並大抵の努力ではなかった。腰もきしむ。
 説教まじりに吉ビで飲んで新宿まで送りつける。さすがに夜中の新宿は5℃ですよトメさん(誰)! バスの発車までに早めについてしまい、寒風に身も心も洗われる思い。

・その未卯はちゃんとチョコを作ってもってくる。近年希に見るよい子であった。ちょっと涙がにじむ。

作ってといってもカカオ豆から精製したわけではない。

・あ、15日になっても20になってもチョコ募集中。12/31でもよろこんで。

・で、その未卯が上京する目当ての第5回バトル仮面舞踏会授賞式は12日土曜日。六〇〇からは拙者とニョロ(B型)鰻田、あかねむさんに未卯、Qからは越冬(地下鉄)こあらさんごんぱちさん、G99からは領家(ピカケン)なおき、文章力向上委員会からは古森(ごはん)はなさん、hide(スライム)sukeさん、梁瀬(勝者)陽子さんの10名が出席され、なんだか全員ハイテンションであった。
 ああ、平和だなぁ。

師匠を探して三千里(いくのか) 2005年02月11日(金)

 師匠が消えた。
 この場合の「消えた」というのはどういうことかといいますと「消息を絶った」というだけのことであって「亡くなった」とか「若い娘を連れて海外へ飛んだ」という話ではありませんのであしからず。
 律儀の国から律儀を広めに来たような人なので、年賀状は確実に帰ってくるし、もろもろの手紙の返信は自分が投函してからきっかり三日後に帰ってくる(投函→翌日着く、その日に執筆投函→翌日返信来る)し、自分のトークライブのときはきっかり二週間前に案内のDMに一筆添えて送ってくる。そういう師匠である。
 に、仕事の件でメールを送り(師匠は携帯もメールも持っていない)例の常識本を送り、なおも返事が返ってこないのだ。

 すわ、見放されたか。

 もともと出来のいい弟子じゃないけどさぁー、でもちと色々聞きたいのよさ、とまぁ、樽平に向かうとマスターも、ここ二週間顔を出していないという。
 三週間というと、前回のトークライブ直前の金曜日か。諸事情あって電話をかけづらいのである(ネット上のことゆえプライヴェートの話は避けるようにしたい)。ここまで返事が来ないことからすると、よっぽどのことともいえる。

 どうしたもんかいな。

掃除機を買う 2005年02月09日(水)

 ヲヱちょっと待て、おまいさん確か年末にも掃除機をお買い上げでなかったかえ? という彼岸録マニアーの方もいらっ猿と思うが、頼まれもんなので仕方なかんべや、暇な三文ライター、おつかいにいくの巻であります。
 品物の指定はハッキリしているので型番指定で探すとありましたありましたオニイチャンこのイルカちゃんおくれやす! いやよなんか抄かした人プンだ、そうはいっても丸の内、こっちは客で朝ぼらけ、売ってくれなきゃbeat me、撲ってくれじゃあないんです、あたしゃあマゾじゃあ内藤の宿。
 いやまあ、戯れるのもいいのですが、目指すブツはあった、されど、売れ行き好調か現品限り、ぢゃあそれください。別段傷があるじゃなし、いいんでないの。ハイ、蟻がトーゴ財閥、じゃあ、今、箱を探して来るんで、椅子におかけしてお待ちください。

 で、この店員が頑張るわけだ。どうも展示品だったかなんだか箱が見つからなくてずーーーーーっと探してる。こちとら椅子に座ってぼーっと「当店取り扱いの場合の修理品料金表」なんて見てる。ようよう出てきた箱、どうだろうねご丁寧に「空き」なんて張り紙が貼ってあるし、案外ゴミ箱かなんかに使っていたのを回収してきたんと違うか。
 店員、あたしより若いンと違うかな、磨き粉と布巾を取り出して掃除機を磨きだす、ははあなるほど、確かに展示品だったからか静電気のおかげで黒く埃が着くんですな、これ、昔出版社に勤めてたときにも白いカバーの本に静電気で埃が着くから、一生懸命拭いたのを覚えてる。
 店員、一所懸命拭いてる。もー、脇目もふらんと、客である拙者を前に延々と拭いてる。たまーに遠くから眺めたりして、人間、ああまで一生懸命になれるものかね、いや、この店員マジだ。もう、待たされているというか、それよりも真心だね、真心。
 椅子に座ってから30分、もう色々な感情を通り越して「ああ、他人からお金をもらうというのはここまで一生懸命になることだな」などと感動しつつ、しかも現品だってんで500円引いてくれて、さすが大阪資本だ!商人の鑑だ上新電気!と、感動して帰宅する。
 いや、商売人はここまでやらなければいかん、心が洗われました。ええそりゃあもう。

 ながしろは、巨人ファンですが上新電機を応援します。

 しかし、5%のポイントカードを付け忘れているのはご愛嬌ということで。

喉が痛い 2005年02月07日(月)

 昼食に2000円のうな重を食う人に尻尾を振りたい、そんなメンタリティーのながしろ(のび犬)ばんりです。ようようジイチャン、そのうな重「松」を「竹」にして500円をおいらに呉れてみな、きっと昼食、三日は持つぜ! 見知らぬ人が500円も呉れるかいなオッチャン!

 まぁいいや、色々考えたけど、今のところ、何もなし。
 ちょいと喉が痛い。この痛みは年末のものとよく似ていて、もしかするとインフルエンザかもしれない。
 もうよくわからない。日記は落ち着いたら。

沈む花一つ 2005年02月05日(土)

 沈むはずの花一つだけ翻り幾十回目の春にきづかす M

・実は最近精神的にアレな状態で、躁鬱を超えて無気力にしておった。散らばった気力を拾い集め搾り出しして必要最低限の日々のハードルは越えていたのだが、それでもこういう複雑なすべを身につけている自分が、非常にツマラナイ。
 まぁなんか、経験上、状況がいつしか好転することを知っているからそんなに落ちないで済んでいるのか。
 我乍ら打たれ強くなったものよ、と思う。
 そう、こういうときも、あるのだ。

・戦意高揚のため図書館から「正調軍歌陸軍編」ちゅCDを借りてくる。おっさんどものヴォーカルは仕事の邪魔にならなくていいが、やっぱり一人取り残された気分。
 しかし、国立軍歌愛好会か。「こくりつ」か「くにたち」かで揉めそうな予感。

旧正月思いつき企画 2005年02月04日(金)

 というわけで巷で流行の裏日記を企画。
 飽きたらやめますが。

 ただ、裏ってからには、見るために艱難辛苦が無いと面白くないので鍵をもうけます。鍵ができたら、当equinoxアドレスの後ろに、出来た鍵をぶち込んでみてください。まぁ、適当にやっているのですぐわかることでせう。

 【鍵の材料】
・斧
・肩掛け
・こうもり
 これらを錬金釜で錬金し、順序良く並び替えよ。
 また、ネットのシステムとして、ブラウザで見るにはどうしたらいいかも考慮のこと。
 わかってもあまり大きな声で言わないこと。企画だけ立てて、中身はまだ何も用意してないもので。

鬼やらい 2005年02月03日(木)

 豆撒き。盛大に撒いた。
 これでもかと撒いた。
 渾身の力を込めて撒いた。
 (そんなに厭なことがあったのか)

兄様のサイトに紹介されていた。と紹介される。
 マイスイートよ、彼氏が出来た際には山本寛斎デザインのゴム送るから報告のこと。
 黄色いリボン、つけちゃう★
#いやな兄妹

 +気を取り直してニュース関連+
「暴力的な絵」を描いた9歳と10歳の小学生2人を逮捕 米
 アタシは幼稚園のときに、喧嘩をしていた女の子をモデルに風邪でスカートがまくれて吹き出しで「いやーん」なんて言わしてる絵を描いて女の子を泣かせたことがあります。
 純情なんだか、そのころからスケベだったのか、やれやれ。

重さ10キロの隕石落下、「平和の予兆」とカンボジア住民
 カンボジアを馬鹿にしてはならない。王国つきの占い師が津波を予言したから死者が出なかったんだぞ。警察がもってっちゃったら、まずいかも。怖いかも。

おばあちゃん、47年前のカンニング謝罪、手紙送り
 これも、ずっと良心の呵責だったんだろうな。
 こういう純なオバアチャン、好きです。うむ。

Now, no concentration... 2005年02月02日(水)

 人の鬱に付き合っているとこっちにも感染するのでしばらく放置じゃゴルア! いくらお人好しったってキリがあらぁセシボーン! って怒っているのか笑っているのか、ながしろです。
 アタシを頼りにしている時点で望みは低いぞ。(私信)

最近絶好調。
 変な薬をやってるんじゃないかとおにいちゃん心配。
でも、面白いので負けられません。

人情。
人情2。
 犯罪の是非はいい。ただ、味なことを、と思う。

・さて、仕事しよう。極力電話にも出ねえ。


Web Diary UpVersion ver 1.27