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彼岸録

ときどき、12歳以上推奨。心して御覧下さい。


週末 2011年04月25日(月)

・土曜日
 大嵐。
 残った猫の餌が雨水で浮いてシリアルフードみたいになってた。

 たけのこレシピ3〜つかさ31歳、春のこと。@日本橋藪伊豆

司「短命」
 「花見小僧〜
(仲入り)
 〜刀屋」

 嵐の日に落語を聞きに行くと、色々いいことがございますです。はい。


・日曜日
 市議会議員選挙は迷った挙句「議員になってもいいけど地盤の弱そうなとこ」に投票。
 結果、落ちてた。

 雑司が谷のナイスな古本屋こと往来座さんに無理を云って大量の本を持って行ってもらう。
 管理する気でいた遺産のあったが、実質的に無理だった本の山たち。
 よたよたしながら経堂についた。

 逆さば寄席 vol.2
初花「前説」
鬼〆「道具屋」
二丁拳銃・小堀『弾語り』
初花「ハンカチ」

 いつも東北から鯖の缶詰を送ってもらうさばの湯さんから逆に鯖(支援物資)を送ろうというので逆さば。vol.2なのは数字的にサバを読んでるんですって奥様。ちぃ覚えた。

 あとは各人の無事を祈るばかり。

節電 2011年04月18日(月)

 今現在、だいたい書こうと思っていたことは3/11の時点でみんな書いてた。さすがというべきか。自分だ!

 節電と称して冷蔵庫を止め、11日以降暖房の類を止めております。夏までに電気使用料を25%削減とか云われてるけど、あと照明とパソコンなので、夏場にはクーラーをかけてもいいのではないか。

 なお、久々に冷蔵庫見たら気温が上がった分カビだらけになっててきゃーってなった。
 今は酒しか入ってないけど。

一ヶ月 2011年04月11日(月)

 黙祷をしていると不思議と涙が出てきた。
 不思議でもないのか。いや、不思議かもしれない。東北に親戚は多いが、みんな無事であったのに、だ。

 本当はここに、今回の震災で見聞きしたことを淡々と書いていくつもりであった。が、そうもいかなかったのは、震災にまつわるいろいろで忙しかったのもあるし、結局は状況を「観る人」にはなりきれなかったからだろうなぁ、と思う。その辺宮武外骨は偉大だったんだなぁ。関東大震災のあとで「震災画報」なんかちゃんと作っていた。今よりも情報の入手が容易でなかったが故かもしれないけれども。今以上に、当時はその気になって取材をしないと、系統だったネタは拾えなかったに相違ない。

 ともあれ、少しずつでも、見たものや聞いたことを書いていくことが出来ればと思うのであった。どうも最近はまとまった何かを書く能力に欠けているという自覚が出てきた。なので、もうそこのところはとっとと諦めて、断片的な情報をつらつら揃えていくしかないと思っている。そのうち、何らかの形でまとめ上げることが出来るかもしれない。

 出来ないかもしれない。

King's Speech 2011年04月04日(月)

 「英国王のスピーチ」原題は「King's Speech」。

 行ってきました。吉祥寺のバウスシアターは月曜日1,000円で入れる。
 ようやく行くことが出来た。それまでは開始時間を間違えたり、(無)計画停電や余震を気にして行きにくいところがあった。

 時代背景が分かってても解ってなくてもいいけど、時代としては第二次世界大戦直前。ドイツに向けて宣戦布告をしなきゃあならぬ英国王室が舞台。先代のジョージ五世が亡くなり、長男坊のエドワード八世が一回即位するものの、よくわからない女と駆け落ちするみたいにして王位を捨てちゃう。

 で、おはちが回ってきたのが次男坊のアルバート王子改メ六代目三遊亭丈二、もといジョージ六世。このジョージ六世がどもりで、なんとか民衆を前に喋れるようにならなきゃならない。んで、この六代目のかみさんがオーストラリア人の言語聴覚士にこっそり依頼して――という、話。

 後天的などもりというのは小さい時からの抑圧やら精神的な壁が原因らしくて、話題が壁に近ければ近いほど吃る率は高くなる、ようである。つーてもアタシも大概の吃りでやんすから、あながち信用に価するというわけでもなささうな。

 話としては簡単。即位するんでオーストラリア人の療法士を付けたらうまいこといきました、めでたしめでたし、であります。それ以上の話はない。が、いい映画だった。英国王室の様子をあれだけ丁寧に造ってくれて、チェンバレンもチャーチルもああいう造形をしてくれるとニヤリとしてしまう。のと、いわゆるイギリス的なサタイア。腹筋を鍛えるのに王妃がお腹の上に載ったり、ファックファック叫びまくる王子とか、ああいうのは、日本じゃあ出来ない。それはなんだね、王と民の関係性の違いであるから、どちらがどうと言える話ではないのだけれども。でもこの映画、実に丁寧で品のある造りになっている。

 イギリス史(というか、近代世界史)を知っていればなおよし。さにあらずとも「どこかの王様がスピーチの練習をしてうまいこといきました」でもよし。英語がわかんなくても、字幕を頼りに「最後のはいいスピーチだったわね」という作りにはなってる。役者もいい。おおむね結構。

 よく出来ていると思います。もう一回くらい観ると粗がわかるかもしれない。


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