twnovelまとめ


2009/11/24

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#twnovel 針医堀田の長屋の二軒隣、浪曲の先生のところでは舶来者の「せいくすぴあ」仁義がおお流行り。「唐兵衛、おゃ待って唐兵衛」「アリマス アリマセン アレはナンデスカ」の科白に町内の若者のこぶしが回る。黄な声響く。「針医堀田と各々ハムレット」全国ロードショー。乞うご期待。
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Banric #twnovel 針医堀田一生の不覚、針で患者が治らない。医師としての沽券よりも患者の命を救うべく、堀田自ら歳末の長崎へと向かい、和蘭人医師に頭を下げる。どうやら敵は十二指腸、ということは必要な医師も12人……? 東洋と西洋の神秘!「針医堀田と十二指腸の医師団」年末ロードショー!
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#twnovel 「キリヌトはすぐ来る」という黒字に黄色の看板を見つけたので、敬虔なるわたくしは「では主よ、五目一丁」と手を組んで天に祈りました。すると7回喇叭が吹鳴らされ、まもなくローブの男が裾を翻しておかもちを運んできたのです。「早いだけがとりえなり」「感謝します。ラーメン」
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#twnovel 針医堀田、前作で仲良くなった和蘭人医師のナゲキーニョ=マートルの勧めで江戸から長崎に修行に出ることに。東海道を西へ西へ、本作の舞台は旅の途中、河内の国は花園で泊まった謎の旅籠での、不思議な不思議な物語です。「針医堀田とはなぞのプリンスホテル」小僧寿司はなぞの店。
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#twnovel 漸く長崎に到着した針医堀田を待ち構えていたのは、頻発する人攫いの事件であった。出島の地下にひそかに作られた道場では「加比流忍者」の鍛錬を強いられる被害者達が! 製作会社倒産による事実上シリーズ最終作「針医堀田と忍び法」なんとか大ヒットさせて社員に給料を払いたい!
2009/11/25

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#twnovel 寒くて目の覚めたおぢいさんはついでに用足しに起きましたが、妙な気配に覗くと、洗面所の排水溝から光が洩れています。「おむすびころりんすっこんこん」楽しそうな歌声ですがまさかこんなところにおむすびを押し込むわけにも行かず、途方に暮れているとお腹がきゅうと鳴りました。
2009/11/28

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#twnovel 「両横綱もお酒は嗜まれるのですか?」「朝、焼酎」「吐く方」「両横綱のまわしを買いたいという熱烈なファンの方がいますがどうしましょう?」「売らん」「場ぁ取る」
2009/12/01

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#twnovel 火葬場でお骨の焼きあがるのを待っていると、故人が待合にひょっこりとやってきたのでみんなで腰をぬかした。「じょ、成仏してくださいよお義父さん」故人はひょこひょこと拾骨についてくると骨壷から首だけ出して「じゃ、皆様お世話になりました」としょうしょうはにかんで見せた。
2009/12/03

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#twnovel ウサギ「いや、冷静に考えればですよ。やつの図体を見ればどっちが速いかなんて解るじゃない。わかるでしょ? 本当はその時点で止しておけばよかったんだ。今でも忘れません。『勝負はやってみるまでわからない』って。私が『そうかも』って思いさえしなきゃよかったんでしょうが」
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#twnovel 明石の駅から海にでるまでのアーケードはちょっとした魚市場になっている。さすがに明石だけあってスチロール桶の中には数多の蛸がひしめいている……わりにはどうも人気が少ない。8月とはいえ平日なので閑散としているのだろう――と刹那、蛸達の視線がすべてこちらに向いている。






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