アイスランドの歴史(4)

 19世紀に入るとアイスランドにも自立の機運が高まってくるようになる。1800年に停止されていたアルシングが1847年に復活。続いて1854年には独立に父ヨゥン・シグルドソンの指導の下、貿易権を回復。1861年デンマークは再びアイスランドに対する管理を強めようとするが、これは猛反発を受けることになる。1874年、植民1000年を記念アイスランド独自憲法が発布されるに至る。

 世紀が変わった1904年、それまでのアイスランド総督が廃止され、その代わりにアイスランド大臣がその権限を継承、一定の自治を行うことが可能となる。なお1911年にはレイキャビクにアイスランド大学が設立された。
 1914年にヨーロッパ全域を巻き込んだ第一次世界大戦が勃発する。この戦争もアイスランドには恩恵をもたらした。絶海の孤島アイスランドは、本国デンマークとの交通が遮断されたため、デンマークから離れて、独自行動をとることが可能となったのである。 そして1918年、ついにデンマークとの同君連合関係は残されたものの、デンマークと交渉によって円満に主権国家になることが出来た。

 時は流れて1939年、再び世界大戦が勃発。翌年デンマークはあっという間にドイツに占領されてしまう。これを見たアイスランドは、外交事務をデンマークに委任することを止め、独自に処理することを宣言。1944年には国民投票を行い、99%以上の賛成を得て、完全な独立を果たす。デンマークはもはやこれに表立った異議を唱えることはなかった。
 第二次世界大戦終了後、アイスランドは安全保障の観点から北大西洋条約に加盟。基地提供という形で義務を果たしている。また、自国の基幹産業漁業ではNATO脱退をちらつかせ、漁場から英国を追い出すことに成功している。国内では1980年に、世界初の女性大統領ヴィグジス・フィンボガドッティル大統領が誕生している。
 そのほか、エネルギー面では石油ショック以後電気、暖房は全て地熱、水力でまかなうようになり、この分野での二酸化炭素排出はほとんどないという状況に至っている。

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