"BBC Show Report" by Rie.S Tuesday, 27th June 2000。この日、ロンドンのBBC Broadcasting House内、BBC Radio Theatreにて、David Bowieのライブコンサートが催された。これは９月にBBCのTVおよびラジオで放送される予定の番組の収録で、BowieNetから当選したファン130名と招待客120名のみを観客とする小規模なもの。 現在イングランド北東部に住む私は、この幸せな時間を味わう幸運に恵まれた。 ☆ BEFORE ☆ グラスト断念！ BBCライブのチケットプレゼントにトライ！！ 06/21/00 NEWS: BOWIENET EXCLUSIVE - BBC 'EVENT' GIVEAWAY ・・・このニュースを見たのは、イギリス時間6月21日の午後。 27日の6:30pmにCentral Londonに絶対来れるなら、EST（アメリカ東部標準時）22日9:00pmまでにe-mailで応募せよ、とある。 ”BBC EVENT”?!今年の主なステージはＮＹの３つとGlastonburyだけではなかったの？One of the most intimate performances？Glastonburyへ行く覚悟を固めてはいたけれど初の野外フェスに体力その他かなり不安を感じていた身には、「野外フェスの多くのステージの中の一つ」より、「intimate performance」の言葉がとても魅力的に響く。 このnewsだけでは全く詳細が分からない、一体どういうイベントなのか、どの位の時間のものなのか、彼のみのステージなのか、ある番組中の一部でしかないのか。確かなのは、Londonの方がGlastonburyよりは到達するのが遥かに簡単で、身の危険がなく、体力の消耗が少なそうなこと。 27日。火曜日。もともとGlastonburyへ行くつもりで、Bowie出演予定の翌日にあたる26日、月曜日の有休を予定していた。火曜日・・・。月・火連続で休みは取りたくなかった。GlastoかBBCか二つに一つ。でも、このBBCについては詳細どころか抽選結果がいつ知らされるかも書かれていない。 ・・・・・・賭けよう。 悩んだ末、決心。 実はほぼ心が固まりかけた頃、日本から良くない知らせがあった。そのため、いずれにせよ「フェスティバル」であるGlastonburyへは行けない、行くべきではない。それは少なくとも明らになった。良くも悪くも、Glastoへ行く運命じゃなかったのだ。無心論者で不信心者だけど、一瞬だけほんの少し運命論者になって納得した。そしてこのBBC EVENTに関しては運を天に任せよう。それが答。そう思った。 応募のe-mailを送り、休む予定を変更し、Glastoへ行く列車の切符のキャンセル。キャンセルしても手数料が結構引かれるし、Glasto自体のチケットはキャンセルできない。部屋にはGlastoのためだけに買い揃えたキャンプ用品一式が・・・。アウトドアには縁のない私。もう、一生、要らないかもしれないなぁ・・・。 でも、そういうのはすべてきっぱり諦めた。BBCには外れて当然、当たれば僥倖。 22nd June 2000 応募に先立って終演時刻について問い合わせていたe-mailの返事が届いた。これを待てずに既に応募はしてしまっているのだけど、ちゃんと締切に間に合う時間に返事をもらえたことを喜ぶ。 「午後11時かそれ以前だと思う・・でも、あくまで推測にすぎないが」 ということは、Londonから夜行バスで戻ろうとするのは危険。翌日、朝一番の列車の時刻を確認。 23rd June 2000 当選通知はe-mailで来るということだったが、それに先だってBowieNetのnewsにWinnersのリストが掲載された。 気は焦り目は走る。見落としてはいけない・・・あった?!うそ!?!?!何度も、本当に自分か、似た綴りの別の名前ではないのか確認する。でも信じられない。馬鹿みたいに何度もその小さなウィンドウを開いてみる。 24th June 2000 駅で往復の切符の手配。 もっと時間があったなら、Virgin系のWebで１ポンドOFFのサービスがあって切符は郵送してくれるんだけどね。それどころじゃないもの。 当選通知のe-mailが届く。場所・時間の指定と座席番号。受け取ったことの確認のため、本名を返信にて知らせよとの指示。即、返信。 次のページへ