now2000.06.27



スターレットのある暮らし2000、なぜにEP? なぜにNA?
(筑波サーキットパドックにて)

スタ−レット筑波パドック


「なんでいい年してスターレットなん?」
「なんでターボ無しなん?」
「サーキット走るんやったらもっと速い車いっぱいあるやん!」最近よく私が受ける質問です。
私、答えにちょっと困ってしまいます。免許取得後のエントリーカーがスターレットやったから思い入れが強い、それも有るかも知れません、小排気量車が好きだから、それも有り、でもそれだけじゃちょっと違う。強いて言えば「他の車じゃドキドキしない!!」やっぱこれです。

別のページに有るように私BOMは数年前までT&Iチャレンジカップのロードスターレースに参戦していました。
そして今から3年前、大病を患い大手術、否応なくレース、車から離れなければならなくなりまた。

そして昨年8月、体調が戻ると共にまたまた車好きのムシが騒ぎ始め現在の愛車EP82スターレット1300Sを購入。
その年の11月、3年半ぶりにかつての主戦場T&Iサーキットに走行会とはいえ復帰、トンネルを抜けパドックが見えた時には年甲斐も無く涙ウルウル状態。

「ここは一発、昔とった杵柄で」っと走ってみたもの結果は2分も切れずに2分5秒台。
まっ、この場に戻って来れただけでも大満足と思っては見たものの、帰るや否やノンスリ、クラッチ、強化ブッシュを発注!またまた車中心の生活に逆戻り。
今までに増して「やっぱ車はドキドキしなきゃ」って思う今日この頃。

それじゃーそのドキドキのEP話しスタートです。



モディファイ・スペック

サーキット・アッタク




エンジン&エンジンルーム

エキゾースト エムツ−販売製/フォルテッシモJr.
タワーバー 前後ともクスコ製/オーバルタイプ


サスペンション

ショックアブソ−バー テイン製/HA・車高調整式
コイルスプリング テイン製/前K=7.0/後K=6.0
スタビライザー TRD製/24.3mm、中空、レート46%UP


ラバーインシュレーター

サスペンションブッシュ TRD製/強化タイプ全7カ所
エンジンマウント TRD製/強化タイプ全3カ所
アッパーサポート テイン製/ピロボール付


ブレーキ

ブレーキパッド(フロント) ルービックス製/Vタイプ
ブレーキシュー(リヤ−) ルービックス製


ドライブトレイン

クラッチカバー TRD製
クラッチディスク TRD製/スポーツフェーシングタイプ
L.S.D. TRD製/機械式1.5WAY


エクステリア&インテリア

牽引フック クスコ製/前後ともスチールタイプ
シート 運転席のみ/テクニカ製/オリジナル
シートベルト ウィランズ製/3インチ幅・4点式
ステアリングホイール 5次元製/35mm


その他

ロールバー セーフティー21製/6点式・斜行バー付
ホイール ワーク製/14×6.5Jオフセット+23特注
タイヤ ヨコハマ製/A038(S)/185×55×14


まずはカッコから!
1. ステアリングは5次元、ストップウォッチはサーキット走行の必需品
2. アンダーコート無しの運転席フロアと自作ヒールプレート
3. アンダーコート無しの助手席フロア(せっかくアンダーコートを剥がしてあるのに、茶色の 接着剤をそのままの車をよく見かける、ちょっとガソリンで拭きとれば綺麗になるのに)レース車両ならフロアの塗装色は明るめのグレーもしくはホワイトが定番(溶接の剥がれ、亀裂等が確認しやすいため)、BOMはマスキングが面倒なので車体色の紺メタに塗装(手抜き)
4. 斜行バー付ロールバーとウィランズシートベルト(普段シートベルトはストレッチコードで 固定、これでバックルの痛みが減る)
5. テクニカ製シートと直付けベースフレーム
6. まんまノーマルのエンジンとクスコタワーバー
7. ワーク製特注ホイール、6.5J×14、タイヤはアドバンA038(S)185/55/14
8. フロント牽引フック(今のところお世話になったことが無い)
9. トランクフードヒンジ
10. エムツー販売製マフラー(2万円とは思えないいい仕事)
11. リヤー牽引フック
12. フロントボンネットピン(これを掛け忘れるとイタイ目に合う)
13. バッテリー、バッテリー前方のスペースにオイルキャッチタンクを設置予定
EP-82NAの狭いエンジンルーム用にデザインしたバッテリートレー一体型オイルキャッチタンク、2L以上の容量を持ちJAF車両規則にも合致。本ちゃんのN1車両ならウィンドウウォッシャータンクを流用する手もあるが一応街乗りも考慮してこのタイプに、現在、某ショップにてワンオフ製作中。

[2000年6月20日現在]





番外 試走編 『信貴生駒スカイライン』1999.08
購入後すぐEP82のフィーリングをつかむためにフルノーマル状態のまま試走に出かけた。
試走場所は家から遠く無い信貴生駒スカイライン、この道路は大阪と奈良の県境を生駒山から信貴山まで尾根づたいに走っている有料道路。
最近ではほとんど走る事が無くなったが以前は練習に良く通った。

生駒山の遊園地を過ぎた辺から最終の高安山気象観測所付近の三叉路までヘヤピン、S字の連続、ここから見る大阪平野の夜景はすばらしくデートコースとしても地元じゃ有名なコース。

この日は週末でデート中の車がほとんど、時間も早かったので走り屋さんの姿は無し、のんびりと82最初の夜を過ごす事ができた。のんびりと言ってもポイントを決めて全開走行、フィーリングチェックに努めた。

その夜解ったのは1300ccNAといえどもエンジンはそこそこ元気が良いし、これといった不具合もなく足回りさえ変えればサーキットでも退屈しないで楽しめそうとゆう事。

とりあえず足はストリートメインでたまのサーキット走行もこなせるテインHAに決め、同時にロールバーも発注、兵庫県西脇市にあるベクトルモータースポーツさんで装着してもらった。
この時点では LSD、スタビ、ブッシュ類はノーマル。
このままの状態で11月のT&I走行会に望んだ。




T&Iサーキット英田編 Vol.1 1999.11.03

いよいよ3年半ぶりのサーキット走行、それもT&IをFF車で走るのは5年以上前にマーチスーパーターボでの一回きり、いやはやどうなることやら。

久々のレーシングスーツは心地よくフルハーネスのベルトを締め上げれば何となくその気になってくるのは昔と変わらず、「ヤッパこれやっ!」と心で叫んでいました。

もう戻れないかも知れないと思っていたサーキット、心無しか1コーナーが霞んで見えます。
なんと大袈裟なと思われるかも知れませんがそれほどの大病、手術を経験し今ピットロードに車を付けコースオープンを待つ身の感動を何と表現したらわかってもらえるでしょうか。

この日は大阪のチューニングショップトライアルさんの走行会、30分のフリー走行2本と模擬レース5周のスケジュール。
いよいよシグナルグリーン、まっ先に飛び出したいところですが最初の2周は先導車の後についてゆっくり走行。1周め1’32”629、2周め4’45”712、ここで先導車ピットへ。

3周目ようやく眼前が開け全開走行、2’13”762、シフトポイントはほぼ同じですがさすがにN1ロードスターと比べるとパワー感が無く上記コース図4のドンツキのヘヤピン立ち上がりの登りは
眠たいくらい遅く感じます。

4周目以降も連続走行、2’10”205、上記コース図2の2コーナーの様な大きなコーナーはそうでも無いが後半のダブルヘヤピン等ではさすがにLSD.無しでは辛く前へ進みません。

5周目そろそろ本気で踏むが、2’05”922、気分は1’59”くらいで走ってるつもりでも実際のタイムはこんなもの。T&IチャレンジカップでのEP-82N1仕様のタイムは1’55”前後、どうしたらそんなタイム出るのって感じ。

6周目1本目ベストの2’05”756、ブレーキも甘けりゃクリップにも付けないダサダサの走りしか出来ず当初の目論みより3秒以上遅いタイムで切り上げる。

インターバルの後2本目、なぜかN1ロードスターのコクピットへ。
この日の走行会の主催者はトライアルさん、とゆうことはBOMのレース用ロードスターのオーナー兼元メンテ先、今もT&I敷地内のガレージに置いてあるBOMが乗っていたロードスター12号車を引っぱり出し、マッキー社長にアウト、イン含めて4周のみのアタック許可を貰うことに成功、カラーリングこそ白一色に変わってはいるがまぎれも無くBOMのJAF戦仕様車、セッティングも3年半前のままで、この日2度目の感動のコースイン。

1周目タイヤが冷えているので流して走り2’12”663、2周目さすがに乗り馴れた12号車違和感なく全開、大したメンテもされず3年以上も置いてあった車とは思えないほどの好フィーリング。
タイム2’02”080、そしてラストアタック1周へ、渾身のアタックも以前の様な丁寧なコーナリングを思い出せないまま終了、2’00”705。久々のフルアッタク、それも2周じゃ上出来?
このアタックで57秒くらい出ていたら多分今年はJAF戦復帰を考えたかも。

残り20分急いで82に乗り換えコースイン、1本目よりはFFにも慣れ8周目に2’04”398が出てこの日エントリー52台中28位で予選終了。(大排気量ターボ車の皆さん・・・フロアが抜けるくらいもっとアクセル踏みましょう。)

最後に模擬レース5周、4周目にこの日トータルベストの2’04”307までタイムアップして終了、走る程にタイムが上がり LSD,を入れれば2分をすぐにでも切れるんじゃないかと甘い事を考えながら家路についた。(情けないことに今日現在未だ2分を切れていない。トホホッ)




T&Iサーキット英田編 Vol.2 2000.03.05

年が明けて2000年、EPでの2度目のT&I走行もやっぱりトライアルさんの走行会。
路面状況ドライ、前回とセッティングで変わっているのはTRDの1.5way LSD.装着とエンジンマウント、ブッシュを同じくTRDの強化品に交換したこと。

走り出してすぐ LSD.と強化ブッシュ交換で、回頭性、トランクションとも上がっているのが体感出来た。

フリー走行1時間でのベストラップは2’02”526、この時点で前回ベストを1秒7ほど上回っていが、2分の壁がやたら高く感じてきた、それでもエントリー49台中20位。

続いて模擬レース5周、スタート直後さすがに大排気量ターボ車の加速にはついてゆけずバトルをする暇もなく単独走行に。しかしこの方がEP-82ノンターボには好都合、なにせ直線の死ぬ程遅い分コーナーでタイムを稼がないといけないので前が開けてるに超したことはないのです。

1周目、2’17”586、2周目、この日ベストを塗り替える2’01”334。
3周目現在までのT&Iベスト2’01”115、そしてそのあと4周目ヘヤピンでインテRが炎上しているのが見えたのでアウト側グリーンに車を寄せ、立ち尽くすインテRのドライバーを押し退け消化活動、火は室内にも燃え移りコーナーポストの消化器を全部使っても鎮火せず全焼、その間にトップのヤーバイン奥村選手(99年のT&Iチャレンジカップ・ロードスタークラス年間シリーズチャンピオン)が1周して来て「早く逃げないとガソリンタンクに引火するでー」と目で合図しながら通り過ぎ、哀れBOMは周回遅れに!

でも手塩にかけた自分の車が燃え落ちるのをジッと見ているインテRのドライバーの事を思うと、ダメと解っていても同じ車好きとしてはヤッパ放っておけなかったんです。
っとゆうことでこの時点で赤旗レース中止、走り続けていれば2分00秒台も可能だっただけにちょっと残念。

気温も上がるし、もう今世紀は2分を切れない様な気になっているBOMでした。




T&Iサーキット英田編 Vol.3 2000.11.19

8カ月ぶりのTIサーキット、天候曇り。たぶん今世紀最後になるであろうTIアタック。
しかし、早朝からなにやらトラブル続き、朝ガレージからEPを出そうとした時、カースロープのちょっとした段差に後輪がはまり込みスタック、バックしようとしたらマフラーが変型、このトラブルが後々響くことに!

とりあえず走行に支障無しとサーキットに向かい、到着後マフラーを確認、角度が少しズレていたので一旦ボルトを緩めて角度調整、再度ボルトを閉め直した。
しかし、ダメージはメインパイプにも及び、フレームとパイプが激しく干渉したまま。
この場では修復は難しくそのまま30分のフリー走行に突入。

今回は特に参加台数が多く、何と60台以上!おまけに前の走行枠でトラブッた車両がオイルをまき散らしたまま走行、コースは大荒れの様相。
バックストレートエンドからヘアピンに掛けてオイル処理の大鋸屑が山積み、巻き上げられた大鋸屑が室内、おまけに目にまで入ってくる始末。

ここで前回3月からの車の変更点を紹介しておきます。
足回り・ヘルパースプリング取払い  TRD製強化スタビライザー装着  車高・リヤ5mmダウンタイヤ・BS540S/M  ホイール・ワークRS-β6J×14  触媒切除  エアコン取払い  オーディオ・スピーカー内蔵AM専用ラジオに交換  ブリッツオルタパワー装着
相変わらず、エンジン、CPUはノーマルのまま。

1本目、11周走行するもまともにクリアーは取れずベスト2’00.502、前回よりコンマ8程度アップ、最後はリボルバー立上がりからアウト側ダートにコースアウト、態勢不十分のままパイパーに進入、インに巻き込んで縁石を乗り越えこれまたダートへ、この衝撃でリヤハッチが開いてしまいそのままピットイン、終了。

インターバルの後2本目、やはりコースはトラフィック状態、数珠つなぎでコーナーをクリヤーする様な状況は変わらず。なんとかロス無く追い抜きをしようとするがそこはそれ小排気量NA車ゆえままならず、わずか1周のクリアーに賭けることに。
結果この日のベスト念願の59秒台それも前半(1’59.269)に入れる事が出来ました!ヤッター!

最終の3本目はバトル形式のスタンディングスタート、スタート直後1コーナーで2台、2コーナーで1台、アットウッドで1台それぞれ接触の上コースアウト!あれあれ、走行会でそんなに熱くなってどうすんの?って右に左に車を交わしながらバックストレートへ、ここで突然気持ち良〜い排気音がこだましたと思ったら私のEPのマフラーが脱落、即コース脇に車を寄せてスロー走行に、朝のトラブルがこんな所で再発するなんて・・・。

なにわともあれ、今世紀最後のTIアタックは終了した訳で、目標の58秒台には届かなかったけれどそれなりに満足の一日でした。

本年、BOM's EP号の製作、メンテに携わっていただいた、ベクター・ミワ ハッキネンさん、トータルカーショップライプ・有馬社長、助松自動車・椋工場長、トライアル・社員各位、その他、セッティングにおける助言、ご協力をいただいた多数の関係者各位に感謝し、お礼を申し上げます。





[Race scene 2001のページ]



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