2004TIチャレンジカップレース第5戦/04.07.25
今回は待に待ったスプリントレース、前回の耐久レースで不具合の出たフロントハブはもちろん修理済み、フリーダムのCPUもメーカーへ転送してチェックをしてもらっている。ただこのCPUは実車にセットして走ってみないと完治しているかどうかは不明なのが辛い。

今回、レース前日の夜に大阪で私用が有り練習の後TIから一旦自宅に帰り、翌朝再度TI入りの予定、なので練習は午前中30分2本、練習1本目に古タイヤ、古パッドでちょろっと踏んだだけで1分56秒フラットを記録、2本目は本番タイヤと本番用のホイールでバランスチェックのみで流して走ったのでタイムは58秒前後。

ただ暑さを差引いてもエンジンがどうも重く、イマイチ元気が無い。ストレートを下って来る時もうっすら白煙が出ているらしい。ブローバイもいつも以上に多く、タンクに貯まったオイルはガソリン臭い。はっきねんさんの予想ではピストン回りで何かトラブっているようだとの事。圧縮を計れば即結果は出るんですが、もし、圧縮が下がっていたらレース前にして当方のテンションも下がってしまうだろうとの配慮で各気筒の圧縮はレース終了後に計る事にした。予選、決勝と踏めるだけいつもの様に踏んでイク作戦で壊れたらハードラックと諦めるしか無い・・・。

土曜日の練習日から広島のta-kaさんが見学&応援に来て下さったので、調子が悪いとは言え醜態は曝せない、よって気合いは十分。このta-kaさん、私が知る限りではEP82(ターボ)では唯一TIで1分50秒を切っているドライバー、言わばスターレット素人最速、ターボ車と言えど50秒切って来るってのは強烈。こっちもエエとこ見せとかないとね。

決勝当日朝3時に大阪を出発、ゲートオープンと共にサーキット入り、頭がぼーっとして動きが緩慢になってるのが自分でも解る。クルマは前日にメンテを済ませ、車検も一発合格、ただメーターパネルを新設しタコメーター等も交換したので車重はいつもの3Kg増し。時間もなくウェイトを降ろす事も出来ずそのまま予選へ出走。もう一つの気になるのはメーカーチェックが済んだはずのCPU(フリーダム)が今回も完調では無く、ノーマル改CPUで走る事。

今回はカルタス&シティーのエントリーが無くクラス1が不成立、って事は、予選ポール&優勝すれば正真正銘の総合優勝が達成できる、過去カルタスを抑え総合ポールは2度ほど有るが、さすがに総合優勝は1度も無い。もう緊張とプレッシャーでピットでじっとしてられ無い、予選15分前には猛暑の中フル装備でクルマに乗込みピットロードへ。これには他車も驚いた様で慌てて当方の後ろに整列、暑さと、寝不足で1コーナーが霞んで見える始末。

待ちくたびれた頃ようやく予選開始、コースイン直後からハイペースで後続を引き離し後ろを気にする事無くアタックに突入。目標は54秒後半、練習の動きからしてそれくらい出てあたりまえのはずなんですが、55秒になかなか入れれない、タイヤもしっかりしていて気持ち良く走っているのに何かおかしい。落着いて考えて見るとシフトアップポイントが前へ前へと延びている、それだけエンジンが回って無い証拠、ヤバい 連続ポールが・・・。

3周目タイヤの一番美味しい時にようやく1分55秒658を記録、ピットを見るとなんか落着いているしアップサインも無し、ひょっとしてこれでも一番?そうこうしている内にガス欠症状が出てアタック終了。ピットに帰って見るとやはり2位にコンマ9秒の差をつけポール獲得、一仕事終えてようやくプレッシャーから解放された。予選2位には今期最大のライバル初戦優勝の#21号車、1周目バックストレートまで押さえられるとこのタイム差ならなんとか勝てそう、しかしエンジンが持ってくれるかどうか??

決勝は11時、スタート進行が進むにつれ暑さに気合いが吸い取られる、レースクイーンさんが去年とは替わってられたので一応お顔を覗き込んで確認、はっきねんさんとta-kaさんがレースそっちのけでキャンギャルさんの回りで写真撮影、今回も良い写真が撮れてそう・・・。

11時前シグナルグリーンやや速めのペースで隊列を引っ張る、グリッドにつき後方のグリーンフラッグをミラーで確認、レッドシグナル点灯前に回転を6000に合わせシグナルオフを待つ、見込み発進ぎみにクラッチを繋ぐとその瞬間シグナルオフ、スタート!

スタート直後予選3位の#76号車が#21号車をかわし一瞬で当方の真後ろまで迫ってくる、1コーナーでタイヤのグリップを確認、これなら2コーナーはベストラインで行けるはず、後方を気にせず自分はアウトからベストラインで全開、アトウッドは念のため2速カチ回しで7800まで引っ張ってバックストレートへ掛かる。ここで後方を確認、2車身以上は差があり一安心 のはずがエンジンがここでも延びて行かない、たまらずクラッチを2連発で蹴飛ばす。この2発でヘアピンでインに入られる事も無く得意のリボルバー、パイパーへ、いつもなら1周目リボルバーは2速で様子を見ながら下るところを今回はタイヤの喰い付も良く予選なみの3速、これで勝負あり。中盤から終盤は後方との間合いを計りながらエンジンを温存、内心はどきどきながらなんとか最終ラップへ。

前方にはいつものようにカルタスも無く最終コーナーを先頭で下る、ピット前ではっきねんさんに手を振り、チェッカー時にもう一発ガッツポーズ。うれしい、嬉しすぎる、なんたって総合1位、正真正銘ポールtoウィン!
2位には#83、3位は#21で表賞台へ、やったぁ。

レース後車検で#83に車両違反があり後に#76が3位に、う〜ん 車両違反たって本当にただの不注意、#83の速さには何の疑いも陰りも無い訳で、TIも、も少し空気読んでほしいね。

ってことでレース後圧縮を計ったらやはり2番シリンダーのみ圧縮が低くどうやらピストンの棚落ちらしい とほほっ。



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