夏休みも終わる8月末になっても残暑が厳しい。2004年度TCCも早いもので残すは2戦のみ、シリーズ獲得には2連勝で締めくくるしか道が無い。
前回延びが無かったエンジンをチェックして見るとやはり2番ピストンの棚落ち、シリンダーを傷つける程でもなく、今季はなんとかピストンの入れ替えのみで乗切れれそう。さっそくピストンを発注してもらうとなんと欠品中、お盆休みも重なり4本セットの納品は無理だと言う。しかたが無いので2番1本のみなんとか在庫から納品してもらい、交換作業を完了。一応は圧縮も正常値に復活、直線もそこそこ延びるようになり一安心。ただCPUはトラブル箇所が特定出来ず、今回もノーマル改で走る事にする。
今回のレースはEP86フェスティバルと併催、スターレットのエントリーは少ないがパドックには86が一杯でなんとなく華やいだ雰囲気が漂っている。サーキットはこうでなければね・・・。86のメインは86レース(JAF戦がなんと2ヒート)、それに86チューニング王決定戦、86走行会がつづく。そしてもう一つのメインは86でのドリフトデモ走行、ドライバーはD1から2人、バトルカップから1人、バトルカップからは我らが岩ちゃんが岩ハチ号で走る。
で、このデモ走行で度胆を抜かれた、年々過激になるドリフトですがここまで過激とは思ってなかった。ピットウォールすれすれから全開でリヤを降出し連続卍走行。観客が熱くなればなればなるほどドライバーもノリノリでそれに応える、う〜ん人気がでて当然やわこれ。最後にはクイックリリースのステアリングを外してしまっての360度ターン、頭壊れとる てか、頭の線が繋がって無い(笑。まぁこれを見れただけでもこの日TIに居た甲斐が有ったと言うもの。
今回の予選はこんなイベントが一杯でいつもの朝一では無い。よって気温も上昇、55秒に入れれればポールはとれそう、まぁミスさえ無ければ出せるはず。
例によって早めの準備をし先頭でピットエンドに整列、シグナルグリーンを待つ。9時35分定刻に予選開始、直後から全開近くで走り出す。出場台数が少なく、予選の間、結局誰にも遭遇することなくアタックが出来た。タイムも計測3周目に予定通り1分55秒846を記録、2位に1秒近い差をつけていた事もあって時間を残し早々とピットに帰還。これを見て他車もピットに帰ってしまう。これで今季3度目のポール確定、決勝までの長いインターバルを過ごす。
86イベントも順調に過ぎ、いよいよTCCレースの時間。さすがに人気の86、観客もいままで以上、こんな中でポールからスタートするのはなんとも気持ちが良い。1コーナー付近にも観客が一杯で「ここは一発行っとかなあかんやろ」って自分に喝を入れる。
4時40分、決勝に向けスターレット&マーチの編隊が動き出す。フォーメーションではソーイングは少なめにその分加減速を繰返しタイヤをきっちり暖める。再度グリッドに整列、スタンドを見渡す、86ファンが大部分の観客席に、なにかをうったえられる熱い走りが自分は出来るだろうか、それが心配。
4時44分いよいよスタート。クラッチミートは可も無く不可も無くなんとなく動き出す、後続も同じ様なスタートだったようで、ならび掛けて来るクルマも居ない。トップのままアトウッドへ進入、1周目なので2速カチ回しでバックストレートへの登りに掛かる。ここでも後続車の突進は無く、続くバックストレート、ヘアピンとトップで通過、もう大丈夫、あとはどれだけ2番手との差をつけるかだけに集中する。周が進むにつれどんどん差は大きくなったが、今回は流す事をせず、86ファンの方に一瞬でもスタレットレースから目を離さないような走りを心掛ける。よってファステストラップも8周レースの7周回目に記録、特に観客で一杯の1コーナーは、最後まで踏みに踏みまくった。
さすがに最終ラップはストレート部分でアクセルを緩め、ピットに居るはっきねんさんに手を振りゴール。スプリント2連勝!シリーズも首の皮1枚なれど希望が出て来た、さぁラスト1戦、勝っても負けても悔いの無いレースをしよう、あの86レースの激しさを胸に焼きつけて・・・。 |