2004TIチャレンジカップレース最終戦/04.10.31
この最終戦についてはあまり書く気が起こらなかったんですが、もう半年も経ってるしそろそろ結果報告だけでもしておかないと「良い時は書いて屁のような成績の時はスルー」って言われてもなんなので一応書いておきます。
まぁ自分でもそれほどに思う程このレースは納得が行かない、ワーストレースと言っても良いくらい。

例によってレース前日にサーキット入り、天候は雨、予報では翌日曜日も雨のち曇り。練習予定は30分を2枠、最初の30分は決勝雨を想定して縦溝のダンロップ93Jでコースイン、さすがレイン用の93J、175サイズにもかかわらず手ごたえ充分、タイや温存の為早々に走行を終えピットイン。午後の2枠目はちょい雨を想定したYH048(SS)のテスト、こちらも結構なグリップでタイム的には98Jにひけを取らず、どしゃ降り以外ならこっちでイク事に決め、残りの時間でドライ時の決勝用048(M)のバランスチェックを兼ねた走行をした。さすがにこれはグリップせずスロー走行、さてこのタイヤの出番は来るだろうか。

明けて決勝当日、夜半までに雨は上がったが名物と言って良いほどの霧が深くサーキットをつつんでいる。路面改修前のアスファルトならこの状態でも雨さえ振らなければどんどん乾いて行ったはず、ところが新路面では乾きが遅くまったくラインが出てこない。
旧路面なら迷わず048(M)浅溝をチョイスするところを、これでタイヤ選択がやっかいになった。当方の手持ちタイヤは、フルウェット用D93J、ウェット用YH048(SS)、インターミディーとしてYH048(S)、ドライアタック用YH048(M)浅溝。雨は上がっているので、選択出来るのはYH048(S)かYH048(M)のどちらか。このYH048(M)が新品なら問題無かったんですが新品は持込んでいなかったため悩みに悩んだ。
結果、予選は後半まで我慢して少しでも路面の乾きを待って1周アタック、決勝はラインは出ているはずなので浅溝でもなんとかなると踏んでドライアタック用YH048(M)をチョイス。これで予選さえしのげばなんとかなるはず・・・

最終戦までのポイントは#21、#76、#78の順でこの3台がそれぞれ勝てばチャンピオンの権利を残している、当方は一番不利ではあるが勝てば文句無し、てか勝以外に道は無い。

予選前になっても湿った空気が立ちこめ一向に路面が乾いて行かない。ここまでは予想していた事なので作戦通り、予選開始10分前には先頭でピットエンドに整列、気合いと言うか無事に予選が終わる事を祈った。いよいよ今シーズン最後の予選が始まった、後方には#21がつけ後を追ってくる。どうせ路面も乾いていないし無理をする事も無いので#21を先行してもらってスローダウン、のちにこのスローダウンが致命傷となって今シーズン初めてポールを逃してしまうことになる。予選10分経過、そろそろ気合いを入れ直しアタックをかける、ただこの時先行した#21ははるか先を走っており、チェッカー時には1周多く走れる計算。乾きが遅いと言え時間を追う毎に路面は改善、この1周が明暗をわけた。
とりわけ#21は道悪の天才、かたや当方は道悪大嫌いもうアカン、なんとか最終周にベスト2分02秒756を記録するもまだ#21は1周多くアタック中。この最終ラップに#21が2分02秒302を記録「やられた」連続ポールもここでお終い、一気に緊張の糸が切れた。

とは言え大事なのは決勝、当方は予選2位フロントローイン側を確保「決勝までには路面も乾くやろ」と楽観視。ところがところが各クラスの予選は進んでいるのに路面は改善されず、わずかにレコードラインが見えるか見えないか。と言う事はスターティンググリッドイン側は湿ったまま、それに引き換え外側ポールポジションは白く乾いて来ている。もう三重苦、当方に不利な状況が次々に起こってますますやる気が削がれた。

スタート進行も予定通り進みスターティンググリッドへ、久しぶりの2番手スタート、路面は未だセミウェット。フォーメーションではしっかりと各コーナーの湿り具合を確認、少しでも乾いている部分に前輪を合わしクルマを止めた。ほどなくレッドランプ消灯、いつもより低い回転で半クラッチぎみにするするとスタート、ポール#21はドライからのスタートにもかかわらず思ったほどのダッシュは無く1コーナーまでにテールに貼付いた。ただラインは1本、インにもアウトにも振れない、タイヤもMじゃグリップが低く無理が効かない。攻めあぐんでいると#76が突進、ここでも無理をせず#76が先行「まだまだ勝負は後半」とたかを括っているとこの#76が前戦とは見違える様なスピード。プラス当方が並びかけると激しいブロック&蛇行(?)「かまってるより#21を追っ掛けんかぁ」って思わずコクピットで叫ぶ。どうも#76には聞こえ無かったらしく(当たりまえか)あいかわらず後方を押さえてばかりで#21を追おうとしない、これでは共倒れ#21を捕まえないと#76にも#78にもチャンプの目が消える。「2位よりシリーズチャンプやろっ」って再度叫ぶが意味無し、一気にやる気が失せた。気持ちは即ドライビングに反映され失速、#17にも先行を許してしまう。

結果このままの順番でゴール、#21労せずしてシリーズチャンプ、当方は表彰台も乗れずにパルクフェルメに直行、ヘルメットを脱いだその手でヘルメットを地面にブチ投げたい気分、もう最低。

レース後いろんな方から「あんなん飛ばしたたっらエエねん」「抗議したら」って声も多々いただきましたが、自分自身ではレース中もレース後もこのバトルに関してのわだかまりは全然無いです、レースですからバトルしてなんぼですから。
それより、自身のタイヤチョイスの失敗、予選での失敗、悪路での屁たれドライビング等々自分自身が情け無かっただけ。それがこの参戦記を半年以上書けずにほってあった理由です。

ただこの反省が本年の開幕戦で良い方向に出た事で少し自信回復、今年も頑張れそうな気がしています。



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