2002TIチャレンジカップレース第2戦/TI1400(EP82)レース参戦記

2002年3月10日、昨年のロードスター耐久レースからほぼ1年、ようやく自前のN1カーでのレースにこぎ着けた。車は昨年オートスポーツ誌のユ−ズドカ−情報で掲載されていたEP82・N1車輌を購入、昨年のTI1400(EP82)最終戦で3位入賞経験もある即レース車。

購入後、シートをサポ−ト先のトライアルさんよりいただいた、レカロ・ポールポジションに変更、その他自分好みに小改造を施した。

昨年の暮れにテスト走行を1時間半、レース前日に同じく1時間半の計3時間の練習のみで本番のレースに挑んだ。
練習でのベストタイムは、前日に出した、1’57”835、タイヤはダンロップ98J(SPS)。

練習終了後タイヤをアドバン048Mに交換、EPクラスは私以外全車ダンロップ98Jを使用、横浜のサービスピットで情報収集をすると、TIだけが特殊で美祢では既にアドバンユーザーがほとんどとのこと。タイヤのサポートは受けていないのでこの時点ではダンロップも選択肢の中ではあったが、この横浜サービスの一言で048で行く事に決定、038は使用経験があるが、048はテストすらしていない、外れればベッタもあり得るギャンブルに出た。

10日決勝日、快晴、早朝から参加確認、車検、メディカルチェック、トランスポンダー受け取りと慌ただしく時間が過ぎる、車は前日にメンテのベクトル三輪さんにより最終チェックも済ませているので車検も一発合格。

いよいよ予選開始時刻、不思議と緊張もなくコースイン、まず新品のブレーキパッドを馴染ませる為に、最初は左足で踏みっぱなし、次にポンピング、踏みごたえが出てきてからはいよいよタイヤの慣らしのかかる。
タイヤの感触はピットレーンを離れた時点で既に好感触、いかにもグリップしそうな雰囲気が腰を通って伝わる。1周目ヘアピンからは既に全開、ダブルヘヤピン1っ個目を立上がる際いきなり勢い余ってスピン、なんとか後続車の方が避けてくれて事なきを得る、ここでも焦りはなくまだまだ冷静。もう一周タイヤを温めていよいよ予選アタック開始。

EP71勢を蹴散らしながら前を行くEP82三島選手の後を追う、この三島選手の1コーナーの突込みは聞いてはいたが強烈、私は70〜65mでブレ−キングするのに対し、彼は目測40〜35でブレ−キング、一気に向きを変え立上がる、どちらかとゆうと車任せにコーナリングする私とは対照的、この時点でのタイムは1分56秒後半。2周程三島選手の後をつけたが、彼のペースが上がらないのでダブルヘヤピン突込みでインからパス、今度は三島選手が私の後を追ってくるが、レイトブレ−キングの彼は私の後ろでは走り難いらしく、やや間を置いた。

後半単独走行になったのを見計らって全力アタック、ピットサインで56秒前半を確認、ラスト1周はやや流してしまった。この時点での他車のタイムは全く不明、短い予選が終了。

ピットに戻りタイムを再確認、ベスト1分56秒275を記録、他と比べても悪くは無いらしい、ひょっとしたら1番時計かもの声も聞こえたが、「そんなはずあらへん」と自分で決めつける。そうこうする内に横浜のサービスマンさんが私のピットへ来られる、「おめでとうございます、ポールです」の言葉、一瞬耳を疑ったがどうやら本当らしい。「良かったたらステッカー貼って下さい」とどっさり、ダンロップ勢に一矢報いたのが相当嬉しかったらしく皆ニコニコ顔。
スッテカ−くれるよりタイヤくれと思わず口に出そうになるのをグットこらえた。

この後は他のエントラントの方が挨拶に来られ、048のインプレッションを聞かれる、「グリップは凄いけれど、唐突に流れますよ」と三味線無しに正直に答える。次戦ダンロップからスイッチするティームが出るのかが楽しみ。

いよいよ決勝、ゲートオープンと同時にいの一番にコースイン、EP82クラスポールのグリッド(総合では3番手、2列目アウト側)につきスタートを待つ。

前方にはカルタスが2台、真後ろにシティー、カルタスのタイムは1秒以上速いので追うのは到底無理、シティーと絡むとちょっと厄介。

シグナルレッドからグリーン、極力ホイールスピンしないように4500でクラッチを繋ぐ、これが後から考えると押さえ過ぎ、後方から予選2番手の小川選手に難無くかわされる。

気持ちを切替えアットウッドからバックストレート、ヘヤピン進入で三島選手がインから当方の鼻先に車をいれる、予選ではあっさり抜けたのでここでは無理せず三島選手を前に出す。そのまま2車身程度の間隔で後を追う、中盤アットウッド進入で勝負を賭けるべく2コナーから狙いをさだめ間合いを詰める、「よっしゃいくでぇー」と4速から3速へ、「あららっ、止まらへん!」3速のつもりが5速へシフトミス、「あぁー終わった」。

後半はなんとか表彰台は確保しないとと思いながら後続との距離をはかって走行、3位でチェッカー、EP初の公式レースを予選ポール、決勝3位とゆうこれ以上ない好成績で終える事ができた。

ビクトリーサークルへ戻ってくるとまっ先に横浜のサービスマンさんが出迎えてくれた。「おめでとうございます」「いやぁ、ご期待にそえなくてごめんなさい」「これをどうぞ」と差し出してくれたのは憧れの月桂樹の刺繍のあしらった非売品のアドバン・アポロキャップ、さっそくアポロキャップを被り、これまた憧れだった表彰台へ、シャンペンファイトも無事大人しく終了。

次はてっぺん行くでぇー!!
と心に誓うBOMさんでした。







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