2002TIチャレンジカップレース第4戦/TI・2時間耐久レース参戦記

2002年5月5日、昨年はロードスターで参戦したTI・2時間耐久レースでしたが今年はEPで出場、今回のみ自身の黒N1号では無く、サポート先の1つである
スターレット専門店、大阪のWillさんの車。ペアドライバーも同専門店社長のミカホンさんにお願いした。

ミカホンさんは3年程前まではEPでTIチャレンジカップに参戦、優勝経験もあるベテラン。ただお互いもう若くも無く体力に自身が無いのがたまに傷。

事前テストも済ませ、車的にはEP専門店ならではのノウハウが詰った素晴らしい出来。ボディーもEPレースカーとしては異色の5ドアソレイユ、車重もウェイト無しでは最低重量の750Kgを切ってしまう程の軽量さ。

足周りは専門店オリジナルのZEP車高調整式(エナペタルベース)、排気系もオリジナル薄板ステン製センタ−出し。

車両メンテ、ピット作業はいつもと同様、
Vectorミワ・ハッキネンさんに依頼、タイヤは新品YH048、16本、ラムズ製ブレーキパッド、4セット等々を準備、お手手で劣る分を物量でカバー、体制的には文句の言い様が無い。

今回のスタートドライバーはレギュラー参戦中の私が担当、30分間の予選も私、ミカホンさんの順で15分づつ走る。まぁ、耐久なので予選順位は二の次、とは言っても専門店の威信が掛かっているのでいっぱいいっぱい踏む。

結果、私のベスト、1’58”182、ミカホンさんのベスト、1’59”020で私のタイムが採用、予選クラス2番手をゲット。ポールは昨年のシリーズチャンピオンチーム。まぁ、しょうがない。

午後2時30分コースイン、45分にはローリングスタートに向け37台(6クラス混走)のレースカーがグリッドを蹴る、路面ドライ、気温26度、1コーナーが陽炎に揺れる中順調にスタートが切られた。

いつもスタート後数周はペースが上がらないと言う癖が今回も直らず、あっと言う間に予選後位のEPに抜かれ、71勢にも遅れを取る始末。自身の不甲斐なさに腹が立つ。

第一スティントは35分、なんとか気力を振絞りペースを上げる、ようやく持ち時間が終了ガス補給も無難に済ませキカホンさんにステアリングを託す、この時点での順位はクラス最下位。ミカホンさんの持ち時間は55分、1分58秒台で周回、前車を猛追、安定してラップを重ねている。

ミカホンさんの残り時間10分を切った所で、モスSでエンジンブロー車が有り大量のオイルがライン上に流れる、すかさずセーフティーカーが導入されフルコースコーションの指示、ここからがこのレースのハイライト、雪崩れを打ってピットに飛込んでくる各車、この時点で規定のドライバー交代を済ませているいるチームは為すすべが無くセーフティーカーに先導されたままスロ−走行を強いられている。

ティームメートの4&3号車(ロードスター)はこの機を逃さずピットイン、給油、ドライバー交代をしている、しかし我がチームには給油装置が2セットしか無くもしミカホンさんが帰ってきても給油が出来ない、せっかくのチャンスが・・・。

4&3号車がピットを離れる頃を見計らってミカホンさんにようやくP.・INのサインが出される、この時点ではまだコース上にはセーフティーカーが居る、まだ間に合う、祈るような気持ちでピットロード入口を見つめる、「来たっ!」サインマンが叫ぶ、しかしこの時フルコ−スコ−ション解除、給油を済ませ慌ただしくドライバー交代、弾かれたようにピットを飛び出す。

もう残り40分、何故かスタート時以上に気力がみなぎる、イクしか無い状況、タイヤ、ブレーキも苦しいはずなのにこの日ベストを連発、ピットインの好タイミングもあり2位まで浮上、終盤残り10分を切ってEPクラストップの26号車がバックミラーに写り出す、速い、みるみる追い付かれる、これに抜かれると周回遅れ、再度自身にムチを入れ、シフトも7千まで引っ張る。後り2周、火事場のバカ力でこの日EPクラス、予選、決勝を通じてのベストラップ1’57”049をたたき出す、これで26号車に抜かれる心配が無くなった、やれやれ。

そして最終ラップ、気を抜かず丁寧にクリヤー、無事トップの26号車を従えてチェッカーを受けた。めでたし、めでたし。

表彰式シャンパンファイトでは、レースクイーンのおねいさんがBOMにシャンパンを渡さず逃げ帰ってしまった為、ただただ逃げまどって終了。


そしてなんとこのレースには日本レース界の至宝とも言うべきあの元マツダワークスの片山義美選手もロードスターでエントリー、クラス2位にきっちり入賞されていました、憧れの名レーサーと同じレースで走れ、うれしさ100倍のBOMさんでしたとさ・・・。



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