2003TIチャレンジカップレース第4戦/2時間耐久レース参戦記
TIチャレンジカップレース第4戦は年に一度の2時間セミ耐久として行われました。
ドライバーは2名、レース中必ず2回以上の給油、ドライバー交代が義務ずけされています。パートナーは一昨年このレースでコンビを組んだミム〜選手に依頼、ミム〜選手は86、富士ロードスターとFRのレースを経験、今年度より新しいマーチワンメイクレースに参戦中の好青年、FFのドライビングにも慣れていて車についてのリクエストも控えめで、ま〜たりレースするにはベストなドライバー。

使用する車は前のレースで優勝した絶好調の#78、1週間前の練習でも不具合は無く、メンテもいつものみわさんに依頼してあるので心配無し・・・・のはずだったんですが。。

レース前日の公式練習、とりあえずミム〜選手がコースイン、30分はど走ってピットインタイムは他のエントラントさん以上の好タイム「勝ったも同然の展開か」と思ったのもつかの間、エンジンからカタカタと異音、どうもメタルがやられてる様な感じ、オイルの粘度を上げて試運転してみるがますます異音はひどくなるばかり。さぁ困った、スペアカーの#77は有るがなんせエンジンがノーマル、戦闘力は相当劣る。2機目のブローで予備のエンジンはもう無いし、時間も無い。

思案の結果、#77にエース#78の足回り、アップライト、ブレーキキャリパー、4速ミッション、マフラーを移植し、少しでも戦闘力を上げる事にした、まぁ肝腎のエンジンがノーマルなのでこの時点で権利は無くなった様なもんですが。作業はメンテのみわさん、ヘルパーさん数名で順調にすすめられ夜7時くらいに終了、当方はその間、ゼッケンの張替、シートポジションの変更等細かい作業をお手伝い。夜は近所の町営の温泉へ皆で出かけ、決勝への鋭気を養った。

今回のレースはいつものTCC4クラスに加え、ロードスターも混走、予選はA、B両ドライバーが走ってベストタイムを採用、当チームは、車の様子が解らないので当方がまず15分ほどアタック、残りをミム〜選手に走ってもらう事とした。

車の方は意に反して、エンジンが非力な他は申し分なく1分57秒台で周回が可能だった、この時点でのポジションはクラス2番手、タイム差もほんの僅か。残り15分となってミム〜選手にバトンタッチ「この車はABSが付いてるので思いっきり突っ込んでも大丈夫、後半インフィールドはノーブレーキ全開でイケるから」と耳打ち、ABSなんか付いて無いし、全開ははったり、ミム〜選手はそれでも「OK」と元気よく返事をしてコースインして行った、大丈夫かいな???

ライバル、トップ#15も同時にドライバー交代、タイムアップはしていない様子、ミム〜選手はと言うと、アドバイス通りのレイトブレーキング、どうやらインフィールドではマジで全開の様子、タイムも57秒後半から終盤には当方のタイムを抜いて、1分57秒495の驚きのクラストップをマーク!そのまま予選が終了し、なんとなんとガスケットすら代えて無いノーマルエンジンでのクラスポールを獲得。ピットに戻ったミム〜選手は「やっぱスポーツABSはエエですねぇ、最後にちょっとロックするけど」って、アンタ、だからそんなもん始めから付いて無いってっ・・・。

車が変わろうが、エンジンが非力だろうが当チームの一発の速さは変わらかった訳で、でも決勝は例によって例の法則で沈んで行くのも見えている訳で、まぁ楽しけりゃそれでエエんですが。

決勝はタイムが速いミム〜選手が1時間15分、熱さでへろへろな当方が残りの45分をドライブすることにした、スタートもミム〜選手に任せ、すべておんぶにダッコ。

クラス1位と言えども、さすがにロードスター、カルタス勢にはかなわず、総合では14番手からのスタート、スタート後1周目はミム〜選手がトップで帰って来たが2周目にはクラス2番手の#15にかわされてしまう、その後は順調に周回を重ね40分を経過したところでドライバー交代、交代後はいっぱいいっぱいの走りをしているつもりでも58秒台がまれに出る程度、3番手の#16に追い上げられてしまう始末、40分経過、あと2周でピットインの予定がなぜか1周早くピットインのサインボード、体力的にもしんどいところだったので、計算間違いは解っていたが次の周で指示に従ってピットイン。

ドライバー交代に手間取った以外は車的にはノートラブル、コース場で抜かれたのは#15だけ、悪くても2位かとモニターを見ると順位は3位に後退していた。レースも終盤、やっぱり1周早くドライバー交代をしたために、ミム〜選手のドライブ時間が規定をオーバーするかもってみわさんからの報告、このレースは2時間経過後トップ車両がフィニッシュラインに戻って来たところでのチェッカーが決まりなので、チェッカーを受けるタイミングによっては失格の恐れも出来て来た。

運悪くトップ車両は#78の後方30秒くらいに来ていて、このまま行くとほぼ1周余計に走らないといけない、もう一か八かでそのままフィニッシュし、失格ならしょうが無いって思いながらも、3位のポイントは欲しい。なんと言ってもこのまま3位でフィニッシュすれば、ミム〜選手はTI初表彰台、がんばってくれているミム〜選手をぜひ表彰台まで連れて行ってやりたい、無線でも付いていれば「スローダウンしてトップをやり過ごせ」ってな指示も出せるんですが、ピットサインだけでそれを伝える事は出来ない。

困った末、ミム〜選手をピットに呼び戻す事に決定、ピットインのサインを出した。ピットイン後そのままミム〜選手をスルーさせれば、その間にトップ車両が追い抜いてくれると算段、予定通りにピットロード走行中にトップが車両が先行、これで1周少なくて済んだ。

最後はなんかどさくさまぎれでチェッカー、完走した喜びも、3位表彰台の喜びもなんの感慨もなく、ちょっと後味の悪いレースになってしまった。

前日不便なピットで#78から#77へパーツの交換をしていただいたメンテのみわさん、及びヘルパーのみなさんにはこの場を借りてお礼を申し上げます。

写真は、黒#78からパーツを剥ぎ取り#77に移植しているところ、間に合わせの8の文字に注目。



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