「文学横浜の会」

 文横だより

< 4月号>

過去の「文横だより」

2019年 4月14日 更新


令和の時代、
なんとなくなじめなかった語感も 既にもう違和感はない。

「令和」の出典情報が乱れたが、
それも徐々になくなるだろう。

漢字にどんな謂れ、意味があろうと、
令和時代はまもなく始まる。

昭和の時代は波乱に満ちた時代で、
平成の時代は比較的に平和な時代だった。

しかし世界に目を向ければ、平成の時代、
イスラム国を巡る戦争や様々な小競り合いはあった。

令和時代はどんな時代だったと、
未来の人は思うのだろう。

      ★

文横だより2019年 4月号を送ります。

◆出席者(敬称略)
 遠藤、金田、金子、川島、河野、佐藤ル、佐藤直、篠田、清水、鶴見、成合、藤村/藤野

◆読書会
 4月6日(土)17時半〜
 テーマ;「木暮荘物語」三浦しをん
 場 所:302会議室
 担当者:川島さん

『木暮荘物語』を選んだ理由

 三浦しをん氏は、祥伝社文庫版の金原瑞人氏(翻訳家・法政大学教授、金原ひとみ氏父)の後書きにもあるように、「純文学」ではなく、「読み物」の中で人はいかに生くべきかを描いている作家だと思ったからである。

 三浦氏は、現在42歳の若手であり、『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞を受賞したのは2006年、三浦氏が29歳のときで、選者の一人平岩弓枝氏に「私が29歳のときには、とてもこんな作品は描けなかった。羨ましい才能」と評されている。その後の受賞歴としては、2012年『舟を編む』で本屋大賞、2015年『あの家に暮らす四人の女』で織田作之助賞を受賞している。

 『木暮荘物語』は性がテーマになっているが、三浦氏は生々しくなくカラッと表現しているので、自然と読めてしまう。『木暮荘物語』は連作短編集で、男女の三角関係、老人の性の問題、浮気、覗き、不妊問題などの深刻な問題がそれぞれテーマになっているが、いずれもサラッと描かれ、ぎりぎりのところで生々しくなく読ませるそのワザが巧みである。

 ただ、サラッと描くのは、いま一歩踏み込んでいないからでもあり、一つの問題を深めた作品を読んでみたいとも思う。  

以下、省略。

全文は下記(文学横浜Webページ「読書会」
三浦しをん「木暮荘物語」
をご覧下さい。

以上 川島 記

◆次回の予定;
  日 時;5月4日(土)17時半〜
  場 所;601会議室
  テーマ;「団塊の世代」堺屋太一。文春文庫出版
    担当者;成合さん

    AMAZONにて廉価本あり
    お近くの図書館等もご利用下さい。

◆その他;

 (1)6月以降の読書会担当予定者は、佐藤ルさん、江頭さんの順です。

    (6月のテーマ予定)担当者;佐藤ルさん
    「土の中の子供」中村文則 新潮文庫
        *芥川賞作品

    AMAZUNにて廉価本あり
    お近くの図書館等もご利用下さい。

 (2)今後の日程
    6月1日(土)
    7月6日(土)
    8月はありません
    9月7日(土)

 (3)山下さんは3月末に退会しました。
    俳句等、今後のご活躍を期待します。

以上

(金田)


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