「文学横浜の会」

 読書会

評論等の堅苦しい内容ではありません。
小説好きが集まって、感想等を言い合ったのを担当者がまとめたものです。

これまでの読書会

2015年03月10日


合評会を行いました。

「文学横浜」46号

「文学横浜」46号目次

 3月8日(日)13時〜
 場所:「幸ヶ谷集会所」(神奈川公園内)

 「文学横浜」46号は全14作品、内容は純文学から時代物の創作10、随筆2、 それに美術評論と紀行文の各1と様々だった。

「文学横浜」はこ

のところ年1回の発行が続いていて、作品の数から年2回発行、との意見や思いはあるが、 手間や資金の事を考えれば、そうはいかないのが歯がゆい。その分内容を濃くする積もりではいるが、 何分怠け者揃いときているから、締切りに間に合わせようとの魂胆は拭えない。

九州から堀さんも駆けつけて、月々の読書会には顔を見せないメンバーも含めて16人が参加した。 それに今回も秋林哲也氏をゲストに迎えた。

我々の会は表現の手段として「書く事」を選んだ訳だが、書く動機は様々、従って書く内容も様々。

作品の感想を言い合う中で、「創作」(この場合、「小説」と同じ)と「随筆」の違いについての意見があった。 明確な決まりがある訳ではないが、作者が「創作」だと言えばそれは創作で、 「随筆」と言えば随筆なのだとの意見を聞いたことがある。 つまり内容的に私小説的な創作でも、同じ作を作者が随筆と言えばそれは随筆なのだ。

しかし読む方からすれば創作と随筆とは違う。 どう違うかは読者それぞれだと思うが、創作と言うからには作者の意図した作り事がある、と言うのも一つだ。 そして創作は作者の意図或いは書く目的に沿った内容である筈だ。

さて、限られた時間内で14作品の感想を言い合う方式だから十分な時間はない。 会場を近くの2次会の場に移しても様々な意見が飛び交った。 作品評価は個々様々なのは無論だが、 大雑把な感じで、最近の号の中では総じて良い感触だったように思う。
その中でも「十八才の航路」藤野燦太郎が圧倒的な支持を得て評価が高かった。

<美術評論>「伝高山右近作のマドンナ像(前編)」篠田泰蔵
<紀行文>「南の島のミミズ達」金子えい子
上記の2作についても好感を持って読まれ、「文学横浜」に新たな作風を与えてくれた。

    以上、金田記

◆次回の予定;
 日時;4月4日(土)17時30分〜
 読書会テーマ;「たけくらべ」樋口一葉(著)、担当者は清水さん。
 「青空文庫」で読む事が出来ます。

 「青空文庫」のWebページ;http://www.aozora.gr.jp/


(文学横浜の会)


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