「文学横浜の会」
読書会
評論等の堅苦しい内容ではありません。2017年11月06日
レイモン・ラディゲ 「肉体の悪魔」
担当(山下淳)
70歳を超えて50年ぶりに読んだラディゲ、
あたかも、17歳の早熟な孫の告白を聞くようなものだった。
作品から感じる、まぶしいほどの若者の肉体と感性の輝きは当然だとしても、、
老人の世の中の真理のすべてを知り尽くしたような物の言い方にも驚かされる。
若者の衒いや張ったり、時々見せる稚拙さを差し引いても、
これだけの作品を17歳で書き上げことはやはり天才としか言いようがない。
日本でも天才と謳われた三島由紀夫。文体の相似性から夭折への願望まで、ラディゲへの傾倒の大きさを改めて痛感した。
出席者からはつまらないから感動の極みまで両極端の評価があった。
以上 山下淳 記
◆次回の予定;
(文学横浜の会)
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