「文学横浜の会」
読書会
評論等の堅苦しい内容ではありません。2018年09月03日
三浦綾子 「氷点」
担当(遠藤)
今回の読書会当番に際して、ちょうど9月度に回ってきたこともあり、長編小説を課題にしても良いかなと思った。
それならば、自分がもっとも記憶に残る、そして血縁というものの存在を考えさせる本作三浦綾子著「氷点(上下)」
にしてみようと考えた。本作は、作者三浦綾子が「朝日文学賞」にかけた渾身の作品である。
全体を通して以下内容を意識してみたいと思った。
【良かった点】
・ラストがすばらしい。
【悪かった点】
・西洋名作のいいとこ取りである。
・主人公が類型的である。
【所感】
本作品を「大衆小説」であると考えれば、小説の販売数、テレビや映画で何度も放映されていることから、成功していると言える。
ストーリー展開も速いので、飽きないし、その後の展開がどうなるのかを気にしてしまう。
これらのことから、作者は大衆小説という気軽な入り口から「キリスト教」というものを紹介し、興味を持ってもらおうと願ったのではないかと自分は考えるのである。
以上 遠藤 記
◆次回の予定;
(文学横浜の会)
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