「文学横浜の会」
読書会
評論等の堅苦しい内容ではありません。2018年12月11日
アランポー 「黒猫」
担当(山下)
出版不況といわれる昨今、かろうじてマーケットを支えているのはサスペンスといっても過言ではない。
映画やテレビにおいてもしかり、膨大なコンテンツが生産されているのである。
その嚆矢となったのがアランポー。200年前に文学の可能性をコペルニクス的に広げたのである。
「モルグ街の殺人」は推理小説、「黄金虫」は暗号の謎解き、そして読書会で取上げた怪奇小説「黒猫」。
面白い、稚拙だとさまざまな意見が出されたが、死体を生きた黒猫と一緒に壁の中に塗りこむという仕掛けも怖いが、、
一人称で書かれた主人公あるいは作者の狂気の中にこそ恐怖はあるのでではないか。
「現代における恐怖とは何か」新しいポーを読んでみたいものである。
以上 山下 記
◆次回の予定;
(文学横浜の会)
|
[「文学横浜の会」]
禁、無断転載。著作権はすべて作者のものです。
(C) Copyright 2007 文学横浜