「文学横浜の会」

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2022年04月07日


B『タカシちゃんは三度鬼』 和田 能卓

<書き込まれた感想>

遠藤さん 2022/2/28 08:57 投稿

今回も楽しく読ませてもらいました。
和田さんの書く童話、読み物はいつも温かみが感じられます。
それもこれも和田さんの人柄が成せる技だと思います。
今回の主人公タカシちゃんというのは和田さん自身のことなのかなと思いながら読みました。
一見、鬼を3度やらなくてはいけないというのは、今の時代だとイジメに当たるかもしれないのですが、タカシちゃんにとっては嬉しくてしょうがないことだというのは、なかなか良いオチです。 次回作もタカシちゃんのエピソードを期待しております。

浅丘邦夫さん 2022/3/12 09:36 投稿

いい童話です。楽しい童話です。遊びの最中タカシちゃんは、お腹が痛くなってくもがくれ、だが災い転じて福となす、よかつたね。

森山里望さん 2022/3/14 16:48 投稿

缶蹴り、お豆、境内、お便所…年齢の違う子たちがハンディをつけて一緒に遊ぶ様子。昭和37年となくても、時代背景が浮かんでほっこりしました。。子どもたちは真剣に遊びます。ぶつかり合ったり、我を通そうとしたり、もっと厳しく容赦ない面もあると思います。のどかでほほえましい大人が望む子ども社会の憧憬でしょうか。

石野夏実さん 2022/3/20 17:45 投稿

前作52号の「タカシちゃん、コウモリを捕まえる」のタカシちゃんシリーズですね。昭和37年5月の頃のお話。今回も、あの頃こどもだった大人たちにも楽しく読めるノスタルジックな童話でした。
純粋で心優しくなければ童話は書けないのではないかと、私はずっと思っています。
遊びの中で一人前の仲間として扱われない万年お豆から卒業して、やっと缶蹴りの鬼になれたタカシちゃん。楽しかったけれど、逃げた子たちをちっとも捕まえることができずにT時間がたち、おなかの具合も悪くなりみなに黙って家に帰ってお便所にいるタカシちゃん。やさしい仲間たちは、家まで迎えに来てくれましたが。。。鬼なのに途中で逃げ出した子は次に遊ぶときは三度鬼にならなければならないルールであることをリーダーに優しく告げられました〜。黙って逃げ帰って、もう遊んでもらえないかなと思っていたところ三度も鬼になれるんだ。タカシちゃんは、嬉しそう。。でも、みんなを捕まえられるかな。

中谷和義さん 2022/3/21 13:05 投稿

勇気を出して遊び仲間にいれてもらう。小さな子どもにとってはちょっとした大冒険だ。便所の窓から友だちに声をかけるラストもほほえましかった。

阿王 陽子さん 2022/3/21 17:01 投稿

童話、児童文学として、短編ながら完成されている作品と思った。タカシちゃんの、「お豆ではなく、ちゃんとした仲間になれたような気がして」いた、というさみしい気持ちがせつない。ラストのうれしくなったタカシちゃんのかわいさが心に残る、あたたかい、作品だった。

成合武光さん 2022/3/28 10:50 投稿

童歌が懐かしい気がします。タカシチャンはよく頑張りました。そして意気地なくならずに、「今出るよ・・待っててね?」と。素敵ですね。

林 明子さん 2022/3/28 23:56 投稿

タカシちゃんと甥とが重なり、ドキドキしながら読み進めました。
甥もタカシちゃんと同じように躰が弱くて小さく、早く走ることもできず、足手まといになりたくない、との思いからずっと一人遊びばかりです。
でも、タカシちゃんのお友達の優しいこと!
「お豆」と配慮したり、いなくなったタカシちゃんを迎えにいったり。
そして、タカシちゃんの無邪気で明るいこと!
子どもの持つ純粋な優しさや、ありのままを受け入れる真っ直ぐさが、そこかしこに表されていて、癒されホッと心温まる作品です。

金田清志さん 2022/3/29 06:16 投稿

素直なタカシちゃんの様子が伝わってきました。

山口愛理さん 2022/4/1 14:00 投稿

童話的なほのぼのした物語。悪意が全く無くて安心できる。気になったことは歌の回数がちょっと多いこと。でも可愛い作品です。
※校正上、気になった点 p43下段 文中の?や!マークの後は一角空けること。文末は空けなくて良い。

佐藤直文さん 2022/4/2 19:25 投稿

微笑ましい。こどもの気持ちをよく捉え、完成度が高いと思いました。

太田龍子さん 2022/4/3 12:02 投稿

登場人物が可愛くて楽しく読ませていただきました。思わずタカシちゃんに幸多かれと祈ってしまいます。

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