「文学横浜の会」

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評論等の堅苦しい内容ではありません。
テーマになった作品について参加者がそれぞれの感想を書き込んだものです。
  

2022年04月07日


H『野鳥おりおり (二)』 篠田泰蔵

<書き込まれた感想>

遠藤さん 2022/2/28 08:53 投稿

前作に続き今回もお住まいの近くの広袴調整池に生息する野鳥たちを観察し、その生態にまで及んだ観察眼はさすがです。
特にアオサギの求愛ディスプレイの章は興味深く読ませてもらいました。

浅丘邦夫さん 2022/3/12 17:55 投稿

野鳥ジヨウビタキが、鏡に映る自分を敵と見て、激しく、いつまでも攻撃する様は笑えない。人間だって同じ。

中谷和義さん 2022/3/21 13:15 投稿

野鳥の観察記。カワラヒワのつがいの写真説明を「熱愛としか浮かばなかった」と締めているのが印象的だった

阿王 陽子さん 2022/3/21 17:18 投稿

写真を入り混ぜながら、あたたかい目で野鳥たちを観察している。かわいらしい写真に対するコメントがなんともほほえましかった。

清水 伸子さん 2022/3/22 15:52 投稿

文章が美しく、鳥たちの生態が良く観察されていて、すばらしいと思いました。スズメは身近によく見かける鳥なのに、この写真にある様子は
見たことがありません。篠田さんならではの作品ですね。

森山里望さん 2022/3/22 16:39 投稿

写真がふんだんで、カラーだったらもっといいのにと欲張ったことを思いながら楽しく読みました。
120p写真Hのコサギのたたずまいが好き。住宅地にこんなにたくさんのコサギが来てくれるのは、共存しようとする人間側の行いあってのことなのですね。123p写真Fバッチリの瞬間ですね。人間も鳥も子育ては大仕事。アフリカ黒人の中にも肌の白いアルビノと呼ばれる人がいて黒人社会では迫害されていると聞きます。バンにもアルビノが生まれることに驚きました。元気に成長してくれますように。135p写真Eのような光景はとんと見なくなった。雀など気にかけることなく暮らしている身でもその数が減ったことはいやでもわかる。
後記「たとえ出会う野鳥が平凡でも…」という篠田さんの力まない野鳥観察のスタイルを素敵だと思いました。人の暮らしも同じですね。

石野夏実さん 2022/3/26 15:33 投稿

前回に続き、身近な「野鳥」の興味深い話でした。たまに所用で京王線に乗り換えるため、小田急本線の新百合ヶ丘から栗平を通る小田急多摩線に乗ることがあります。この沿線地帯を車窓から眺めていると、多摩丘陵が広がっているのがよくわかります。また、すでに20年近く前になりますが、車で真光寺川の奥にある?農家を改造した茅葺屋根のお蕎麦屋さんへ、家族とあるいは友人たちと行ったことが何度かありました。そのお蕎麦屋さんへ行く途中に、里山と呼ぶのか谷戸と呼ぶのか、都会の喧騒とは関係なく小川が流れる別世界のように存在している場所があったのです。広袴公園とは、その辺りではないかと思うのですが。。。今回は前回より写真も多く、各章の「題」を頭に入れながら文章を読み、写真の番号を追っていきましたが、予算の関係でカラーでないのが残念でした。
我が家の庭にも、ムクドリが訪れます。夫は彼らのために、蜜柑を木の枝に刺して置いてます。知らない間に食べているようです。スズメはこちらでも見かけなくなりました。
今回一番気に入ったのは、最後のカワラヒワの寄り添う連続写真とお話でした。

成合武光さん 2022/3/28 10:59 投稿

昇って来る朝日に向かって飛ぶサギの編隊… 文はそのまま絵です。
写真K、川中でじっと餌を待つシギ、私もよく見かけますが本当に感心します。
枝のてっぺんは気持ちがいいでしょうね。しかし危なかしくも思うのですが。
アルビノの成鳥を見ることは出来るのでしょうか、可哀そうですね。鯉に呑み込まれる雛もいるとか、自然は恐ろしくも思います。
穴の大きさ2ミリの違いで、雀とシジュウガラの住居が決まるとは、誠に厳格。自然界の奇しき発見。水抜き穴の雀も可愛い。ほっこりします。現実は厳しいのでしょうが。
カワラヒナの熱愛、当てられますね。・・・愛は地球を覆っている。まさしく真実。

金田清志さん 2022/3/29 06:29 投稿

前作につづいて作者の近辺での野鳥観察記。
観察がこまやかですね。画家としての観察眼もあるのでしょうね。

山口愛理さん 2022/3/31 17:42 投稿

前回に続きというか、写真を含め前回よりもパワーアップした「野鳥おりおり」に圧倒された。コサギやバンの部分は興味深く、シジュウカラやスズメのマンションも面白かった。
ただ文章を読みながら写真の番号を見て、というのは読む方としては少し散漫になってしまう。例えば写真説明の文章はキャプションのように写真の下部にまとめ、エッセイの文章はエッセイ作品として独立させるやり方もあったのでは。その方が野鳥に対する愛情深い篠田さんの文章をより集中して味わえたかな、などと思いました。ご参考までです。

和田能卓さん 2022/4/1 13:05 投稿

鳥たちへの愛情の深さ・重さがひしひしと伝わってくる文章と、写真量・迫力とに圧倒されました。本当にお好きなのだなあ、と感じ入りました。僕にもそういう対象がありますので。

佐藤直文さん 2022/4/2 19:36 投稿

自然豊かに、野鳥がいて、素晴らしい写真、紹介をいただきありがとうございました

林 明子さん 2022/4/2 21:30 投稿

どれくらいの期間、どんな時間帯に、どんな方法で、これだけたくさんの野鳥たちの観察をすることができるのだろう・・・・・・と感心するばかりです。
野鳥の行動や生態についての知識があれば、何気なく見ている鳥たちの必死さや可愛らしさが、より強く感じられるのになと思いました。

太田龍子さん 2022/4/3 11:15 投稿

鳥たちがとてもかわいらしく描写が生き生きとして引き込まれました。写真もお上手ですね。特にカワラヒワの写真めちゃくちゃ愛らしいです。篠田さんは姿や行動を中心に観察されているようですね。私はものぐさで聞こえてくる鳴き声を鑑賞しているだけですが、うちの近所は鶯が鳴いて、今年はもうイソヒヨドリも来ています。サギは姿はとても優美ですが声がギャーッという感じで釣り合わないというかちょっとコワい。以前は時々見かけた尾長を最近は全く見なくなりました。この作品を拝読して鳥は環境の変化にとても敏感なのだと感じました。

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