「文学横浜の会」

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2002年3月3日


 「3月、雑感」

 3月になったとは言え、暖かい日が続いて、4月上旬の気候だと言う。 年々暖冬傾向にあると言われるが、確かに、記憶に残る子供の頃の寒さは感じられなくなった。 建物の保温構造の普及と暖房設備にもよるが、真冬でも快適な暮らしができる。

何時もは3月の声を聞いて、ジャガイモの植付けの準備に取り掛かり、中頃に植付けをするのだが、 今年は暖かい陽気に誘われて、早めに植付けをした。 芽が出て、雪にやられるとまづいのだが、芽を出しはじめた種芋を見て、つい植えてしまった。 結果はどうなるか判らないが、天候ばかりは神のみぞ知るだ。

 近くの種苗店に出掛けると、色取り取りの花が並んでいる。 ガーデニングが流行っているのか、それらに関する鉢植えも数多く出ている。 マンションのベランダに飾るに相応しい珍しい花々も出ている。 そうした花々を見て歩くだけでも楽しいが、種や球根を購入して、自分で育ててみるのも楽しい。 芽が出て、花が咲けばそれだけで嬉しくなる。

 長い不況から、まだまだ先は見えない不透明な日が続いているが、 こんな時期だからこそ、自然に親しむ時間を持ちたいと思う。 人は、自分で食する物を育てて生きてきたのだ。 自給できる知識と技術があれば、不況などない筈ではないか。 食する物があれば、人は生きていかれる。 どんなに不況が続いても、なんとかなるさ、と思いたい。

 一方、少子化傾向で、子供が少なくなっている。 国土に見合った人口は、一体どれだけの数か知らないが、急激に子供の数が減るのが問題なのだ。 どうして子供が少なくなったかは置いて、こうした現実を直視する必要がある。 年金にしろ、医療保険にしろ、つまり諸々の制度・法律を早急に見直す必要がある。 今言われている構造改革も、真に国民のための改革であってほしい。

 色々、言いたい事はあるのだが、纏まらない。

(KK)


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