「文学横浜の会」

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2002年7月1日


「ワールドカップは終わった!」

 ワールドカップも昨日(30日)のブラジルとドイツの決勝戦で、終わった。

やっぱりブラジルは強い。前評判は余り良くなかったけど、予選の一試合目を逆転勝ちしてから、 全試合貫禄勝ち、って言う感じだった。 全勝するなんて、一勝しただけで史上初の快挙だと喜ぶ国と比べると、 やっぱり力が、じぇんじぇん違うんだな、って思う。

でも開催国の日本と韓国もよく頑張った。特に韓国の頑張りは見ていて感動ものだった。 力も相当ついたんじゃないかな。これからの事を考えると日本もうかうかしていられないけど、 アジアのサッカーを考ええば、いい事だと思う。今回は全敗だった中国だって、 ますます強くなると思うし、そうすれば互いに競争して、アジアの力も上がる。 ヨーロッパや南米が強いのは、強豪国が沢山あるからで、その中で競い合っているからだと思うんだ。

 サッカーは戦いだとよく言われるが、その意味も今回のワールドカップを見てよく解った。 選手の技術は無論大事だが、戦う姿勢というか、粘り強い継続した闘争心がなければ、 どんな強いチームでも勝ち進めない。一瞬でも隙を見せれば、敗者になってしまう。

こう言う国同士の戦いなら、大いに歓迎だ。イスラエルとパレスチナも、インドとパキスタンも、 その他紛争の絶えない国同士、サッカーで戦ったらどうだろう。定期的に戦って、 勝った負けたと一喜一憂し合って、そのうち勝敗はどうでもよくなって、 互いに健闘を讃えあうようになると思うんだが…。

 さて、ワールドカップは終わったけど、日本のサッカー熱はどうなるんだろうとぼくは少し心配だ。 南米やヨーロッパのように、国の文化に溶け込む程にはまだまだ時間が必要だと思うけど、 サッカーを見続ける人がどれぐらい残るのか。例えばJリーグが始まる前のサッカーの試合は、 国際試合でもスタンドはガラガラ、満員になるのはまれだった。 Jリーグの試合でもせいぜい1・2万人程度の観客だ。

こう言うぼくも、競技場に足を運んだことはないが、少なくとも野球よりは面白いと思うようになった。 何より、会社の宣伝媒体になっていないのがいい。 プロ野球のあるチームのユニホームが「TOKYO」から「YOMIURI]になるらしいが、 そんな事を聞くと、益々、ぼくは見たくなくなる。

どのチャンネルも特定の球団だけしか放送しないのも、日本のプロ野球には良くないと思うんだ。 「YOMIURI]のユニホームを着た選手を他の企業の放送局が中継したりチヤホヤするのも、変だよね。 それなら各放送局でそれぞれチームを持って、そのチームの試合だけを中継したらどうだろうか。 無論、他局のチームなんてはチヤホヤしない。

 オリンピックの野球監督に、長島元巨人監督が就任するらしいが、これも門外漢からすればちょっと奇異な感じがする。 本当に監督にふさわしい人選をしたのか、大いに疑問を持つのはぼくだけなのだろうか。 個人の人気だけに頼っていると、将来は不安だと思うんだけどなぁ。

優秀な野球選手が大リーグを目指して渡米するのも頷ける。

(KK)


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