「文学横浜の会」

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2002年11月2日


「セクシャルハラスメント」

 ぼくの机の上に、無造作に「セクシャル・ハラスメントのない職場にするために」というコピーが置いてあった。 出勤してすぐだから、あれ? ぼくは考え込んでしまった。 何故こんなコピーがぼくの机の上にあるのだろうか。 真逆、まさか、ぼくが職場で一番そう言う事をしそうだと誰かが案じて、 目を通しておけと暗示的に置いたのではないか、と思った。

涼しくなってほっとしたのに……。

電車の中で、或いは通りを歩いていて、背中の肌が目の前にあると、 「おいっ」と背中に手形をつけたい衝動に駆られる事がある。 それが女の人で、目の前にあればよけいそうだ。 小さい頃に裸で、近所のミヨちゃんやケンちゃんや、 カズエちゃんと背中を叩きあって遊んだイメージが残っているのかも知れない。 背中をパチンと叩く感触は何とも言えな快感だった。悪戯好きだったからなのかも?

 それを言うと、職場の女の子(いや、女子職員)は「やだ―、へんたーい」と声を揃えて言う。

同じように、ミニスカートの女の人が目の前に立ったりすると、太腿を触ってみたくなる。 これは職場では絶対に言わない。きっと「へんたーい」を超えて「痴漢オヤジ」と言われるからだ。

気の小さいぼくは、チカン行為は絶対にしない積もりだが、 どうにもそう言う衝動に負けて、つい手が触れてしまったらどうしよう、 と考えると満員電車には乗れなくなる。

そんな事をすれば新聞に出てしまう。いやぼくなんかでは新聞にでないか。 でも会社には知られるから、居辛くなって、ひょっとしたら懲戒免職。 恥かしー〜い。

痴漢行為をしてはいけないのは当然だが、電車に乗るときはイスラム教のように、 肌を出してはいけませんとかの決りも作ってほしいぜ。本当に。

 で、ぼくの机の上にあったコピーだが、よく見ると社員全員に回覧されている。 何もぼくのために配られたコピーではなかった。少しほっとした。 みると厚生省大臣官房人事課で出した通達だった。 そう言う事も、お上が音頭を取る時代なのかなぁ。

書いてある事の殆どは当然だと思うけど、 「性が女性だと言うだけで、お茶くみなどを強要してはいけない」と言うくだりには正直、困惑する。 言われればそうなんだろうけど、真逆、男の社員がお客へお茶を出すなんて…。 こんな事を言うのは、ぼくが旧い人間だからなのだろうか。

 女性の生理休暇があるなら、男には二日酔い休暇も認めてほしいね。 まぁ、これは屁理屈なんだけどね。

それにしても「セクシャルハラスメント」の文字を見て、チカンと混同して考えるなんて、 ぼくもどうかしている。きっとストレスが溜まっているんだな。

 <閑話休題>

拉致問題はどうなるんだろう。
アメリカはイラクを攻撃するんだろうか。
小泉首相は日本を再生できるんだろうか。

それにしても補選の投票率の悪かった事。こんな事で本当の民主主義と言えるんだろか。 30パーセント足らずの投票率で、これが民意だなんて到底言えないよ。

 おっと、忘れそうだった。今月は二人の日本人ノーベル賞受賞者が誕生した。 明るい話題だけど、その後のフィーバー振りは……。

日本はまだまだ冬の時代が続きそうだ。
来月こそ、明るい話題を書きたい。

<K.K>


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