「文学横浜の会」

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2003年4月6日


「桜は満開だけど、」

 3月末から桜の花が膨らみだして、近くの桜はもう満開だ。 昨年は早すぎたから、今年は例年通りというか、4月に入って桜の花が咲き出した。 土曜日(5日)の雨と風で、満開の花がなんとも気の毒だった。 この季節だけは、どうか快晴であってほしいと思うのは僕だけではないだろう。

 アメリカとイギリスは、今イラクで戦争をしている。 21世紀になっても、人の世では、戦いの無くなる事はない、と言うことなんだろう。

日本の世論や世界の世論は、どうやら戦争に反対の声が多いらしいが、残念ながら、 そう言う人たちでも何時か戦いをしないと言う保証はない。 人の世から戦いが無くなることはない、と思う。 つまりこの戦争は反対だけど「人は戦わなければいけないこともある」と思う限り、 戦いは無くならないと言うことなんだ。

こうしたことは、生をうけているものの本能的なエネルギーの一つなんだね、きっと。 やたら好戦的な人もいるし、あるいは人には負けたくないと思う心がある限り、 戦いは尽きないと思う。

それに宗教が絡むと、もう一つのエネルギーだから、手に負えない。 熱心な信者ほど厄介で、本人は絶対に正しいと思っているんだから。 「聖戦」とか「絶対的な正しさを広める」とか、とことん行けば戦い……。

何事も、ちゃらんぽらんがいいのかなぁ。

なんか厭世的になった。

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 さて、今年は地方選挙のある年で、僕のいる県でも知事と県会議員の選挙がある。 通勤途中の駅で、「おねがいします」の合唱には辟易するけどね。 地方政治の選挙でも、国会議員の選挙と同じような政策を並べているのが、 なんかおかしい? と僕はかねがね思っていた。 僕らの暮しにセイジが大きく関係するのは解るけど、県会議員にしろ市会議員にしろ、 実感がないんだよね。

それと言うのも、国の政治なら毎日接する報道でなんとなく判るけど、 地方政治は情報がすこぶる乏しいからだと思う。 先日、恐らく県会議員の候補者だろう「イラク問題〜〜」とかマイクで喋っていたが、 そんなの、全くとは言わないけど、あんまり県会議員と関係ねえじゃん。

国会議員の選挙では「私はこう言う国にしたい」と具体的なビジョンを言ってほしいのだが、 そういった候補者は少ないね。 政党選挙だから、候補者が政党の政策に縛られるのは仕方がないにしても、 少なくとも国会議員に立候補する人なら自分のビジョンを持ってほしいし、 自分の信念に即した行動をしてほしい。そうした候補者を選びたい。

でも、僕らの暮しに一番密接に関係するのは、市であったり、県であったりするんだよね。 市議会議員や県会議員なんかくだらない人間が多いから、真面目に選挙に行きたくなかったけど、 今年は行くかなぁ。でも県会議員は誰に投票するか、これがよく判らない。困った……。 人に頼まれたからって、僕は絶対に投票しないよ。 だけど誰に投票するか、困るなぁ。自分に入れちゃおうかな。これは冗談。

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 今、重症急性呼吸器症候群(SARS)と言われる新型肺炎が、中国や香港を中心に、 世界に広がっているらしい。 詳しいことは知らないけど、何やら謎のウイルス、とのふれ込みだ。 どう言うふうに広まるのか、まだ解明されていないから、不気味で、 香港や中国は大きな影響を受けている。 日本に入ってこないよう願うばかりだ。

 今日(6日)は天気がいい。これから花見に出掛けるとするか。

<K.K>


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