「文学横浜の会」

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2003年11月2日


「総選挙」

 総選挙が告示されて11月9日が投票日とのことだ。 最近、仕事が忙しくてテレビを観ている時間がないからなのかも知れないが、身近に選挙の騒音は聞こえない。 既に選挙戦は終盤との声も聞くが、これからの日本の方向を決める重要な選挙であることは間違いない。

それにしても投票率の悪さはどういうことなのだろう。先の埼玉県での参議院議員補欠選挙の投票率が27%余りとは…?  今度の投票率がこんなことにはならいとは思うが、日本の民主主義のありようを晒していると思う。 「この国民にしてこの政治」と何処かで聞いたことがあるが、正にそうだ。 投票する、と言う行為そのものがどう言うことなのか、自覚できていないと言うことなのだろう。

 アメリカでの投票の始まりは、幌馬車隊のリーダーを決めることから始まったと言う。 つまり、自分達の命と財産を預けるに足るリーダーを決める、ための投票だったのだ。

アメリカの大地を幌馬車隊で前進するには、 気象、未知の地形それに野生動物は無論、原住民(インディアン)の襲撃からも隊を守らなければならない。 リーダーの能力によっては財産は勿論、命さえ危うくなる。だから国の行く末を決める議員を決めるのに、 参加しない等と言うことは考えられない。

でも、何処かの国のように、投票率が九十何パーセントと言うのもおかしいけどね。 会社でもリーダーの能力が無ければ、その会社は傾く。国も同じで、リーダー悪ければ、国民は長い不況に苦しむ。

 日本は官僚国家だと言われている。 事実、この程度の政治(国民)でもなんとか程々の繁栄が出来たのも、官僚によることも多かった。 しかし、今の日本が長く不況に苦しむでいることも事実だ。 今の日本が構造的なものだとの指摘が方々でなされて、ここでも書いてきた。 今回の選挙が大事だというのはそこにある。何れにしても、選挙結果は10日には判る。どんな方向になるんだろうね。

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 春咲き球根の植付準備をしなければと思うのだが、中々時間がとれない。土いじりをしている時間が一番落着くのだが、 勤めを持っているとままならない事も多い。まあ、そのうち時間がたっぷり持てるようになるのだから、それまでは我慢。 去年の球根を掘り出し、鉢の土をほぐして、としたい事は沢山ある。

 勤め先の近くにはもう大きなモミの木がセットされた。 夜になると飾られたイルミネーションに照らされて、年末へと、なんだか急かされているような気分になる。 幾らなんでも早いんじゃないか。そんなに急いで、もっとゆっくりしようぜ。 なんでも競争、競争で、勝ち抜いて、人より多くのお金を儲けて、それでどうするの。 食べていけるだけの物があれば、それでいいじゃない。

なんだか愚痴っぽくなってきたからこれで終り。

 投票には絶対に行くぜ!!

<K.K>


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