「文学横浜の会」

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2007年3月4日


「地方議員はすべてボランティアで」

 先週、いつものように出勤で駅に向かったらニコニコした顔の見知らぬ人から「行ってらっしゃい」と声を掛けられた。 みると何人かがビラ配りもしている。ぼくはそういうビラは受け取らない事にしているから、軽く手を上げて、 「結構です」と態度で示した。だからビラの内容は見ていないが、幟の人名をみてすぐ直感した。 4月に地方選挙があると訊いているから、市会議員か県会議員か、立候補を目論む輩なのだろう。 選挙が近づくと益々こういう輩が多くなるに違いない。

だいたい、ぼくは地方選挙の仕組みに嫌悪感をもっている。だけど日常生活には重要だという事も知っている。 それが30%〜40%の投票率で議員が決められるというのもなんとも複雑な気持ちになる。

地方議員の多くは、 一部の政党・宗教団体関係者、或いは土建屋等の公共事業に敏感な企業関係者、地域の顔役、 そんな者たちが地方議会を牛耳っているのが実態なのではないか。 財政が逼迫しているのに、色々な形で受け散る議員の歳費は大企業並みの、いやそれ以上の額なのだ。 地方公務員の手当ての実態が明らかになって呆れたのはそんなに昔のことではない。 情報公開によって一部そういう実態が明らかになっているが、議員となるとまだまだ実態が明らかになっている訳ではない。

例えば議会に出れば議会手当てがつく。議会までのタクシー手当てがでるというのもあるそうだ。 そうした手当ては議員自ら決めたり、廃止したりするのだから、色々な屁理屈をつけて、そうおいそれと廃止しない。 そんなおいしい話が議員以外の職業にあるだろうか。

地方議会と言えども、その扱う問題は数多い。福祉、道路、教育、医療、ゴミ問題等等、多岐に渡っている。 普通の人でもこうした全ての事に精通するのは大変な事だ。 それを全て、あのボンクラの地方議員が決めるているのだ。教育が荒むのも無理はない。 いくら国が崇高な理想で方針を決めても、国民に一番身近な地方議員がボンクラではなんとも情けない。

そもそも、地方議員はすべてボランティアにすべきである。諸外国ではそれが普通なのだそうだ。 問題毎に、問題に関心のあるボランティア集め(或いは投票で決めて)、対処すればいい。 歳費は1日幾らと決めて、交通費も実費、ボランティアは問題毎に20〜30人ぐらいがいいのではないか。 そうすれば今のボンクラな議員に支払っている歳費より遥かに少なくて済むだろう。

<K.K>


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