「文学横浜の会」
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2009年5月5日
「不況の時こそ改革・変革の時」
不況と突然の「新型インフルエンザ」の発生にも拘わらず、連休期間中、
マスクで武装した観光客で賑わう飛行場がテレビで報道されている。
一方、選挙目当てとしか思えない「高速道路料金の値下げ」で、予想された通り、
高速道路は渋滞とのニュースがテレビで報道されている。
百年に一度の不況だと称して、国はどうして、不可解な政策を推し進めるのだろう。
だいたい、不況になって問題なのは、会社に職が無くなって、倒産し職を失う国民が増えるからだろう。
一方で、国内では人材が不足している職種もある。所謂、介護職、農林職では人材が不足していると言う。
つまりそういった職は賃金が低いから嫌われたのだと思うが、これは財政の使い方に問題があって、
財政の使い方さえ変えれば、仕事が増えることになる。
国の政策として、そうした職種の賃金が上げられるように、財政をシフトすればいい。
これはある意味革命であり、現在利益を受けている勢力から大きな抵抗を受けるだろう。
そうした抵抗勢力を押さえるには、国民によく説明し、世論の後押しが必要だ。
不況はないに越したことはないが、不況は資本主義の中では必ず起きる、と考えた方がいい。
人間、誰しも好況時には浮かれて、大きな改革・変革を考えることはなく、保守的な傾向を強める。
不況になって初めて社会的なひずみ・問題点が大きくクローズアップされる。
それは神様が、改革しなさいよ、そろそろ変革の時ですよと言っていると考えた方がいい。
世界は今不況の最中だが、日本の高速道路の渋滞や海外渡航者で賑わう国際空港などを目にすると、
戦後の動乱期のニュースと比べれば、まだまだ日本は深刻な状態ではないのではと思う。
政治の舵取りさえ上手くやれば、まだまだ再生は可能だ。
日本は膨大な借金を抱えているが、その他に、以下のようなな大きな問題を抱えている。
いずれにしても財政的な事が根にあり、しっかりとした予算措置が必要で、財政支出の大きな組み替え措置が必要だ。 <K.K>
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