「文学横浜の会」

 エッセー


INDEX 過去のエッセー

2009年10月5日


「ニュースの種は尽きない」

 政権政党が変わると、成る程、変わるものだ。

 官僚に依存しない政治主導の政権のあり方もマスコミを通してだが、少しずつ明らかになっている。 どういう結果になるのか2・3年のレンジで見なければいけないとは思うが、 日本のおかれている現状はそんな悠長なことを言っている状態ではない。 でもやはりここは暖かい声援をおくる事も大事だ。

 ここにきて所謂「酒井法子」の麻薬関係のニュースがやっと少なくなった。 総選挙が始まるまで、あんなに報道する価値があるのだろうかと、番組表を見ながら思っていたが、 マスコミに取り上げられる頻度の格差に暗澹とした気持ちだ。 マスコミにすればそれだけ庶民が興味を持っていると言うが、果たしてそうだろうか。 興味を示すのはマスコミがセンセーショナルに扱うからで、大衆はマスコミに踊らされていると言ったら言い過ぎだろうか。

麻薬が身体に良くないとは広く知られているが、どうしてこうした事件が絶えないのだろう。 使う人間も悪いが、売る人間はもっと悪い。 売る人間を捕らえることが肝心なのに、日本の取り締まりはそうした方向性を持っているか疑問だ。

酒井容疑者が逃走したのも、麻薬の化学反応を消す為であり、使用していた携帯を破棄したのは、 麻薬売人(譲って貰っていた身近の人かもしれないが)の情報を残さない為だったのかも知れない。 そんな事は素人でも判るのに、酒井容疑者から、売人に関する有効な情報は出なかった模様なのに、 どうして警察は保釈したのだろう。

所謂、麻薬の売人を捕らえるのは、現在の法制度ではなかなか難しいと聞いている。 それなら「囮捜査」についても検討してはどうか、と思う。 無論、麻薬の売人捜査に限定してだ。 麻薬の売人はその道のプロ、確信犯だから、そうでもしなければ逮捕まで持っていくのは難しい。

末端の麻薬常習者を捕まえても、麻薬撲滅にはほど遠い。 マスコミもセンセーショナルに扱わず、黙ってマスコミ世界から抹殺するぐらいのスタンスでいい。 大きく報道するから、売名行為に利用しようとしたり、自分を得意な存在だと錯覚する者もいる。 だから、ただただ無視してマスコミから追放すればいいのだ。

 ここにきて自民党の中川元財務大臣の死亡が報道された。 事件性はないと報道されているが、死因はまだはっきりしていない。状況から自殺の可能性は少ないとの事だが、 恐らく、暫くの間、中川元財務大臣の死亡に関するニュースがマスメディアを賑わすだろう。
ニュースの種は尽きないと言うが、全くその通りだ。

<K.K>


[「文学横浜の会」]

禁、無断転載。著作権はすべて作者のものです。
(C) Copyright 2000-2004 文学横浜