「文学横浜の会」
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2010年10月4日
「中国は大き過ぎる」
尖閣諸島をめぐる中国の姿勢について、多くの日本国民は奇異な感じを持っている。
何故ああした報道をしたり行動をとるのか全く解らない。
ただ不気味な大国意識だけが透けて見える。が日本の隣国であり、経済的にも切っても切れない関係にあるのも確かだ。
一国の人口は多くて2・3億人ぐらいが限度ではないかと常々考えている。
多すぎると政策が隅々に浸透し難いし、多くの場合多民族の集合体とならざるを得ないから、国家としての纏まりも弱くなる。
国家としての体裁を保つためには言論を制限し、政党を一党しか認めないのもそうした理由からだと推測できる。
日本のような体制・制度となったら、中国は群雄割拠のような状況になるだろう。
それだけに、国内に不満分子も多い。
例えば13億の人口の内、1%が成功者とすれば、1%の不満分子がいると思えばいい。
13億の1%と言えば千3百人になる。これは欧州の一国に相当する。
不満分子は往々にして愛国心に根差した口実で政府を追及する。
大多数の国民(この場合、どっちつかずの国民)は大きな声の方に動かされる傾向にある。
成功者の声と不満分子の声とでどちらが大きいかと言えば、それは圧倒的に不満分子の声だ。
そしてより大きな声に世論が動かされるのは日本も同じで、圧倒的な世論だとは言えそれが正しいとは限らない。
そうしたことを考えれば、中国政府の発する声明は国内向けに発せられる場合が多い、と思った方がいい。
何せ1%の国民が間違った情報に囚われて愛国心を奮い立たせれば国としても手に負えなくなる。
今となって、中国政府として「尖閣列島は中国の領土ではない」とは言えなくなっている状況だと推測する。
でもそれはやはり間違いで、国民には正しい情報を与えるべきだ。
それとも中国政府は本当に領土的野心があるのだろうか。
同国が<尖閣諸島(中国名・釣魚島)のある東シナ海や、ベトナムなどと領有権を争う南シナ海を、
国家の領土保全にとって最重要な「核心的利益」に属する地域とする方針を新たに定めていた>
と言う記事を目にするにつけ、難しい国だと思う。
政治体制の異なる、巨大な人口を抱えた中国とどう付き合うのか、日本の政府も充分に心してかからなければいけない。
ぼくがもし中国の指導者と話す機会があれば、国をもっと小さくしなさい、と言う。
きっと怪訝な顔をされて、不快な顔をして、分離主義者のレッテルを張られて、不穏分子とみられて、
入国禁止措置がされるだのろうか。ぼくには中国は大き過ぎるのが問題だと思うのだが。
<K.K>
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