「文学横浜の会」
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2012年11月4日
「秋に思う」
領土問題がマスコミ賑わす度合はやや少なくなったが、尖閣諸島における日中双方の駆け引きは依然続いている。
海保担当者にはさぞ面妖な仕事、それが仕事だとは言えなんとも煩わしいに違いない。
時折ニュースで聞く接続海域への中国官船の侵犯とか、双方による主権主張の言いあいなど、
それだけを見ているとまるで子供の喧嘩だ。
これが少なくとも50年前だったら、多分戦火を交えていたに違いなく、百年前なら確実に戦争だ。
最前線でそうした仕事に携わっている方々には、くれぐれも辛抱して取り組んでほしいと思う。
子供の喧嘩ですむなら、それでいいではないか。
我々がサポートできるとすれば、そうした最前線で働く人々を物心ともに支援する事だ。
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さてさて、やっと秋らしくなって物思いに耽りたくもなる季節だが、日本の抱えている問題は多い。
原発問題、円高等による経済問題、国の借金問題、年金問題とちょっと考えただけでも安穏とはしていられない問題が山積している。
それなのに政治家どもは一体何をしているのか。
野党は衆議院の解散を叫び、与党は兎に角政権の延命を画策する。
政治の体たらくは今に始まったことではないが、それにしてもなんとも呆れる状況だ。
政治家の質は択んだ国民の質だと言われればそれまでだが、こんな状況が長く続くと、
日本は本当に沈没してしまうのではと危惧する。
過去の遺産を食いつぶしてしまうのではないかと心配だ。
過去には日本の繊維産業が悉く競争力をなくした時代があったが、昨今の家電業界をみると家電業界も(?)との懸念が募る。
新聞で目にした今年度収支見通しを目にすると、懸念を超えてついに繊維業界の二の舞なのでは、と思う。
円高の影響もあるが韓国や中国の躍進によって日本の家電産業の競争力は衰えた。
デジタル化への技術革新もその流れを加速させた。つまり過去の技術の蓄積が役立たなくなったのだ。
たとえ円安に流れたとしても、もう過去のような稼ぎは期待できないのは明らかで、
国内で家電を生産しても競争力はないから、アジアの国々で生産する。
中国や韓国は日本に対する根強い反感や領土問題があるから、そうした事も、企業は絶対に考慮すべきだろう。
となれば日本の収益先を他に見つけなければいけないし、国内では働き先を他に見つけなければいけない。
つまり産業の仕組みを変える必要があり、海外でまだ競争力のある新しい産業を育てる必要がある。
幸いと言うか、日本はこれから高齢化社会を迎える。つまり高齢者介護や高齢者をサポートする仕事が増える。
そして介護サービスが事業として成り立つような構造にしなければならないし、
介護に関する機器の開発にも取り組む必要があろう。
そして何より、余裕のある高齢者にはそうしたサービスにどしどし消費する文化を根付かせたい。
蓄えを残して亡くなってもつまらないではないか。
百歳を超えた高齢者が老後のために節約だなんて、そんなのキンさんギンさんの時代のお笑いで止めて、
今はもうブーイング以外の何物でもない。
恐らくそうした思考がそれまでの人生で身についてのだろうから、少なくとも今の5・60代の世代は戒めとしなければいけない。
高齢者が「おれおれ詐欺」に類する詐欺に掛かったとのニュースを聞くにつけ、
そんなに蓄えがあるなら自分で使ってしまえばいいのにと思う。
それにしても詐欺師は益々巧妙に進化するんだなぁ。
<K.K>
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