「文学横浜の会」
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2015年 2月 7日
「改めて水素エネルギーへ」
イスラム国に関するニュースを多く聞くようになった。
遠い中東のいざこざだと思っていたが日本人の犠牲者がでた事で、日本でも大きく取り上げられているのだが、
イスラム教と同様に日本では馴染みもなく判りにくい。
イスラム国問題の本質は新聞報道や識者の情報で概要を知るのだが、様々な問題の中から貧富の格差問題がある。
つまり貧しい者の不満のはけ口として、欧米の若者がこうしたテロリスト集団に加わっている、との見方だ。
日本でも最近とみに言われている事だが、貧富の格差問題が生じており、その格差は益々大きくなっている。
或る意味、資本主義の行き着く問題なのかもしれないが、
隣国中国でも日本以上の格差問題があると言うからそんなに単純ではない。
もっとも現在の中国は共産党一党独裁下で中国型社会主義を目指し、「先富」から「共富」へ、
つまり富の分配政策へと方向を変えつつあると言うのだが、果たしてどうなるのか未知数だ。
日本でも嘗ての”総中流”と言う言葉は死語となり、政府も格差是正と声高に言うが、
派遣社員の増加に見られるように掛け声だけになっている。
企業が生き残るためには流動的な社員の存在が必要だと言うのは理解できるが、
だからと言って身分の不確かな派遣社員を増やすと言うのは余りに安易なのではないだろうか。
企業も社会の一員と考えれば、社会の安定にも留意すべきだ。
身分の不安定な派遣社員をなくし、社員の流動化にも対応できる制度として、派遣社員も必ず会社の正社員にする、
つまり派遣会社の社員と言う事にしたらどうだろう。
今の派遣会社はある意味、派遣社員の上前をはねて利益を上げているのだが、
派遣会社は責任を持って派遣専門の社員を雇うと言う構図だ。
日本は幸いにと言うか、欧米諸国のように移民による宗教問題や民族問題は余りない。
と言うか欧米諸国と比べて、そうした問題は大きな問題とはなっていない。
少子化問題からもっと移民を受け入れ易くしろとの声もあるが、欧米諸国の実態を見ると、安易に同調できない。
寧ろ日本は移民が出ないように支援する方向で貢献した方がいい。
長い目で見ればその方がどちらも幸せなのではないだろうか。
イスラム国に関していうなら、中東地域独特の問題もある。
原油の出る地域と出ない地域の格差、原油の出る地域でも油の利益を一手に握ってる部族とそうでない部族の格差、
と言った問題が複雑に絡み合っている。
中東地域の国と言っても国の概念、或は国の成り立ちからして日本などと比べると、全く異なる。
国の結びつきより、部族の結びつきの方が遥かに強い。
例えば油を売った巨万の富は或る部族だけが握っている、と言う国もある。
或いは油が出る小さな国では国民一律に一千万円以上の収入が保証されていて、外国の労働者が低賃金で働いている、
と言ったようなこともある。
つまり中東地域はより貧富の格差が激しいのだ。
そう言う地域に生まれなかったのは幸運だが、遠くから眺めると、なんだかやりきれない。
原油が出るだけで、そんな格差が出ていいのだろうか。
となれば原油がそんなに価値がないようにすればいい、どこでも収入の上がるシステムの方がいい。
そこで水素燃料社会を強く提唱したい。
水素は地球のどこでも作れる。
水素は太陽発電、風力発電等の自然エネルギーで地球の何処でも出来るクリーン・エネルギーだ。
水素で車も走るし、発電もできる。一酸化炭素も出さないしPM2とも無縁だ。
原油の出ない国でも太陽は照るし風も吹く。
水素エネルギーが普及したとしても原油から水素を造るかも知れないが、
クリーン・エネルギーを推奨するとなれば、原油を使うのを規制すればいい。
貧富の格差をなくすためにも、いやどんな社会になっても格差は存在するが、
少なくとも格差を縮めるためにも水素エネルギー社会を実現させるべきだ。
<K.K>
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