「文学横浜の会」
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2016年 2月 7日
「参院選とマイナス金利」
今日(7日)、北朝鮮が人工衛星の打ち上げと称して、大陸弾道弾ミサイルにもなりうるミサイルの打ち上げを行った。
北朝鮮は判らない国で不気味な国だ。不穏な実験には詳細にチェック監視する必要はあるが、余り過剰な報道はせず、
無視する事も必要ではないか。北朝鮮の言い分を聞いて、決してそんな事はないよ、と説得する役回りの国もあってほしい。
北朝鮮が恐れている米国にしても、あんなちっぽけな国を滅ぼそうなんて思ってはいないだろう。
北朝鮮の妄想による暴走だけは、なんとしても止まらせたいものだ。
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今年は参議院選挙の年だと言う。
今年の国政選挙から選挙年齢が18歳からだと言う事で、どんな結果になるんだろう。
その年の自分の事を考えると、政治に関心はなかったし、もし選挙権があったとして、誰に投票していいのかも判らなかった。
その頃と今とでは、インターネットの影響もあり、情報の量は格段に増えているが、
それに反して情報の質は格段に低くなっているように思う。
偏った情報に取り込まれる状況もより多くなり、これはどんな年齢でも言えるが、
実体験が少ないだけ、若い人ほど誤った情報に取り込まれる危険性はある。
今度の選挙で自民党は憲法改正を前面に出すようだが、
何をどう変えたいのか、憲法案を国民の前に示してほしいものだ。
憲法は変えてはいけないものだとは考えないが、ただムードだけで進めてほしくない。
どんな憲法になるにしても、
まあ、こんな憲法には絶対にならないとは思が、
今の国会論議を聞いていて、多くの時間がこうした論議に費やされ、とても不毛な議論だと思う。
不毛な議論はやめて、
国会議員はもっともっと勉強して国政、或いは複雑な国際情勢に対する論議を深めてほしい。
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日銀のマイナス金利導入に話題が集まった。
日銀としてはどうしてもインフレを起こすための策なのだろうが、果たして成功するのだろうか。
インフレが起これば物価は上がり、それだけ税収が伸びるという訳で、
国としてはどうしても収支バランスの改善をしたいのだろう。
しかし物価が上がれば年金も上げなければいけないし、政策に要する費用もかさむようになり、
目論み通りに収支の改善につながるのかは疑問だ。
最も年金を抑制すれば別だが…。
1千兆に及ぶ国の借金を返すのは、結局、国民がしなければいけないのだが、
どういう風に、どの世代により多く背負わせるのかなのだ。
だけど国の借金問題つまり財政問題を、円為替やインフレ政策だけで取り組むのは、おかしくはないか。
国会はもっと真摯に財政問題に取り組み、選挙対策だけの甘言はやめろ!
と言いたい。
<K.K>
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